見出し画像

本国ペンミの亡霊はこの私です

年が明けるとそわそわすること…


そう、今年は本国ペンミが開催されるのか否か。


去年のペンミは2月13日に発表されて、3月29・30日・31日の公演だったけど、今年はツアーで3月末欧米回るから…とFANSのカレンダーを見ながら逆算していくその様は競馬新聞を見ながらにらめっこする世のお父様方と重なる。

オタクはイベント開催日が発表されないと安易に予定を立てられないのだ。

ネットでも日程予想のポストが投稿され始め、ここは無理!ここだったらいい!!と一喜一憂しつつ、早く公式からの発表で楽になりたい...と思っていたのも束の間、1月6日。







私やれます!!!行かせてください!!!!




なぜここまでペンミに執着するかというと、去年の本国ペンミで初めて本国でのイベントを目の当たりにし完全にペンミ亡霊になっていたからだ。

パフォーマンスももちろん大好きだが、わちゃわちゃかき揚げキッズも大好物なのだ。

あとなんだろうね、自国だとやっぱり伸び伸びしてる気がするのよ。愛嬌とかもすごいのよ。これがホームか〜ってなるのよ(語彙力)

あと未だに見返している、伝説のSHINeeソンベのSHERLOCKカバー。全STAY見てください。絶対に後悔させません(何様)

コンサートではできないパフォーマンスだったり、今まで眠っていた自曲も披露してくれたりと、音楽でも大満足できる、それがペンミなのだ。



またあの時のように、致死量の幸せを本国民でもない分際で誠に申し訳ないがどうしても浴びたくて、発表された日に航空券、ホテルは抑えた。

どんどん埋まるし高くなるだろうと思って、ホテルはキャンセル無料のところにし、飛行機は前回の教訓を踏まえ遅延、イミグレにかかる時間も加味して14日の昼には仁川に着く便にした。2泊3日で16日にに帰ることにし、あわよくば14・15日に参戦できたら万万歳だなと考えていた。

年明け早々トップスピードで笑うしかない。



チケッティングは省略させていただくが、15日のみゲットすることができた。




いざ、韓国へ


時間は飛んで、渡韓の日。

MBTIの話で申し訳ないが、Pすぎて成田空港に向かうバスの中で自分が想像していたホテルと場所が違うことに気づく。ただ幸いなことにさらにアクセスが良い場所のホテルになった。ありがとう神様、伊達に今年大吉じゃない。


成田空港に着いてからこの旅一の大事件が発生することは知る由もない。


チェックインを済ませ足早に出国審査に向かい、保安検査を終えてから気づく....




スマホどこ...????



ペンミモバイルチケットだし、というかそもそもネットなかったら海外で何もできない、日本だけど空港なんて半外国みたいなもんだからこれワンチャン盗まれてもおかしくない...と半泣きで職員の方に事情を説明した。

忙しいにも関わらず嫌な顔ひとつせず、
「X線に通したら一発でスマホの有無がわかるのでかけてみますね」
と言ってくださり、調べてもらったが ない。

自分の記憶を辿ると最後にスマホを触ったのはチェックインカウンターなので、保安検査をもう一度受けなければならないがカウンターの方へ戻った。

インフォメーションセンターに震え声で聞いたところ、どんな特徴かと尋ねられたので、
「スマホの背面にひよこと人間(推し)がいます」という圧倒的特徴を伝える。


届いてました😭



スマホが見つからなかったら全てを投げ出して家に帰ろうと思っていたので、蛇足で申し訳ないが尺を割かせていただいた。大吉で自惚れるなというありがたい教えだ。



仁川空港には無事到着した。ホテルも空港がある島内だったので、とりあえずチェックインを済ませるが、ソウルへ行く元気もないしだからといって周りにショッピングできる場所もないし…いや、空港があるじゃないか!と思って、空港散策を決行する。

ありがたいことにシャトルバスでホテルー空港間は無料で行き来可能だったので、万年金欠民にとっては「だったら外に出てみようじゃないか!」という気持ちにさせてくれた。

空港散策は内容が浅いので端折る。

なんやかんやで夜も更け、明日の移動をシミュレーションし眠りにつく。



遂に、インスパイアアリーナ


いよいよペンミ当日。遅めの朝を迎え、空港で昼ご飯を食べた後、空港第一ターミナル発のインスパイアアリーナへの無料シャトルバスに乗ろうとした。

ただここで問題発生。

人がものすごい並んでいる。しかもダイヤが1時間に1本なのでこのバスに乗れなければあと1時間待たなければならない。

ここで昨日の移動シミュレーションを思い返し、パターンBへ移行(Pなのに頑張ってる…!)

