「なんとなく子どもを産むのが不安な人」に伝えたいこと。
ここ最近連続して、会った友人達から「愛ちゃんの子育てを見てて子供が欲しくなってきた」という声をもらって、なんだか嬉しいです。
『子どもを産むことが怖い。みんな凄く大変だっていうし、色んな記事で子育てしたら自分の時間なんて無くなるってあるし』
そんな意見を聞くたびに、子育て当事者の発信(育児はこんな大変なんだぞ!もっと環境を良くしてくれー!)が、子どもを生むか悩む女性の不安を煽ってしまっている側面もあるのではないかと思います。
私だって、そういう前情報の結果、子どもが生まれたら眠れないしトイレにも行けないしお風呂だって殆ど入らなくてズタボロになる、と思っていたから。笑
でも、実際に子育てをしてみた結果、眠れるし、トイレも行けるし(扉開けっ放しになるけど)お風呂もゆっくり入れるよ!と答えます。
まぁ、寝かしつけを必死にやってたら自分も寝ちゃって朝になったとか、お風呂入ってたら泣き声が聞こえて慌てて寝室行ったらベッドから転がり落ちてたりとか(あえて低いベッドにしてるし、毛布も床に引いてるから怪我はさせないけど)
そういうバタバタは毎日あるけど。
それでも、育児は臨機応変に、「まぁいいや」って気持ちでやってたら創意工夫で負担減できるのは間違えないです。
シッター、ファミサポ、保育園、あらゆる育児支援を調べて使うのも1つ。今の時代は本当に色んな物・サービスにあふれています。
お金を使わなくても「まぁ、いいや」という切り替えを意識する、完璧への妥協をする事でストレスはだいぶ収まります。
出産も育児も本能だもん。言葉のない時代から当たり前にされていたこと。
不思議といつの間にか慣れちゃうものですよ😌
特に新生児の最初の頃はフニャフニャの脆い命に緊張ばかりだったけど
今や育てるのが日常ですからね。笑
歯磨きだって、その動作をまじめに考えると毎回やるのが面倒くさいけど、「日常の当たり前だから」しんどくならないのと似てます。
人間って結局は慣れる生き物なんです。
生む前は子供の成長がどんな風に進むのかよく分からなかったのもあり、何がどう大変で、どれくらいヤバイのかも分からない不安がありました。
なので、参考までに私の場合を振り返っておきます😊
まず出産の痛さは凄まじいです。
これはもう、そういうものですと敢えて言います。
何が痛いかって陣痛です。生理の1番痛いときにお腹をグリグリされるようなやつ。
しかも陣痛ってすごーく痛いときと、少し和らぐときを何度も何度も繰り返すんです。
飴と鞭。鞭だけなら痛みで感覚も麻痺するだろうに和らぐ瞬間が一定の間隔でやってくるので「うぐぐぐ...!!.....っ、はぁー....うぐぐぐ...っ、はぁー」みたいな感じをひたすら繰り返します。
で、「これどれくらいで終わるんですか?」と看護師さんに聞いたら「個人差があるのでなんとも。早ければ5時間ほど、長いと36時間かかることもあります」という、「マジで!??」な回答が飛んできました。
終わりの見えない闘いってのが😭
そんな激動の時間を越えると我が子との対面なのですが、この段階で
痛みが完全に吹っ飛びます。
そして、真冬に温泉に入ったときの幸せ感を100倍にしたような幸福感(当社比)に包まれます。
なので痛いには痛いのですが、そこは大した問題じゃないです。
もちろん難産もあるので妊婦さんによって凄く大変な経験をする事もあります。命を産み落とすって本当に命がけなんです。
その反面で医学の進歩により、リスクを軽減できてる側面もあるので、その辺りは人によって感想が違うと思います。
ただ、産んだ後は身体がバキバキのボキボキになります。よく交通事故にあった後のダメージと言いますが、本当にそれです。
そんな中で産まれたての我が子のお世話が始まります。
意識朦朧。しかし可愛い。いやしかし、頭がついてこない。という幸福だけど不安定な気持ちがエンドレス。
そこから3ヶ月くらいは赤ちゃんのお世話に慣れるための大変さ、眠れない辛さや出産のダメージの余波が辛かったです。
昼夜関係なくお世話なのでこの時期はとにかく大変だった記憶が漠然とあって、でも思い出すともう殆ど記憶になく。ただ、ひたすら授乳とおむつ替えと抱っこをしてたなぁ、と。小さくて脆い我が子が愛しいけど、この先の育児を頑張っていけるのかの不安との葛藤も強い時期でした。
産後3〜6ヶ月は首はだいぶ座って寝返りを打ち始めるかな?くらいの時期で、育児の勝手も分かってきて「意外と仕事と育児、両立できちゃうかも?」みたいな謎の楽観視がありました。
というか、そう思わないとやっていけないぞ、これは。。という「アゲていこうぜ!」状態でした。
とはいえ、やはり母親歴3ヶ月で1人で育児するのは怖すぎたので、もうとりあえずシッターさん手配して「お願いします。育児を教えてください🙇♀️」みたいな師匠に弟子入りする勢いでした。
しかも私の場合、このタイミングに出版の提案を受けて、仕事回しながら育児しつつ、執筆も行ない、プラスαで色々とトラブル対応してと、もう
なんだ、このサバイバルな育児環境
という、今思うと面白い状況だったのですが、
その頃は心身ともにギリギリで。
まぁでも、あの時期を超えたからこそ、今こんなに安定して育児できてるんだなと思います😌
で、生後6ヶ月〜1歳
この辺りから儚いフニャフニャ感はなくなりましたが、離乳食が始まったり、ずり這いや掴まり立ちも始まりました。あとは熱を出すことが増えて、私もそれをもらって高熱で寝込んだり、育児の疲労が出てくる厳しい時期でした。
逆に1歳を超えてからは「赤ちゃんから幼児」になっていく時期で意思疎通もだんだん出来てきて2歳になった今はゴミを代わりに捨ててくれたり、荷物を自分で持とうとしたり、食べたいものやしたい事を言葉で伝えてくれるので、すごく楽になりました。
甘えてくれるのも可愛すぎますし、駄々こねてても、何が気に食わないのか分かるので宥めやすい。
なので、私の経験だけでいえば最初の1年はカオスだけど、そこを乗り切れば大丈夫です!
