囲碁の上達は週1じゃムリかも・・の話
三村九段のミム囲碁ラジオ 第77回
【要約】
囲碁の上達には週1回の練習では不十分
週2回以上の練習で効果は3倍以上に
家での自主練習が重要(問題を解く、棋譜を並べる等)
家族と対局できる環境が最も理想的
上達するほど囲碁の楽しさは増す
プロ志望者は毎日、可能な限り多く練習するべき
【本文】
この放送は、プロ棋士40年、囲碁サロンと
子供囲碁教室を運営する三村智保が
囲碁の情報をサクッとお伝えする番組です。
結論から申し上げますと、囲碁を学ぶのに
週1回では上達は期待できません。
何回が良いかと言われれば、多ければ
多いほど良いというのが変えがたい真実です。
一般的な習い事は週1回の教室で
何とかなると思われがちですが、
囲碁はそうはいきません。
私は子供囲碁道場を20年近く
運営してきましたが生徒の保護者に
伝えています。
これは私だけでなく、他の指導者からも
よく聞かれる意見です。
有名な「緑星学園尾山台教室」さんは、
週2回からと定めています。
1回では強くならないため、2回以上
来られる方だけを受け入れているのです。
週1回のデメリットとして、1週間経つと
習ったことを忘れてしまい、次のレッスン
の半分が思い出すための時間になって
しまいます。
週2回であれば3〜4日に1回のペースと
なり、前回の内容を忘れずに次の
レッスンに臨めます。この差は非常に
大きく、週2回の効果は週1回の3倍以上
になります。
家での練習方法として:
問題を解く
棋譜を並べる
家族と対局する(最も効果的)
特に兄弟で習う場合は非常に有利です。
プロ棋士の中にも兄弟で囲碁を習った
方が多いのは、家で対局できる環境が
あったからです。
上達すれば上達するほど楽しさが
増していきます。理解が進めば進むほど
囲碁の面白さは豊かになっていきます。
プロを目指す方は、可能な限り毎日
練習することをお勧めします。「これで
十分」という量はありません。レベルが
上がるほど、より多くの練習が必要に
なります。
この記事は「三村九段のミム囲碁ラジオ」第77回の書き起こしです。
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