第一ターミナル発の無料シャトルバスはインスパイアアリーナが手配しているもので、今回ペンミのために運行している別の無料シャトルバスで向かうことにした。地下鉄で1駅先の空港貨物ターミナル駅から出る無料シャトルバスなら20分に1本間隔で出ているとのことだったので、急がば回れだ。

空港貨物ターミナル駅に着いてからちょうど20分ほど待ってシャトルバスにも無事に乗ることができ、いざインスパイアアリーナへ!!!

道中未開拓地多いなと思いながら、これからアリーナの周りも整備されていくのかな?と期待。





テンション爆上がり゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・。



開場までまだまだ時間があるのでインスパイアアリーナの中を散策してみると、イクスピアリみ溢れるプロジェクションがお出迎え。


あとこれものすごく言いたい、トイレがめちゃくちゃ綺麗!!海外の公共施設でこのクオリティは初めてだ。

グッズはどこで売ってるのかな~とぶらぶらしていると、地下にグッズもSTAY ZONEもペンラ問合せ窓口も全部集約されているではないか!しかも室内に!無駄に体力消耗しなくてありがたい…
そしてなんと休憩室なるものまで用意されていた。どれどれと入ってはみたもののごった返していて人混み苦手マンな私は1分で退場。

ぼっちオタクと陰キャを極めているので、座ってお菓子を食べながらひたすら待った。


開場の時間になり、本人確認を済ませ中へ入ると、まだ座席までは行くことができず廊下(?)で待機する必要があった。会場にフラッグが吊るされていて、去年のKSPOは道中にフラッグが飾られていたから今年はないのか~と思っていた自分的に朗報。パシャパシャ写真を撮っていてしばらくするとスタッフの方が、



「◎△$♪×¥●&%#?!SKZOO~


今、スキズーって言ったよな?


私の韓国語能力はひよっこだが、推しに関わる単語の聞き取りは鋭い。みんな立ち上がって続々と会場に沿って円をなしていくではないか。

まもなくするとスキズーたちが登場。

完全に大名行列。


円の隊列を崩したら将軍(スタッフ)に斬り捨て御免とかされるのかな…



ズーの行脚も終わりまもなく座席への入場が開始された。

座席に着き会場を見渡す。

いと狭し…。

そしてペンラをペンミ仕様にしたいのに一向に接続されない。半ばあきらめかけていたが最終手段、全てを無に帰すー"アプリを削除”これで解決した。


かわいすぎ・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・。




オープニングからボルテージMAXへ

登場からWalkin On Waterキターーーーーー!初めて生パフォーマンス見れて大感動。

ただね、今回の個人的優勝パフォはBounce Back。
異論は認める。

メットガラのアンサーソングともSNSで言われてたけど、皮肉も曲のエッセンスにできるのが本当に自作の強みだなと思う。

曲調もヒップホップ系で好みなのだが、特にイエナから始まる2番の囁くように歌うパートは、ごちゃごちゃした周囲の冷やかしなんて勝手にさせとけ(意訳が過ぎる)といううるさい外野との対称性が浮き彫りになって、単調なのに凄みがある。
また生で聞いたことで特に迫力を感じたのはピリの力強いラップ。魂が揺さぶられるってこれだ...と息苦しくなったまである。



ふとした時にKissing You


ペンミの醍醐味、出し物コーナー👏

あのね、去年然りボクスンア輝きすぎなのよ...今年は少女時代ソンベの”Kissing you”を披露してくれたのだが、STAYの前だとかわいいコンセプト満面の笑みで消化してくれるのほんまいい加減にして(褒めてる)

2/21に公式TikTokが上がり、JYPの粋な計らいに陳謝しながら動画をツマミに酒を飲む。逆に恥じらってるのも好。


STAYで「다 같이!!!!」コールになったとき死ぬほど叫びましたとも、ええ。

センステで全員で踊ってくれたのだが、ピリがはりきりすぎて手に持ってたキャンディー空中にぶっ飛ばしたの笑わせていただいた。さすが全力イヨンボク。

ペンミのときは「かわいいいいいい!!」でとどまってたのが、後日ふとメロディが頭に流れてボクスンアが踊ってるの想像すると切なくなるのは私だけだろうか。


ソロ曲シャッフルは聞いてない


初日のネタバレはあまり見ないで行った、新鮮な気持ちでペンミに臨みたいから。




ソロ曲シャッフルは先に言うといて!?!?
(それだけ心の準備が必要だっという意)