そして最初の1年はとにかく周りを頼りましょう。シッターとか託児所みたいなお金が発生する方が精神的な楽さはありますが、それだけでなく友人や親兄弟など信頼できる相手に臆せずヘルプを出すのが大切に思います。
今は頼るとき。でも、落ち着いたら今度は頼ってもらえるようになりましょう。「あのとき助けてくれた」ってカリを親しい人たちに作るのは、悪いことじゃないです。
私は人様に迷惑かけないように家に引っ込んで謝りながらする育児より、陽の下で「迷惑かけてごめんなさい!」と謝りつつ「その分、私に迷惑かけてもらって大丈夫ですからね!バチこいです😊」って姿勢で生きていきたい。
人間の良い関係ってギブアンドテイクだもん。
お互い様でありがとう、が気持ちいいもの。
「大変なとき」を超えるから人生は豊かになる
大変な時期って乗り越えると自信になるから、悪いことばかりじゃないです。
「敢えて」そう受け取るのは他ならぬ「自分のため」でもあります😌
だってネガティブな発言が多かったり、他人のせいにしてばかりの人間って魅力がないもの。
大変なことや思い通りにいかないことだって沢山あるけど、「それだけにしない」ために目の前にある世界からキラキラ光るものを見つけて大切に育てていかないと。
思えば、そういう切り替えもこの2年で随分と上手になりました。育児が私に与えてくれた気づきなのかもしれないです。
もちろん、成長に応じて色んな難しさと向き合うのが子育てなので、今までより大変な時期がこの先でやってくるのかもしれません。
でも、大変なときが一生続くわけでないし、大変なときでも幸せな事、素晴らしい事が必ずあります。
本当に「案ずるより産むがやすし」なので、子どもを生むことが不安だっていう人みんなに、この温かい感情を体感できる装置かなんかあったらいいのに!と思ったりします。笑
すでに息子は12kg。
重たいけど、でも抱っこできるうちは沢山したいな。いつか、この時間は過去になって二度と戻ってこないから。
ちょいスピリチュアルな表現をすると、子どもが教えてくれること、与えてくれる温もりは魂に刻まれる幸せだと私は思います。
怖いという理由で二の足踏むのはもったいないです。
最後に誤解されぬよう書きますが、当然ながら育児は決してラクではないです。
予想外の行動やイヤイヤに振り回される事もあるし、一緒に出かける時はいつも車や周りに気を張るし、常に抱っこを求めるから肩腰もバキバキだしw この先、不自由なく育てていけるだろうかという不安だってあります。
でも育児に限らず、何かに対して責任を負えば、それはやはり相応の大変さや不安があって当たり前です。
でも、それ以上の喜びがあるから、責任を負う価値がある。
育児を通して得る幸福の前には、「大変さ」なんて豆粒みたいなものだと私は思います。
それに、前にも書いたけど子育てなんて10年くらいで子どもを育て、その後の10年は親と離れる準備期間だから、想像よりずっと短い時間しか子どもと一緒にいられないんです。
親の人生が自分のために犠牲になることを子どもは望んでないです。親が笑顔で楽しく豊かに生きていることが子育てに1番大切な環境だと私は思います。
子育てと自分の仕事や在り方のバランスが保てる形を必死に模索する中で、時に仕事を辞めたり、環境を変えることもあると思います。でも、それがポジティブな、子どもと自分のための決断であれば人生は良い方向に変わると思います。
だから、あくまで『自分の人生にプラスαで子ども』って価値観で行きます。
これからの時代は子育てしながらも親は自分の人生をがっつり生きられる時代。
子どもに対して、夢を持って欲しいとか、主体的に生きて欲しいと願うなら、まずは親がそうであることが1番です。
「子どもを産んだら不自由になる」とか、「自分の人生が送れない」なんて、もう年号も変わるんだから、そんな古臭い子育て観から決別しましょう。行政が変わらないなら自らそういう環境作ってやるわ!くらいの強気でいきましょう。
格好いいお母さんを目指しましょう。
人生はいつだって、自分次第でどうにでも出来る。それは仕事も育児もみんな同じ。
私は事業として子育て系をやるつもりはないけど、もっと自分の人生を生きながら子育てを楽しむお母さんを増やして、「やっぱ子ども産みたいかも」って女性が増える社会に貢献できたらいいなと思っています😌
本来目指すべきなのは「仕事と育児の両立」ではなく、「親個人の人生と、育児の両立」だと思うのです。そのための模索をしたいです。