見出し画像

NGC6853 M27 Diabolo Nebula 亜鈴状星雲 こぎつね座 2024-10-11-21-54

NGC6853 M27 Diabolo Nebula 2024-10-11-21-54

東京某所、ベランダより電子観望(SQM: 18.14 mag./arc sec2)
MACSY60, Neptune-C-II, AZ-GTi, SKYMEMO S/SW, SharpCap 4.1, SynScanPro 1.19.20, Siril 1.2.4
2024-07-24 ~ 2024-10-11, Gain: 95, Exposure: 180.0s, stacks: 78660sec
7.4等級 RA/DEC(J2000.0): 19h59m36.54s/+22°43'30.1'' (steralium)

 ベランダから見える範囲、かつ画角に収まるサイズの対象を探索する際、壁のぎりぎりのラインに被るものは当初あきらめていたのですが、実際にアライメントしてみると撮れることがわかったのでチャレンジ開始。夏場の少ない好天の日々を併せて、約3か月間で何とか20時間分を撮り切りました。

WCS Information (Siril)

 亜鈴状の名の通り、中央がくびれた上下対象の姿をしており、悪魔、リンゴの芯との別名も。その明るさと大きさから観測しやすく、星雲の濃淡や特徴的な形も併せて人気のある対象とのこと。
 実際に、惑星状星雲として認識された最初の天体であり観測記録も多く、中心星から噴出するガスで周囲1.6光年の範囲に広がっています。性能の高い望遠鏡で撮ると、外縁に広がった初期爆発の領域と、爆発後の更なる化学反応による中心付近の領域と、複雑な状況が見えてきます。

 さすがに、より外縁のもやもやした星雲を炙り出すことは難しいですが、中心付近の青色から赤色に変化していく模様や、中心星と反応しているであろう青色のコントラストなどが表現できて、とても撮影のしがいがある対象です。ぜひ次は、より性能をあげた機材で、複雑な全体の模様を炙り出してみたいと思います。

試行錯誤その1
Sharpcap スタック画像(2024-10-01 2.2H)

いいなと思ったら応援しよう!