見出し画像

靭帯切れてから毎日noteを書いてる節句人形屋さん。(375日目、手術後345日)

一昨日のnoteに脳科学インソールについて少し書いた時に、脳科学、神経学、解剖学に少しずつ触れていこうと書きました。そこで僕なりに考えて、やはりスポーツに携わっているということで「スポーツ神経学」にも触れてみようと考えました。その土台が上記3つの学問になるとは思うけど、一番興味深いというか、密になりそうなのがスポーツ神経学っぽいので今日はおれについて少し書いていきます。

スポーツ神経学 (Sports Neurology)
スポーツ神経学の主要な役割は以下の4つにまとめられます(AAN)。
  1)スポーツに関係した神経学的損傷についての研究と治療を行う。
  2)神経疾患を持つ患者のスポーツ参加への安全性を判断する。
  3)神経損傷の神経心理的な後遺症と日常生活に及ぼす影響を調べる。
  4)運動のもたらす神経学的な効用を理解する。

 この指針でもわかるように、スポーツ神経学はスポーツ外傷のみを対象とした分野ではなく、スポーツ(身体活動)と神経疾患の関係および神経機能に及ぼす影響など幅広い領域が対象になります。実際にスポーツ神経学で扱う疾患は多岐にわたり、例として脳振盪、脳出血、外傷後片頭痛、頸部外傷に伴う脳血管障害、ダイビングによる脳塞栓症、失神、高山病、熱射病、横紋筋融解症などがあります。

日本神経学会より

このリストにあるように、僕自身いくつかこれらを受傷した経験はあるものの、それに至るまでの過程やクエスチョンを深堀りしたことはないので少し興味が沸いてきています。
今患っているケガにしても、病院へ行って診察したり、自分の身をもって実験と研究をすることしかできないので、それならばその分野の知識があった方が良いのではと思ったのがキッカケでございます。

スポーツ(身体活動)・運動のもたらす神経学的な効用
スポーツ(身体活動)・運動が神経機能の維持・向上や神経疾患の発症・進行予防に及ぼす効果については多くの報告があります。近年、都市化、生活の利便性から運動不足に陥りやすい生活環境にありますが、有酸素運動は脳の萎縮を予防し、記憶力を改善する効果もあるとされています。また、神経疾患に伴う転倒予防やうつ・痛みなどに対する改善効果も示されています。

日本神経学会より

慢性外傷性脳症について
慢性外傷性脳症は頭部への衝撃を繰り返し受けることや、脳振盪を反復することで発症する疾患で、ボクシングやフットボール、アイスホッケー、レスリングなどの接触の多いスポーツ(コンタクト・スポーツ)選手で多くみられます。アメリカンフットボールのスパースター、マイク・ウエブスターが生前にこの病気を発症していたことが剖検で判明したことから、社会的にも大きな注目を浴びるようになりました。患者は外傷を受けてから数年から数十年の経過で、記銘力低下、注意障害、易攻撃性、錯乱、抑うつ状態などの認知症の症状やパーキンソニズム、四肢の筋力低下などの症状を示すようになります。現在のところ、生前の確定診断は不可能です。しかし、MRIで脳(海馬)萎縮が経時的に進行すること、神経心理検査でも経時的に得点が低下することなどが分かってきていて、生前診断もある程度は可能になりつつあります。ただし、この病気は治療法がないので、早期に発見し、頭部への打撃を回避すること、場合によっては早期の引退に踏み切る指導をすることが重要とされています。

日本神経学会より

脳震盪などからくる慢性外傷性脳症もまだ不明な点が多いようです。
僕も一昨年に試合中に軽度の脳震盪でしたが、そのままプレーを続けてしまったので、ここから数年後に突然何かしらのエラーが起きる可能性も否めません。受傷して2,3日後に体調不良になったので病院へ行きCTを撮りましたが、当時は特別な外傷もなく数日で痛みも治まって、元気になりました。だけど今はどうなんだろうか。とりあえず元気でございます。

というわけで少しでも自分自身の身体を、より深く理解出来るように知識を増やしていこうと思っております。

ひとつよしなに。


みのってぃ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?