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転職とオタ活

前回、私の職場が精神衛生上良くないことをつらつらと書かせてもらったが、この度退職することになった。 

退職を決断してからの行動力といったらちょっと自分でも驚くが、自分の人生のためなら本気になれるやん、私!と褒めたくなった。

これまた私はMBTI芸人なので以下なるほどと思ったのだが、Twitterで「各Mbtiタイプの二面性」というのツイートがあった。私の二面性はこうだった。


INFP=自分に自信が無いが決意や信念は強い

自信がないくせに、いやないからこそなのか自分に向き合う時間をとても大切にしているので、なんだかんだそんな自分の中で答えが見つかったときの信憑性はあるなと感じている。

元々会社に対して違和感はあったが、それが決定打となった時系列を今回は話そうと思う。

またタイトルにあるオタ活ってなんぞやという話だが、転職と並列して私にとって本当に意味のある出来事だったのでそれについても説明していく。

突然外勤へ人事異動

「9月から営業出ること決まったから、もう次のお客さんにも挨拶回りしといた」

組織で働く以上ほぼほぼ拒否権などないのだが、上司にそう告げられついに私も全くやりたくない外勤デビューかと気が滅入った。私と同時にひとつ上の先輩も外勤になることを告げられたので、仲間がいるからなんとかできるかと当時は思った。

ただ、私の担当するエリアは先輩のエリアよりもはるかにヤンキー揃いだった。なぜ私をここに投入したのか、と思うが、そう、上司は何も考えていない。前任と2日間挨拶回りをしたのだが、ただその名の通り挨拶をしただけで引き継ぎ等は全くなかった。他の会社の環境は知らないが、挨拶を終えただけで普段どんな営業を行なっているかもわからないまま翌日から「君営業ね!」は異常ではないのか、、、?

案の定、分からないことが自分の頭の中で整理できない、だけど周囲からは営業なんだから自分で考えないとという空気を感じ、緊張状態がずっと続いて吐き気が止まらなかった。

その当時が社歴3年目だったのだが、ちょうど良いタイミングで3年目社員を対象に外部のヘルスケアサポートを受ける機会があった。まぁせっかくの機会だし思ったことを言っても罪はないだろうと今の自分の現状を話しているうちに、恥ずかしながら涙が止まらなくなってしまった。サポーターの方はその間も引くことなく優しく話を聞いてくれ、「あなたが現状を変えたくなければいいけど、もし変えたいと思うならこういった相談があったことを社内に報告しても良い?」と言われた。上司にどんな顔をされるだろう、と後ろめたい思いがよぎったが、こういった悩みを持つ人はあなた以外にもこの会社でよくいるいう話を聞いて、言わなければ何も変わらないという気持ちが勝った。

後日、社内の人事からメッセージが来た。このことを人事課長と上司に報告しても良いかと最終確認があった。ここで私がはいと言ったことが、この会社を絶対に辞めてやるという1番のきっかけになった出来事に繋がる。


時代にそぐわない根性論

そのメッセージの数日後、上司に面談に呼ばれた。

「やってくれたね。」

第一声で耳を疑った。怪訝そうな声で放たれたその言葉に私は唖然とするしかなかった。続け様に、

「他の人に相談できなかった?そういうのを本社に言うっていうのはね、周りの人が話を聞いてくれないっていう、その人の評価を落とすことになるんだよ。もっと賢い人だと思ってた。」

この会社のせいで流した涙がくそほどに勿体無いと思った。この組織に染まったら人間としての大切な感情を失ってしまうかもしれないと恐怖になった。

後日、今後は自分を変えて頑張ります(適当なことを書いたので覚えていない)というような内容の報告書を上司に提出し、一件落着のようにさせられた。

面談時の上司との話はあまり頭に入ってないが、要約すると環境のせいにするな、自分ができていないことを認めろという根性論のオンパレードだった。

「根性論(こんじょうろん)」とは、強い精神力があれば、どんなことでも乗り越えられるという考え方のこと。例えば、「体調を崩していても、根性があれば働けるはずだ」といった考え方です。日本では昔から、辛い状況にあっても忍耐強く我慢することが美徳とされてきました。

