飲み会の席で言われたこと
忘年会シーズンですね。
このご時世なので、開催されないところが多いとは思いますが、飲み会と聞くといつも思い出すことがあるので記事にいたします。
私が若手時代、地域部主催の大会で好成績を残したことで副署長に気に入られ、なぜか幹部の忘年会に招待されたときのことです。
署長、副署長、各課の課長、そして私というメンツ。
私以外はみんなおじ様で(当時は30代もおじ様の部類)、かなり居心地が悪く、なぜ私はここに居るのだろう?とトイレの度にふと我に返っていました。
ただ、誘われたなら取りあえず参加し、胡麻を擦っておいた方がいいに決まっています。
会場は、さすが幹部なだけあって、畳の部屋に各個人の席とお盆に乗せられた食事が用意されたところでした。
一番下っ端の私は、お酒を注いでは移動し、カラオケの曲を入れたりしていました。
歌が一巡したところでご指名があり「お前も何か歌ったら」とのこと。
気を遣ってくれたのだとは思いますが、私は遠慮して、「いやいや〇〇課長の美声をもっと聴かせてくださいよ」などと言っていました。
すると、幹部の中でも一番若い課長がカラオケの入力マシーンを持ってすかさず私の横に来てくれました。
そして、
「この社会は良くも悪くも目立ったもん勝ち!何でもいいからとにかく歌ってきてごらん」
と背中を押してくれたのです。
その言葉を頂き、よし!と思い、中森明菜ちゃんの「少女A」を踊り付きで熱唱したのでした。
この時は、えいや!と前に出ることを教えてもらった貴重な経験となりました。
若手は積極性が大事と言われますが、仕事だけに限らず、いかに可愛がってもらえるかの部分でそれが発揮されるのでしょうね。
チャンスが来たときに、いつでも腰軽く動ける自分で居ようと思ったものでした。
さて、カラオケについてですが、警察官の上の世代の方は、案外カラオケ好きだったりします。
階級が上の方って、発言に力がある必要があるのか、遠くまで響く声の持ち主であることが多く、歌も結構うまいのです。
そんな方々にとって飲み会でのカラオケは、自分の自慢の美声を披露する絶好の場所なのでしょうね。
女性警察官はあまり媚を売らない人が多いイメージなので、アイドルぶりっ子な曲は歌わないかもしれません。
それでも、モーニング娘。やAKB48の誰でも知っているだろう曲が歌えたらきっと盛り上がりますよ。
その時期の朝ドラの曲を仕込んでおいてもいいかもしれません。
朝会の前や、昼休みに観ている内勤の方は多いですから。
まぁ、歌うかどうかは人それぞれですし、今は飲み会ももはや強制ではないかもしれませんね。
だけど職場に限らず、仲間と気兼ねなくカラオケができる日がまた来るといいですよね。