Hold my hand by Felix

初っ端からNANAオマージュ言われてる服着てピリが立っている。←!?
え、これガチでハンの衣装ってこと?サイズ感とかどない???(まずはそこ)

疾走感溢れるHold my handをピリならではの歌声で魅了してて、一生懸命さが伝わってきた。
え、まさか生ギター演奏するん...?と思って傍から登場したのは”オモチャギター”
誰がこんな上手い演出思いつくねん...。

holdがmy handを超えて会場全体があたたかさに包み込まれたようなステージだった。

Youth by I.N

バトンタッチで次に出てきたのはアイエン。
HALLUCINATIONとは全く毛色の異なるYouthなんだから面白い。ダンサーの方を率いていたイエナが楽しく横並びに踊ってる...抜かれるモニター全てがニッコニコ...
自分、「サランヘヨイエナ!!!」の掛け声切り込み隊長いいっすか??

創作ダンスのパート何すんやろーって思ったら自曲のフリ取り込んできて無事死亡した。

As we are by Changbin

会場が暗くなりメンステを見やると、ソチャンビン降臨。ちょっと待って、ここまでみんな自曲とのギャップが過ぎやしないかい??
でもそれだけ個々が多様なコンセプトを消化できるということで、最強集団ということを思い知らされた。

チャンビンの歌声好きなんだよな...Because大好きだし、なぜ弾けるラップと甘い歌声の両刀を兼ね備られるのか、その謎を解明すべく我々はアマゾンの奥地へと向かった。

これまた間奏のソロギターパートどうするんやろーと思っていると、まさかの自作ラップ披露。ボーカルとラップが堪能できるチャンビンならではのAs we areに感服した。


So Good by Bang Chan

次のターンが今回のソロ曲シャッフルで一番悲鳴を上げたかもしれない。

だってバンチャンが長髪になってるんですもん。

あとこれ念のため確認ですけどヒョンジンの衣装ですよね??骨格の違いを見せつけられすぎてるよ、このピチTは!!けしからん!!!

バンチャンの声色に柔らかさがあるプラスダンスもしなかやさがあるからか、好き勝手いこうぜ!というよりか人生に余裕みのあるSo Goodに仕上がっていた気がする。


Railway by HAN

ワルツと異なり一息もつけずぶっ通しでソロ曲シャッフルが続くのだから恐ろしい。

もう椅子を引っ張ってセンステに向かっている人が、そうRailwayはハニ。良い意味で軽さがある、すり抜けていきそうな儚さがあるというべきか。

チャニのMVに出てくる黒い自分が気づいたら別に存在していたという感じではなくて、ハニの場合は白と黒が自身の中で表裏一体をなしている感じ。抽象的すぎる感想で申し訳ないが、悲しい悪役的雰囲気を纏っていた。

半裸になるシーンは事務所タトゥーNGでチャックを降ろしてもその下に服、そして曲終わりに下に落ちる場面はしっかり観客に背を向けて落ちるところがなんともハニらしくて最高だった。


HALLUCINATION by Lee Know

ピンクの光から姿を現したのはリノーーーー
お腹しっかり隠れてて安心したよーーーー

圧倒的ダンススキルに注目したいところだが、リノの高音とHALLUCINATIONの親和性かなり良い。
悪魔ウサギが嘘のように感じられる切ないボーカルと歌詞がリンクして絶品。

初めて曲聴く時これ誰が歌ってるの?リノなの!?率が一番高い。それほど彼のボーカルスキルには驚かされる。なのにダンスは筋肉質で漢気に溢れてて終始ギャップにやられっぱなし、技をずっとくらっている状態。


Unfair by Hyunjin

上からスターダストと共に降りてくるのはピンクキウイのヒョンジン。

初めてメンバーのソロ曲を聴いた時ヒョンジンがLife is so goodでかたやピリはMy life is so unfairってヒョンリクスで何か狙ってる?と思っていたのだが、


全てはこの日のためだったのか。

真逆なテーマだけど、ヒョンジン自体はものすごい思慮深い人と思っていてUnfairの歌詞を深く自分なりに解釈して、思いをメロディーに乗せようとしてるのが伝わってきた。

ただね、黒レザーとリボンの白シャツの衣装着て欲しかったよーーーー坊主とはUnmatchってか??