Oggi.jp

根性論は紐解くと、現状がおかしいと薄々感じながらも変えるだけの解決策を見出せない頭の弱い人が自分達を正当化するための考えな気がしてならない。その論を振りかざして相手に圧力を与える、この構図は多種多様な生き方を尊重する令和に間違いなくそぐわないし滅びてほしい。


占いにすがる

とにかく会社に対する違和感が募りに募り、かといって社内の人にベラベラ愚痴を言えるわけでもなく。己の損得感情を一切無視して切り込んでくれる第三者的な目線を求めたどり着いたのは"占い"だった。今の状況から逃げたいという気持ちは強かったが、これは一過性のことで、過ぎ去ればなんてことはなくなるのかもしれないというどこか淡い期待もあった。計3人に見てもらったが、質問内容はこうだ。
「今の仕事を続けることで明るい未来はあるのでしょうか」

特に印象に残っているのがバーをやりながらタロット占いをされているオカマの方で、告げられたのは

「ズバリ言うわよ、続けても未来ないから次にシフトしなさ〜い」

なんかこう嫌味とかでなくスッと心に入ってきて、自分の中で思わず「だよね〜!」とグッドマークを送りたくなるほどだった。

別の方の診断でも今年が転機という結果を受け、ますます"転職"という二文字が頭にちらつくようになった。


アイドルに沼る

私の仕事環境は良くなるわけもなく、また外勤が向いていないと自分でもわかりきっているので成長したいとも思えず、なんのために生きているんだろうという日々を過ごしていた。お金がもらえる正社員なだけ良いだろうと考えたときもあったが、なぜそこまで自分を殺して人生の大半を占める仕事をしなければいけないのかという気持ちが強くなった。

10月末くらいか、元々KPOPのヨジャドルが好きでよくYouTubeを見漁っていたのだが、ふと飛び込んできたナムジャドルがいた。この運命的な出会いについては割愛してその内容のnoteは追々書きたいなと思う。

「え、なにStray Kidsっていうんか?」

名前も聞いたことない(結成4年目、申し訳ございません)けど、曲がめちゃくちゃ癖になるし私好みのゴリゴリのナンバーが多くて沼るのにそう時間はかからなかった。バラエティ動画も見るうちに人間性も好きになって”ライブ行きたい!!”そう思ったのが11月7日。KPOP好きの友人にスキズ(略称)ハマった報告をしたのも7日。

「今日からスキズ日本ライブの先行予約始まるやん。」

友人にそう告げられ、大パニックになりながらその日のうちにファンクラブに入会し申し込みを完了させるという非常にスピード感溢れるミッションを成し遂げた。友人には頭が上がらないほど感謝している。 

そう、わたしは生きる希望を見出せたのだ。
そして彼らから受けるエネルギーを糧に転職活動をスタートさせる。
(彼らの素晴らしさは必ず別noteに書く)


転職活動

とにかく会社に対して不満感しか抱けずにいる自分が直接お客さんと対面で関わる営業をしてはいけない(したくなかったが正解)と思い、上司に

「内勤に戻らせてほしい」

と直談判した。

少々揉めはしたが次の担当者も決まり、挨拶回りを行った。たった4ヶ月ではあったが自分なりに引き継ぎ書を作って後任の方に共有した。自分都合で職種を変えてもらっているという後ろめたさは感じていたので、そこは誠心誠意できることはやろうと思った。内勤に戻った事で外勤時よりは突発的なトラブル対応は減りある程度切り上げて退勤できたので、退勤後はとにかく図書館やカフェに篭って転職の準備を進めた。地元に戻る形で転職をしたかったので、できれば希望転勤で一旦実家から通えるところに異動して転職活動ができれば良かった。ただ、上司に職種の異動希望と同時に希望転勤の話をしたところ、

