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女性警察官の子育て
女性警察官はキビキビしていてせっかちなイメージがあるかもしれませんが、案外子育ては穏やかにやっています。
職場のママ会で、子供同士も一緒に集まったことが何度かありましたが、だいたいみんな同じ傾向でした。
大まかに言うと、警察官の親は、子供のことを見てはいますが、どうでもいいことにいちいち介入したり注意をしたりはしません。
例えば、人を故意に傷つけることは良くないので目一杯叱りますが、お手伝いをサボっただけでガミガミ言いません。
意外に思われるかもしれませんが、警察官で働いていると、本当に悪いことと、別にどうでも良いことの区別がついてくるのです。
女性警察官は頭が良い人が多いので、子どももだいたい利口な子が多いのですが、勉強で悪い点数を取ったところで叱りません。
世の中で分からないことがたくさんあることを知っているので、どうやったら分かるようになるのか、一緒に考えます。
対象者と話をして説得することが多いので、対話をするのです。
嘘をついても、その裏の心理について考えます。
「嘘をついた」という表面上のものだけで叱りはしません。
それは自分の身を守るための知恵であることが多いためだし、嘘をつかない人なんて世の中にいません。
親に都合の悪い嘘をつき続けても、綻びがすぐ出るのでわかります。
それは子供のことをずっと見ているからできることかもしれませんが、取り調べをしていると、あれっ?という違和感があることでわかることがあったりするのです。
子供の方も、親の目を盗んで悪いことをしようとは思いません。
たまに試みますが、すぐにバレてしまうことを知っているからです。
私も、「ママは警察官だったんだからごまかせないよ」と冗談っぽく言っていましたよ(笑)