福岡航太朗五段が18才で黄金のイスをゲット!
【要約】
福岡航太郎五段(現七段)が18歳10ヶ月で名人戦リーグ入り
名人戦リーグ入り最年少記録は芝野虎丸の17歳11ヶ月
張栩九段との最終予選決勝戦に勝利してリーグ入り
リーグ入りにより五段から七段に昇段
広瀬優一七段とともに若手棋士として注目
【本文】
これは2024年11月13日の放送内容です。
名人戦の最終予選決勝戦で、福岡航太郎五段が
張栩九段との対局に勝利し、名人リーグ入りを
果たしました。
棋士たちが目標とするトップ選手の象徴
リーグ入りは別名「黄金のイス」といわれます。
現在リーグ戦方式を採用している
のは棋聖戦と名人戦です。
福岡五段は18歳10ヶ月での初リーグ入りと
なりました。10代でのリーグ入りは、将来の
トップ棋士を予感させる快挙です。
名人戦リーグ入り最年少記録は芝野虎丸の
17歳11ヶ月。芝野は2年後に名人になるという
驚異的な記録も残しています。
歴代の記録では、依田紀基九段が18歳で
最年少記録を作り、そのあと黄翊祖九段も17歳で
リーグ入りしました。
参考までに、棋聖戦リーグ入り最年少記録は
一力遼の16歳9ヶ月です。棋聖戦は2016年から
SABC4段階のリーグ戦方式となり、Sリーグ
6名のみが記録の対象となっています。
今回の対局では、序盤は張栩九段が2目ほど
有利に進めたものの、中盤以降は福岡七段の
隙のない強さが光りました。
私も福岡七段とは3局対戦していますが、
未だ勝利できていません。16歳頃から完成
された強さを持つ選手で、日本囲碁界の
将来を担う若手棋士の一人です。
名人リーグには20代前半の広瀬優一七段も
入っており、若手二人の戦いぶりに注目が
集まっています。
なお、リーグ入りにより五段から七段への
昇段も決定。通常は規定勝ち星による段位
昇進ですが、リーグ入りは自動的に七段まで
昇段できる制度となっています。
この記事は「三村九段のミム囲碁ラジオ」第86回の書き起こしです。
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