生涯設計と不妊治療
私は、いわゆる不妊症でした。
結婚して4年間子どもを授かることができず、その間2回流産しました。
このような勤務を恨んだこともあり、子ども欲しさに、何度も辞めようとしましたよ。
当直勤務があると、不妊治療外来へ通っても、丁度よい周期に勤務日が当たったりして、なかなか思う通りに治療が進まない現実がありました。
だから仕事がキツくて辞めたいというより、子どもが授かれないことで、治療に専念したいから辞めようかと思ったことの方が正直多かったです。
思い留まれた一番の要因は、皮肉にも通院するにはお金が必要なことでした。
長期戦も覚悟していましたが、通院して2年で授かれたことは幸運な部類だったと思います。
周りの女性警察官も様々で、不妊治療を頑張っていた方、独身で生涯過ごすことを決意している方、簡単に産休育休に入る方、それぞれでした。
簡単に何度も産休育休に入る方は羨ましかったし、仕事に手を抜いているのを見ると、必要以上にイライラしました。
色んな生涯設計があると思いますが、なかなかうまく行かないことも多いのかもしれません。
独身の先輩も、仕事に明けくれていて、気がついたら結婚適齢期を逃していたと言っていました。
子どもを諦め、夫婦で転勤有りきで働いている方もいました。
ここでお伝えしたいのは、生涯設計は案外うまくいかないこともあるので、結婚願望がある方は、若いうちから結婚相手を見極めておく必要があるということ。
それから、子どもが欲しい方も、対策を練っておく必要があるということです。
特に若いうちから生理痛が重かったり、生理周期がバラバラだったりと、不妊症の気がある方は、早めの結婚が吉です。
ただでさえ身体に負担になる勤務なので、食事や休養などしっかり意識して、身体を整えておく必要があるでしょう。
私は、不妊治療に通っていることを思い切って上司に相談し、半休を取って通院させて欲しいと頼みました。
そしてその2ヶ月後に妊娠できたので、思い切って相談して良かったと思っています。
職場には正直迷惑かけたかな、とも思いましたが、簡単に産休育休入っているような同僚を見て学んでいたので、できる限りの仕事をしてから産休に入りました。
これから生まれる子どものため、産休に入る前に精一杯仕事をやってきたので、思い残すことはなく、息子との時間に集中できたのは幸せでした。
子どもは授かりものとは言われますが、過酷な勤務状況の中では、努力も必要な要素と身をもって学びました。
結構不妊治療をしていた女性警察官は多かったです。
どうか、若いうちからしっかりご自愛くださいね。