精神病の捉え方②
警察官には、採用試験で体力テストがありますね。
これは何故行われているかというと、五体満足で健康な体をしているかどうかを見ている面もあるのです。
なぜなら、身体を張って仕事をする職業柄、職務で身体に障害を追わされてしまう可能性が高く、実際そのような方にも働き続けてもらわなければならないためです。
最初から健康で体力のある人を採用し、拳銃を付けて現場に出られる要因を確保しておきたいのです。
年齢制限を設けているのも似たような理由からでしょう。
というのも、警察官は地方公務員で、地域の人口数に対して数が割り当てられていて、障害が残った人が出ましたという理由で採用人数を増やせません。
しかし逆に、一生懸命働いたことで障害を負ってしまったのに、現場に出させられないから辞めさせるなんてことは出来っこありません。
公務員なので、不祥事など起こさない限り解雇はされないのです。
一般の会社にも障害者枠があるのと似たように、予め簡単な作業のみを行うデスク要員の席がありますが、それは現場要員の負担を増やすことで無理やり作り出されたものです。
それは心の病気も同じで、場合によっては席を確保したまま休職扱いをしながら仕事を続けている人も居るのです。
更には育休や介護休業といった制度もあるので、なかなか人手が足りない状況。
マンパワーあっての職場なのに、個人への負担は常に重いことに変わりはなく、世の中の事件も多様化していますね…。
そしてそんな中で精神病を患ってしまった人は、
そんなことを重々わかっている。
早く復帰して迷惑をかけないようにしていきたい。
自分が他の人の仕事の負担を重くしているなんて耐えられない。
といった気持ちとなっていることでしょう。
組織人として私も働いていたのでよーくわかります。
妊娠して当直が出来なくなったのでさえ申し訳なくて沢山謝ってましたもの。
ですが、次回はこの部分をもう少し深堀りして見ていきましょうね。