荷物は歩道側に
私は、常日頃から荷物を道路側では持たないように心がけています。
繁華街ではバッグを両腕で抱えるし、自転車のときは口の閉まるバッグを自転車の持ち手に通して乗るし、リュックの場合はお財布を奥にしまい、電車に乗ったらお腹側で抱えます。
そのように用心しているのが常なので、ポケットに財布の頭を見せながら歩いている人を見ると、とんでもないと思ってしまいます。
これが当たり前なのか、警察官だったからなのかはわかりません。
ただ、警察官になる前から、武道を習っていた時に憧れていた先生が心掛けているのを知り、真似していたことです。
ひったくりが時たま起こっていることを知った警察官後でも、やっぱり継続しています。
いくら私が警察官でも、プライベートではただの若い女性であり、狙われやすいからです。
ところで、警察官は必ず何かしらの武道家です。
警察学校では、柔道か剣道(警視庁なら合気道)を選択し、有段者となりますし、逮捕術は必ず定期的に練習しなければいけません。
私は、警察官でもあり、武道家でもありたいと思っていました。
有段者である以上、今の自分は客観的にどういった位置にいるのかを意識しなければと思います。
例えば世の中から見ると、私は女性で、背もそんなに高くないので、力が弱い部類に入る人なのです。隙を見せてはいけないと思います。
そんなに常に気を張って疲れるじゃないかと思うかもしれません。
ですが、常にそういった自分を守る防護の意識を持っていることで、それ自体が身体に沁みついているくらいまでにしておけば、疲れません。
正しい姿勢が一番疲れないというのも聞いたことがあります。
逆に、対策せずに危ない状態にしておく方がソワソワして気が休まりません。
私は、遊園地のおばけ屋敷レベルでは全く驚かないくらい、大したことでは動じなくなりました。
周りからしたら面白みがないと思われるでしょうが、それはそれでいいんです。
このような意識が世の中でももう少し浸透すれば、犯罪も減ると思います。
体育で武道が必修となったようですが、授業でこういうことも教えられるといいと思います。
日本は平和と言われますが、悪い人は一定数います。
平和に見えて、道行く人が善良な人ばかりでも、悪いことをしようとしている人は潜んでいるのです。
そんなことを意識しながら、今日も街中を歩いています。