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ダニエル書9章27節の「彼」って誰?
日本語って難しい。
同じ言葉を聞いているにも関わらず、受け取る人によって
まったく違う解釈をすることがある。
例えば・・・
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例:課長はイライラして電話をかけてきた係長をどなりつけた。
・課長はイライラして、電話をかけてきた係長をどなりつけた。
・課長は、イライラして電話をかけてきた係長をどなりつけた。
と、句読点の位置次第で、
イライラしていたのは係長か、
それとも課長か?
どちらの意味でも理解ができてしまうということがおきる。
そんな感じかどうかは さておき。
先日、聖書に詳しい70代の大先輩クリスチャンとの雑談の中で
シリアの情勢から発展し、ダニエル書9章の話になった。
その方から
「1週の間多くの者と固く契約を結んで、週の半ばで犠牲と供物を廃止する」
と書かれてる「彼」はイエスキリストだと説明されていたんだけど、
私はてっきり反キリストのことだと思っていて、すっかり解釈が真っ二つに別れてしまった。
まず該当の聖書箇所は以下のとおり。
24お前の民と聖なる都に対して七十週が定められている。
それが過ぎると逆らいは終わり罪は封じられ、不義は償われる。
とこしえの正義が到来し幻と預言は封じられ
最も聖なる者に油が注がれる。
25これを知り、目覚めよ。
エルサレム復興と再建についての御言葉が出されてから油注がれた君の到来まで
七週あり、また、六十二週あって危機のうちに広場と堀は再建される。
26その六十二週のあと油注がれた者は不当に断たれ
都と聖所は次に来る指導者の民によって荒らされる。
その終わりには洪水があり終わりまで戦いが続き荒廃は避けられない。
27彼は一週の間、多くの者と同盟を固め半週でいけにえと献げ物を廃止する。
憎むべきものの翼の上に荒廃をもたらすものが座す。
そしてついに、定められた破滅が荒廃の上に注がれる。」
一連の流れで読むと「彼」とは
「次に来る指導者の民」にかかっているように思える。
しかし、確かに、言われてみると、
多くの者と同盟を結んで生贄を廃止したのは「イエスキリスト」だ
と読めなくもない。
気になっていろんな人の解釈を調べてみたところ、
やはり2つの意見に分かれているようだ。
ちなみに、リビングバイブルの訳は以下のとおり。
24主は、エルサレムとあなたの同胞とに、さらに四百九十年に及ぶさばきを言い渡した。そののち、ようやく彼らは罪から離れるようになり、その罪のとがめから解き放たれる。それから、永遠の義の支配が始まり、預言者たちが告げたように、神殿の至聖所が再建される。
25さあ、よく聞け。エルサレム再建の命令が出てから油を注がれた方が来るまで、四十九年に加えて四百三十四年かかる。それは苦しい時代だが、その間にエルサレムの城壁も町も再建される。
26この四百三十四年が過ぎると、油を注がれた方は、その王国が実現する前に殺されてしまう。
すると、一人の王が起こり、その軍隊がエルサレムの町と神殿とを破壊する。神の民は、まるで洪水に会ったように、一気に押し流されてしまう。その時から終わりの時まで、戦争と荒廃が続く。
27この王は、神の民と七年の条約を結ぶが、その期限の半ばで約束を破り、
ユダヤ人がいけにえとささげ物をささげるのをすべてやめさせる。
それから、その恐ろしい行為の絶頂として、この敵である王は神の聖所を徹底的に汚す。だが、神の時と計画に従って、この悪者に断固たるさばきが下される。」
ということで、リビングバイブル訳は「反キリスト」と理解しているように読める。
これから第3神殿が建設されたら、反キリスト説で確定だろうけど、現時点でははっきりわからない。
しかし、今、中東問題を解決できる人物が現れ、その人物が平和条約を結び、
やがて聖なるところに立って、自分を拝まない者を殺していく。
この流れは余裕でありそうな情勢だ。
15預言者ダニエルによって言われた荒らす憎むべき者が、聖なる場所に立つのを見たならば(読者よ、悟れ)、 16そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げよ。
荒らす憎むべき者が聖なる場所に立つ。
「読者よ悟れ」という、2000年前の暗号めいたメッセージ。
かっこよすぎる。
我々は聖なる場所に立つのが誰なのかを目撃することになるのだろうか。
肌感覚的には、2030年までにはいろいろとわかるんじゃないかなと思うくらいだ。なんだかすごい時代に生きていると実感する。
「反キリスト」はローマカトリック教皇だとか、
トランプだとか、いろいろ言われているけど、
いずれにせよ、その「獣」的な「反キリスト」的な人物は
「自分が神」と言い出す。
ダニエル書の預言があったというのに、メシアを目前にしていながら気づけなかったパリサイ人のようにならないよう、常に目を覚ましてお祈りして、意識していないといけない時代だ。
それにしても、この「ダニエル書」というものは、
私のアッパラパーな頭では何回読んでも、こんがらがってしまう。
4ダニエルよ、あなたは終りの時までこの言葉を秘し、この書を封じておきなさい。多くの者は、あちこちと探り調べ、そして知識が増すでしょう」
とダニエル書に書かれているように
まんまとめちゃくちゃ探り調べている自分がいる。
いつ、イエス様と直接対面しても
アダムとエバのように木陰に隠れることがないように準備しておけますように。
目を覚ましていられますように。