“モザイクダーニング“ と名付けました。
ダーニングの魅力に取り憑かれた私。
絵を描くように、毛糸を絵具にしてアートを表現したくなりました。
私は絵を描くことが好きな子供でした。
何かを作ることも好きでした。
未完成のままで、結局何が作りたかったのか、何をやりたかったのか自分でも分からなくなり、中途半端にほったらかしちゃう。
そんな事ばかり。
周囲には「何をやっても続かない子」と思われていたと思います。
今思えば、自分の中にあるモノの表現の仕方が分からなかったのだと思う。
子供だったから。
でも、それでよかった。
今の自分を形成するに至る通過点なのだから。
必要な“もがき“だったのだと分かったから。
ダーニングへの探究心が強くなっていく中、
テレビで見たスペインのアンティークなモザイクタイルアート。
優しく美しい色のタイルのピースを絵具のように使い、描き出した芸術にハッとしました。「これ、ダーニングで表現できる」
モザイクタイルのように、不規則に並べたダーニングブロックで動物を表現しました。
熊の顔まで刺し終わった時、私が表現したかった”内側“をカタチにできたような気がしてすごく嬉しかった。
私はこれを「モザイクダーニング」と名付けました。
つづく。