最後にジニレットがモニターに浮かび上がってきて、それを見たヒョンジンが感情移入してたのに吹き出したっていうメントがあったけど、そのパボみを引き出すプロフェッショナルな演出の仕業にリスペクト。


ULTRA by Seungmin

ってことは、ってことは!?!?


真実がひとつになった瞬間、会場全体が揺れた。


ULTRAならぬ、UL땨(てゃ)


以前ラップは自分が一番上手いと豪語なさっていたが、冗談抜きでラップも凄まじく安定している。いたって真剣なんだけど誰よりもステージを楽しんでいて、あぁチャンビニヒョン大好きなんだなぁという親心目線で見ていた。
わくわくしていたダンスソロのパートもイエナからふわ〜ってしてるって言われてたけど私の目には十分力強く映ってたよ、スンミナ。

シャッフル総評のメントの時、チャンビンが僕の歌い方はこうだけど(刺すような感じ)スンミンはこうだよね(遠くまで通る感じ)と真似ててわかりやす!?と感心した。
結論みんな違ってみんないいね⭐︎



8年目の彼らが魅せるI am YouとVoices

私はまだまだ新参者のSTAYなので、I am You、Voicesがリリースされた当時の彼らには出会っていない。だから歌詞を見て彼らの苦悩や葛藤を想像することしかできないけど、8年目にしてそれらを歌う彼らを見た時に改めてその歌詞を胸に刻み込んでるように思えた。

I am Youに関してはもちろんSTAYとの関係性にも置き換えられるけど、メンバーに向けて歌われていると思うと熱い。

같은 공간 속에서
同じ空間の中で

같은 시간 속에선
同じ時間の中では

Let me run along with YOU
走らせて 君と一緒に


スキズって迷いや葛藤を題材にした歌詞の解像度が本当に天才的だと思うのだが、Voicesもその一つでBounce Backを歌っている人物と同一とは思えないほど、人の弱みや脆さという部分に触れている。

날 위하는 척
僕を想うふり

내 꿈을 무시하는 목소리들
僕の夢を 無視する声たち

이젠 상처받기 싫어서
もう傷つくのは嫌で

두 귀를 막고 내 길을 걸어
両耳を塞ぎ 自分の道を行く


デビュー初期の周囲の意見や評価が突き刺さる中では、確固とした自信を持つのは容易いことでは無い。

自分たちの色を模索して磨き、それを武器として声を上げることができるようになるまでに険しい道を乗り越えたからこそ今がある。

2024年7月に再契約を果たしたこの8人で、改めて覚悟を持って進んでいこうという気迫を感じるパフォーマンスだった。



ペンミよ永遠なれ


私の韓国語能力だと5割ほどしか言葉の意味は理解できていないが、そんなことは気にならないくらい今年も本当に楽しかった。
ペンミのコンセプトによって間に挟まれるVCRも毎度物凄く見応えがあるし、おふざけとパフォーマンスのメリハリをこれでもかと感じることができた。

来年またとは贅沢言わないよ、またいつかの開催のときまで不死身の亡霊でいるね。



ピリの一刻でも早い回復を願う

15日、仁川空港の混雑も怖いので早めに空港で待機していた最中

“Announcement Regarding Felix's Schedule”



嫌な予感しかしない。



大体本国イベント終わった後毎度ピリからbubbleが来るのだがなぜか2日目のペンミ後は来なくて、ん?と思っていたらまさか...。


第一報ではバスと接触し自分の体重が腕にかかって骨折したとのことだったが、続報では骨折とまではいかなかったものの最終日のペンミは参加を見送るとのことだった。

まずは命に別状がなく本当に良かった。

ピリなんて体重軽いのにそれで怪我なんてどんな衝撃だったんだろう、自分のせいじゃないのに参加できないことに対して深く責任を感じてしまわないだろうか。

2/19時点でbubbleでごめんねってずっと謝っていて、完全に閲覧ユーザーの私が
「ごめんなんて言わないで、ピリが健康でいることが私たちSTAYの健康に繋がるんだよ」
と返信してしまうほど、彼の優しすぎる性格に胸が痛くなる。

My life is so unfairかもしれないけど、ピリの無性の愛を受けた人たちは絶対ずっと側にいるからね!



長々とまとまりのない文章でしたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!