NGC6611 M16 Star Queen Nebula わし星雲 2024-09-12-20-13
東京某所、ベランダより電子観望(SQM: 18.14 mag./arc sec2)
MACSY60, Neptune-C-II, AZ-GTi, SKYMEMO S/SW, SharpCap 4.1, SynScanPro 1.19.20, Siril 1.2.4
2024-05-30 ~ 2024-09-12, Gain: 95, Exposure: 180.0s, stacks: 75240sec
6.0等級 RA/DEC(J2000.0): 18h18m48.16s/-13°48'21.8'' (steralium)
電子観望を始めてからずっとテーマにしている、わし星雲の「創造の柱」ですが、2024年度は6月から9月にかけてはなかなか好天に恵まれず、9月の後半にかけてようやくまとまった枚数を稼ぐことができ、目標の20時間分がたまったので画像処理。このスペックでも細かい恒星が多い画角なので、スタック処理でもほぼ9割以上を重ねることができ、延べ18日分、約420枚から合計20時間分のスタック画像となりました。
「創造の柱」は、わし星雲の中央付近、星間物質であるガスと塵が集まり、新しい恒星を産み出している過程で、強い紫外線の放射により周辺の水素ガスが電離しHII領域が形成されるとともに、周囲のガスや塵の雲を削りとったり、照らされたりすることで、巨大な空洞の柱になったとか。さらに柱の中でも、グロビュールと呼ばれる低温の塵の塊が暗黒星雲となって、さらに新しい星を産み出しているようです。昨今の観測結果の分析から、3本柱の前後関係や構造も明らかになり、関心が高まっています。
電子観望を始めてから、最初は星しか写せなかったのが、ようやく柱をくっきりと炙り出せるようになりました。次のテーマとしては、機材のグレードアップも視野に、わし星雲の全体像と、星雲の豊かなグラデーションをしっかりと写してみたいと思っています。
NGC6611 M16 Star Queen Nebula わし星雲 2024-09-12-20-13
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