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怒鳴る人は、異常をもっている

『ミステリと言う エピソード1容疑者は一人だけ』の感想です。

こちら👇で読めます。

1巻ごとにまとめようかとも思いましたが、話の区切りごとの方がすっきりするかなと思い、この方法を取りました。

私の趣味と自己満足のために綴らせてもらっています。

ですが、元警察官という視点から、みなさんの視野が広がればいいなという思いもあるので、長くなってしまいましたが、一読していただけたら嬉しいです😊

藪さん、整くんを絶対に落とすと言って、任意の取り調べ中なのに怒鳴っていましたね。

私は、え~っ💦と思ってしまいました。

しかしその一歩上を行った整くんは、「公判で藪さんにされたことを一言一句違わずに訴える」と言ってくれたのですっきりしましたよ。

未だにドラマのワンシーンで取り上げられていますが、取り調べ中に

・机をバーン!!お前がやったんだろ!!!
・胸ぐらを掴み、吐けよ!!

なんてことは、実際はやってはいけない🙅‍♀ことなのです。

被疑者となり、弁護士にこれらのことを伝えられてしまうと警察側はアウトです。

事件自体が立件できなくなってしまう可能性もあるのですよ。

そのため、今どきの警察官は、取り調べには実に実に細心の注意を払って行っています…!

青砥巡査部長の時代はわかりませんが、取調官一人だけにこういった責任を負わせず、組織で取調べをチェックしていくように体制も整えられています。

一つの取調べを行うためには、部屋を予約したり、上司に報告したり、色々と面倒な手続きを踏んでやっと行えているのです。

そして藪さんのような怒鳴り散らしおじさんは世の中に居るもので…。

自分の地位を、下っ端に怒鳴って言う事を利かせることで保っているおじさんです。

仕事をうまく回せていると思ってるのは本人だけで(いや言い過ぎました、このようにして、現場を回すために叱咤激励を飛ばすのも必要な時は実際にあります)、普段の時は結構害だったりします。

部下は愚痴や不満が溜まり、それらを共有することによって部下たちの結束が固まることはありますけどね。

だけど、こういった人の怒鳴り散らし力は、なぜかおじさんになることで現れてきます。

それが、能力の有無に関わらず、
警察組織に慣れたことでふんぞり返っているか、
または漫画のように何か都合の悪いことを隠しているか、
はたまた脳の衰えによるものなのか(認知症の初期段階になると、感情のコントロールが効かず、怒りっぽくなるようです)。

そんなこともあり、もし藪さんのような怒鳴り散らしおじさんが上司だった場合は、まず相手に何か異常があるのだと捉えてください。

自分が悪いから、トロいから、仕事ができないから、などど自分自身を責める方向に持って行き過ぎないようにしてくださいね。

この人は将来認知症になるんだな、と相手を一歩離れて観察し、言っていることが本当に正しいのかどうか、そこは怒鳴って指示するべきことなのか、心の中で冷静に判断してみてください。

それがあなたの心を守ることにも繋がってきます。

萎縮させられているのは故意であり、相手にとって都合よくコントロールされていることで部下であるあなたの心をすり減らされているわけです。

若手の方に伝えたいのは、こういった人種に臆せず、自分の仕事に専念してくださいね、ということです。

かといって怒鳴り返したら周りの評価が下がるだけなので、怒鳴っている部分を心に留めず、淡々とやるべきことをこなすのです。

最初のうちは難しいかもしれませんが、警察官として真面目に働いていれば、自ずと度胸はついてくるのできっと大丈夫ですよ!

更に整くんは、「おじさんは悪事を働くから、これを監視するのがあなたの役目」と女性警察官の風呂光巡査に話しました。

私は、そういう視点で女性警察官の立ち位置を考えたことはなかったので、なんだか感動してしまいました。

実際、警察官の不祥事で出るのはほとんど男性警察官なのです。

今回の不正というのは免罪を作ることでしたが、確かに政治家でも何でも、トップがおじさんばかりだと、徒党を組んで悪事を働くというのは納得できてしまいますね。

風呂光巡査に語っている部分だけでも、女性警察官…、いや日本全国全女子に読んでもらいたいところです。

と執筆途中で調べたら、上のサイトで無料で読めたので、興味がある方は是非見てみてくださいね。

(単なる布教活動です。私は一銭ももらえませんので…😅)

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