警察学校の食事
おそらく採用パンフレットの警察学校生活の欄には、食堂で和気あいあいとご飯を食べているところが掲載されていると思います。
なぜなら、ガチガチの警察学校時代の楽しみは、やっぱり食事だからで、そんな自然な姿を魅せたいのでしょう。
食事の内容は、ご飯がまず丼の器で、男女の別なくたくさん食べることが前提となっていました。
おかずは予算を抑えられるためか地元で収穫される食材が多く、タンパク質が豊富で低脂質な献立でした。
今ではきちんとしたトレーナー系のユーチューバーが、変なお菓子をちょこちょこ食べるより、食事でしっかりお米を食べた方が痩せるという情報を発信してくれていますが、これは理にかなっていたと思います。
学校生活では、余計なお菓子(多少は売店で買えます)や飲酒なども省かれるので、食事が身体のエネルギーになることを実感していました。
(食後すぐに走り込みの授業なんかもあり、そこは考えてくれないんだなと思ったこともありましたが…)
食事と睡眠の時間を固定するだけで、こんなにも身体が整うんだと実感していました。
快眠快食快便で、この時期は生理周期もきちんと整っていました。
お酒を飲まなかったのも大きかったかもしれません。
現場が続くと食事の時間が限られることが多々あります。
カップラーメン好きの相勤者がお湯を注ぎ、3分経たないうちに事案が入って、戻ってきた時には麺が伸びていたということが何度とありました。
だから食事の面だけを見ると、警察学校時代はパラダイスだったと思います。
誰かが作ってくれ、ご飯のおかわりは自由、それで急いでかき込むような必要もなかったわけですから。
今思うと、警察学校時代はほんの一途期でした。
当時は辛いと感じるときもありましたが、社会人になったにも関わらず三食を同期と食べる時間なんて、とても特殊だったな、と。
今でも地元産の食堂メニューを見ると思い出します。
うつ病の人は栄養が足りていないという説もあることを知っていますか。
警察官にはうつ病で休んでしまっている人も結構居るのですが、その人たちの食事って傍から見ると酷いもので、基本はカップラーメン、又は菓子パンやジュース、チョコレートなどで済ませてしまっているのです。
心身ともに健康で働くためにも、食事はしっかり摂るべきというのを、最初の時期に教えてくれていたのかなとも思います。