「囲碁用語」と「石の形」のかんけい
三村九段のミム囲碁ラジオ 第81回
【要約】
囲碁用語の多くは石の形や位置関係を表現している
囲碁用語を覚えることで碁盤が見やすくなり、上達の助けとなる
形の良し悪しが分かれば、先を読まなくても7割方良い手が打てる
用語を知ることで、プロの解説も理解しやすくなる
「空き三角」など、効率の悪い形を避けることで良い手を選びやすくなる
【本文】
この放送は、プロ棋士40年、囲碁サロンと
子供囲碁教室を運営する三村智保が
囲碁の情報をサクッとお伝えする番組です。
今回は、囲碁用語と石の形の関係について、
上達法をお話しします。
囲碁の専門用語には、コスミ、一間飛び、
ケイマ(将棋にもある用語です)、
ヒラキ、キリ、カカリ、シマリなど、
様々なものがあります。
囲碁用語は、できれば覚える方が良いです。
上達の近道となります。Webで検索すれば、
まとめページも見つかるはずです。
用語を覚えることで、碁盤が見やすくなります。
教室の先生の説明や、テレビでの
プロ棋士の解説でもよく使われます。
例えば「ケイマ」は2つの石の位置関係を
表します。一間飛びや二間ビラキも
同様です。つまり、用語の大部分は
形を表現しているのです。
これにより、2つの形を見て
広い範囲で碁盤を見ることができます。
一手ずつの着手も、前にある石との
関連性で見ることができ、形として
パーツごとに把握しやすくなります。
碁盤は縦横19路と広く、全体を見ると
何が起きているのか分かりにくいものです。
しかし、「大ゲイマ」などの用語で
パッと形が浮かぶようになれば、
思考に入りやすくなります。
「空き三角」という用語があります。
これは3つの石の位置関係を表し、
効率の悪い石の連携を意味します。
これを避けるだけでも、良い手を
選ぶ確率が高くなります。
石の形の本が良く売れている理由は、
楽に囲碁が上達できるからです。
先を読んで確認する必要がなく、
一手だけ位置関係の良い場所を探せば、
7割方良い手が打てるようになります。
興味のある方は「三村石の形」で
検索してみてください。
このように、囲碁用語を知ることで
石の位置関係が分かり、パーツとして
見分けやすくなります。人の碁を見ても
理解がしやすくなりますので、
ぜひ覚えることをおすすめします。
それではまた次の放送でお会いしましょう。
囲碁棋士の三村智保でした。
この記事は「三村九段のミム囲碁ラジオ」第81回の書き起こしです。
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