「今それで転勤したら周りからの評価は逃げたということになって印象は最悪になるよ」

と言われ断られてしまった。別にこの会社をもう辞める気でいたので今更評価なんてどうでも良いとは思ったが、職種の希望が通っただけでもいいやと諦めた。今はほとんど1次面接はオンラインで行う流れであったため、離れた距離ではあったがそこは転職活動の上で助かった。

周りからの評価で思い出したのだが、この会社では匿名で支店内の人を評価をする人事制度がある。今回私は外勤から内勤に自己都合で職種変更したので正直皆からの評価コメントは見たくなかったが開けてみると、

「仕事を嫌だという理由で逃げないでください」

匿名なのでこの職場内にこう思っている人がいるんだという気持ち悪さを感じると同時に、クソ上司だけでなく社員にもこういう考え方がある人がわかり、「ここにずっといたら考え方も歪んできそうだな、絶対逃げてやる」というマインドになることができた。

3月上旬あたりから転職の準備を始め、新しい会社は4月下旬に内定を頂けた。就活がかなり苦しかった人間なので、(自分に自信がないのに絶対に質問される自己PRはほんとに嫌だった)転職活動も相当キツいと思っていた。二度と就活はしたくないと思ってこの会社に入ったが、その就活の苦しさをまた経験してでも良いから状況を変えたほうがマシと思えるくらいには職場環境が辛かったんだなと思う。ただ、転職活動はスキルがなかったらそもそもお断りで弾かれていくし、面接も他の就活生と意味わからんグルディスや特技披露等しなくてよいので、スピーディーに終わって案外しんどさはなかった。日々話の通じない輩を客として相手しているので、むしろ話が通じる面接官と関わるほうが楽しかった。元々英語が好きなのとプライベートを充実できる職場環境を求めていたので、貿易事務の仕事に決めた。


みかけの円満退社

退社は揉めるかと思ったら、上司は”去るもの追わず”といった感じで受け入れは早かった。伝えた直後は

「在籍中に転職活動をしたってことは有給使用がその理由と捉えかねられないんだぞ、皆からの評価が下が(以下略)」

なんかもううるせえと思ったが、あれやこれやと退職の理由を説明すると打って変わって満面の笑みで

「この会社のことは忘れて頑張れよ!」

サイコパス??と感じたがまぁぐだぐだしなくて良かったと思った。ただよくよく考えてみれば退社した後労基や人事に訴えられたくない保身がゆえの対応なのだと理解できた。この人を信用してはならない。

この会社は退社に際してどこまでもクソなのだが、報告したタイミングで全国転勤可のコースから地域限定コースに有無を言わさず変更される🟰減給される。別にコース変更になったからといって残りの勤務を実家方面に転勤させてくれるわけではないのに!!(大声) また、私は会社の借り上げ社宅に住んでいたのだが地域限定コースに変更させられると社宅料は全て自己負担になる。減給されるわ、天引き額は増えるわ、最後の最後まで容赦ない。ここまでは私も我慢しようと思った、ボーナスさえもらえれば。ボーナスは6月支給で私は6月付での退社を考えていたので、あらかじめ就業規則を読み、「ボーナス支給日に在籍していることが条件」ということをわかった上で人事に問い合わせた。もしもらえないという返答が来たらさすがに戦わせていただこうと思っていた。チャットで問い合わせてから1週間が過ぎた。社内で揉めてるのか?そもそも読まれてない?と思いながら返答の督促をいれてみようかと思った矢先に、「地域限定コースの支給額で出す」との返答があった。全てのこれまでの文句は飲み込み、ボーナスが出ることだけを感謝した。(この金で退職後1人海外旅に行った、ありがてえ)

こうして無事退職を迎えることができた。

最後に

石の上にも3年とか、我慢したらいずれこの環境を乗り越えられるとか実に根拠がない。転職を3回経験している親友は

「自分を守れるのは自分だけだよ。会社なんか守ってくれないんだがら、ちょっとでも不審に思ったら次だね」

という考えで、私が会社を辞めたのもやっとかとこぼしていた。価値観を押し付けたくはないが、少しでも今の環境に違和感があり、義理だとかなんやで転職を踏みとどまっている人の背中を押せる体験談になったら幸いだ。



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