NGC598 M33 Triangulum Galaxy さんかく座銀河 2024-12-06-23-40
東京某所、ベランダより電子観望(SQM: 18.14 mag./arc sec2)
MACSY60, Neptune-C-II, AZ-GTi, SKYMEMO S/SW, SharpCap 4.1, SynScanPro 1.19.20, Siril 1.2.4
2024-10-31 ~ 2024-12-06, Gain: 95, Exposure: 180.0s, stacks: 91980sec
5.7等級 RA/DEC(J2000.0): 1h33m51.42s/+30°39'45.2'' (steralium)
星空写真で、必ず一度は撮影対象として検討する銀河全景、アンドロメダ銀河は有名ですが、残念ながら我が家のベランダからは画角に入らず、次点を探すと、「さんかく座銀河」が丁度この季節、ベランダの右上をかすめて画角に入ることを確認。対象としてはやや大きめで、中心部を撮ることになりますが、冬の澄み切った空気に天候にも恵まれ、しっかりと25時間を撮りためました。
ややマイナー感がある名前の銀河ですが、天の川銀河、アンドロメダ銀河と並び、局所銀河群を構成する主要な銀河の1つであり、距離感的にも近く(約300万光年)、大きさ的にも同規模程度(直径約6万光年)で、条件が良ければ肉眼でもギリギリ見えるようです。渦巻を上から見た典型的な「フェイスオン銀河」で、渦状腕の各所に見られるHII領域では、星の生成が活発な散光星雲が存在しています。固有運動の測定結果から、実は天の川銀河とは接近方向に動いており、やがて衝突する可能性もあるとか。
星がいっぱいな画角なので、画像処理の歩留まりも良く、銀河中央のバルジや、渦状腕の巻き具合、暗黒物質が折り重なる様子など、しっかりと炙り出せています。装置のスペックの都合上、中心部にフォーカスした絵柄となりましたが、やはり次は全体像にチャレンジしてみたいと思います。