精神病の捉え方③
万年人手不足な警察官。
過酷な仕事で、一人当たりの負担率がうまく分散されていないところもたくさんありました。
何をしているのかよくわからない本部の新設部署に人数に多く取られる一方で、多忙な警察署はヒーヒー言いながらもげっそりした顔で仕事に当たっている なんてこともありましたよ。
そこに家族の事情である育休や介護休業ならまだしも、「病気をしましたので休ませてください」と伝えるのは相当な精神的負担がかかりますよね。
精神科にかかってしまうほど心を病んでしまう方は、頑張り屋さんで仕事もでき、真面目な雰囲気の方が大半でした。
周りからからかわれることもさほどないタイプの方が多かったです。
もしかしたら、今まで失敗をせずにコツコツと進んできた方なのかもしれないと今では思います。
これは憶測ですが、失敗をしていないばかり、失敗をしてはいけないと思い込んでいる節があったかもしれません。
そんな方に伝えたいのは、一度精神病にかかったことは、失敗ではないということ。
他でもない、「休息」しなさいという身体からのメッセージです。
仕事がストレスならば、ひとまず診断名をつけてもらってから休めばいいのです。
診断名が無ければただのサボりになってしまうため、どうしても通院は必要になってくるかもしれません。
ですが、そこできちんと休んで、その間に今の合っていない職場環境から逃れるための異動の要望を出せばいいのです。
「人手不足」だから、というのはあなた個人の問題で解決されるものではありません。
組織の在り方の問題であり、まずは人員配置をきちんと見直すべきことです。
そんな部署内、精神病で休んでいるあなたに伝えてくる上司は筋違いにもほどがあります。
事なかれ主義で改革なんてせずに何も大きな問題が起きずに異動を待ち、自分の出世だけを選ぶ上の人が多すぎることが問題なのです。
自分が悪いのだと責めずに、まずはそういう外への視点を持ちましょう。