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囲碁の問題集がむずかしすぎる件

三村九段のミム囲碁ラジオ 第82回

【要約】

  • 囲碁の問題集は初級者向けと銘打っていても難しすぎることが多い・・

  • 私が作る道場の問題集も、ダメ出しばかりされてます・・・

  • なのでいったん販売中止して、より易しい内容に改訂します

  • すでにご購入いただいた方、ご連絡ください!

  • 上達には易しい問題を大量に解く方が有効(たぶん)

  • 改訂版は、より細かい段階を設け、10冊程度に分割予定です
    (気持ちが折れなければ・・)

【本文】

この放送は、プロ棋士40年、囲碁サロンと
子供囲碁道場を運営する三村智保が
囲碁の情報をサクッとお伝えする番組です。

今回は囲碁の問題集が難しすぎるという
問題と、優しく作ることの難しさについて
お話しします。特に、先日Amazonで
発売した問題集をお買い求めいただいた方は
重要なお知らせがありますので、
ぜひお聞きください。

問題集販売中止の経緯

最近、私の道場の問題集の販売を
一時中止しました。理由は、難易度が
高すぎるという指摘を受けたためです。

特に、1冊目から2冊目に進んだ時に
急に難しくなり、全く解けなくなって
しまう問題が発生していました。
これにより、練習意欲が低下し、
囲碁から離れてしまうケースも
出ているとの報告を受けています。

問題集作りの課題

プロ棋士が問題集を作る場合、
どうしても難しくなりがちです。
「これくらいまで下げれば・・」と
思っても、足りないことが多いのです。

「基本の」とか「基礎から」と銘打った
問題集でも、級位者からすると
手も足も出ないほど難しい問題が
含まれていたりします。

改訂の方向性

現在の「さきよみ1」(500問)を
さらに易しい内容に分割し、
当初の3冊シリーズを10冊程度に
拡大する予定です。

すでに購入いただいた方には、
新版完成時に無料でお送りする
予定です。

問題の作成、データ化から
レイアウト、KDP出版の手続きまですべて
ワンオペのため、そこそこ期間がかかる
こと、ご了承お願いします。

効果的な学習方法

特に子供たちの場合、難しい問題で
長時間悩むより、易しい問題を
たくさん解く方が効果的です。

日本棋院の囲碁ドリルなども
ありますが、1冊あたりの問題数が
50〜100題程度と少なめです。

その点、私の問題集は1冊500問を
収録し、半年くらい使ってもらえたら・・
という期待を胸に作成しています。

今後の取り組み

より丁寧な難易度設定と、
大量の問題を用意することで、
5歳児から楽しく取り組める教材を
目指します。作業には時間がかかりますが、
コツコツ進めていく予定です。

囲碁を上達したい方には、難しい問題に
こだわるのではなく、易しい問題を
数多くこなすことをお勧めしています。

それではまた次の放送でお会いしましょう。
囲碁棋士の三村智保でした。


この記事は「三村九段のミム囲碁ラジオ」第82回の書き起こしです。
音声での視聴はこちら↓↓



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