『踊る大捜査線 THE MOVIE』を観ての感想(つぶやき)

仕事が珍しく平日休みとなったので、撮り溜めていたを観ました。
子供の頃に見ていた踊る大捜査線のイメージと、大人になって、警察も経て観る印象はだいぶ違っていてびっくりしたので、記事にしておきます。

まず一番に思ったのは、
「青島、突っ走りすぎ!」
上の指示なんて待ってらんねーぜ!というのが番組のコンセプトなのかもしれないのだけれど、結果、腰を刺されて重傷負ってますやん…!
下手したら障害残るか亡くなってるかくらいの怪我……。
すみれさんも、ただ隣に居るだけで、止血をしてくれるわけでもなく、救急車を呼ぶでもないし。
青島のこんなやんちゃっぷりが番組の人気を後押ししていたのかもしれませんが、今の私としては、こんな突っ込みどころ満載の映画が何で大ヒットしていたんだろう?と思ってしまうくらいで、時代を感じますね。

なぜこんな受賞事故が起きてしまったのか。
考察するに、二つの事が事前に行われていたら、と思います。
一つは、赤いのろしが上がっている時点で上司に報告し、現場へ行くことを伝えておくこと。
犯人確保するためには、決して取り逃がさないように、複数で周囲を固めて組織で対応すべきです。
犯人を逃がしてしまったら、それこそ警察の失態となってしまいかねない。
刑事課長が信用ならないなら、青島は、てきとーな若手の刑事を、私服で現場周辺に待機しておけば良かったのでは?
二つ目は、和久さんが「青島―!逮捕の時は…気をつけろ」と言うのならば!
和久さんが犯人が複数いること、人着などわかっているので、それを組織に報告し、現場に到着させておけばよかったということ。
いくら気を付けても、一人で360度全てを警戒し、複数人を相手するのは不可能です。
警察官としてではなく、人間として出来る範囲を超えたことを、いくら口で言っても無理です!
現場一筋何十年だったなら、それくらい心得ているだろうに…。
残念過ぎます。
更に言うならば、青島刑事が刺された、ということを把握した時点で救急車を呼び、搬送中にも何かしら手当が出来るようにしておいたら良かったのですが、そこは室井さんの見せ所だから外せない場面だったのかな…?

何はともあれ、突っ込みどころが多すぎて、最後の内容が全く入ってきませんでした。
これでは後世に残す映画とはなり得ないですね…。

と批判めいた感想を書いてしまいましたが、織田裕二はやっぱり人を惹きつける魅力を持っているし、踊る大捜査線を見るとどこか懐かしくてワクワクするような気持ちも残っていました。
組織に対抗したい!という気持ちは、誰しも持ちながらこの巨大な組織社会を生きているのかもしれませんね。

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