特殊な社会人サッカーチームの監督をやるということ。vol.1
先週日曜日のリーグ最終節をもって、東京都社会人サッカー2部リーグ3ブロックの全過程が終了。
選手兼任監督としての初陣を飾ったシーズンは4位。言葉では何とも言い表わしがたい結果で幕を閉じた。
正直なところ、「やっと終わった。」安堵しているのだが、悔しさが溢れ出ているっていうのもまた事実だ。
監督経験の無かった私に突如のオファーを出してくれたHBO東京にはとても感謝している。
こんな経験は滅多に出来ないだろう。当時のチーム状況からして、自分がHBO東京のOBであったからこその打診だったのは否めないが、私が海外に行く前の武者修行の場として欠かせない存在だったこのチームには多大なる恩義があった。
「選手兼任監督。良い響きだな。」
という声も少なからずあって。
かっこいいね。とも言われ
私には選手兼任の格好良がわかっていないのだが、
どうやら普通は出来ない経験というのと、かつてプロ野球で古田さんや谷繁さんが務めていたのと同じように
「なんか、すごい」らしい。
らしい、というか
そういう印象らしかった。
これをやるかやらないかの決断に関しては今までにないくらい熟考した。
社会人チームではあるが、半分以上が海外サッカー選手になるという志を持った選手たちが所属している。という非常に特殊なチームに対する、アプローチの難しさ。
試合起用において、海外移籍を目指していない社会人選手との共存。(これは監督就任当初からわかっていたのだが、結果的に一番頭を悩ませた事であった。)
お金の問題。これはだいぶシビアな話だが
東京都社会人二部リーグのチームで指導者をやっていても基本的にはお金にならない。前述でもあったように、このチームに「多大なる恩義があった」からこそ選手兼任で監督を務めたのだ。これはほぼ100パーセントに近い理由で。
なぜ「ほぼ」なのかはチーム内事情があるため伏せさせていただく。
「やります、やらせていただきます。」という返事を出した時には、そこそこ大きな腹を括っていた。
スタート地点でハッキリしていたのは、
「今まで共に練習してきた “選手同士” の関係」から一転。
「来週からは“選手と監督”という立場」に変わるわけだから、既存の選手たちは驚いただろう。実際に最初の挨拶でニヤついてた選手もいたわけで。
監督初日の事は鮮明に覚えている。
朝9時から11時の練習で本当に目一杯時間を使った。クールダウンの事を考えずにフルでやってしまったのだ。笑
「練習後にダウンの時間欲しい?」と聞いたら、欲しいです。との返事が。
だが
私は知っていた。
しっかりとクールダウンしている選手はほとんどいないこと。練習後の空き時間を自主練に充てたいためにきっとそう返事したのだろう。
私は知っていた。
自主練といっても、しっかりとメリハリをつけてやれている選手が少ないことを。
色々書いてきたが、これらのほとんどのことは監督就任前にはわかっていたこと。というか予想できる範囲だった。
問題は、これらをどうやってクリアにしていくのかというところだったのだが。。。
監督に就任してから、モノの数日で
本当に禿げそうなくらいチームの事を考えることになるとは。。。
次回は、監督就任から最初に夏に渡航する選手がチームを離れる時まで辺りを、改めて紐解いていく。
※前回記事にしている「プロフェッショナルでいること」についてのブログはこの監督就任記事を終えてからにしようと考えていますので、宜しくお願い致します。
HBO東京 選手兼任監督
ミノッティ。
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