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20/10/21 遊佐未森コンサート「Remo-Mimo」

まず。

ここで遊佐未森を失わなくて、ほんとうによかった。
ぼくはまだ、遊佐未森を失わないですんだ。

もう30年も聴いているのだ。
そんなかんたんに、なくなってもらっちゃ困る。

でも、今までいた人が今はいないかもしれない、という目に見えない不確かすぎる不安は、今だれの中にもあるはずだし、ぼくもそうだった。

だから、ライブチケットを買ってから当日までに、今までの曲を全部復習する、そんなルーティンも久しぶりで、心地よかった。
今や数百にまでなったプレイリスト。一曲一曲。
こんな日常がほんとうにうれしかった。

ライブハウスは、渋谷区円山町。
ライブ会場の周りは、こういう感じのところだ。

このあたりに来たのは、もういつぶりかも思い出せない。
(なんなら、もしかしたら、意図的に脳が記憶を消し去る必要があったかもしれない。)
でもたぶん、ずうっと前から、きっとこのあたりはこういう感じだったはずだ。

整列入場のあと、ライブが始まり白のワンピースで現れた遊佐未森は、はじめ、この猥雑なホテル街と残酷なほどのコントラストになるのかと思っていた。
そしたら、歌声を聴いているうちに、それらふたつが奇妙な調和を作り出しているように思えて、なんだか身震いがした。
そう、カオスに女神が降り立った感じ。

またあの奇跡の時間に、ぼくはもどることができた。
Island of Hope and Tearsも聴けたしね。

泣きながらセットリストを浴び、今出てきたところ。

たぶん今、このライブハウスにコロナウイルスはいない。
遊佐未森の音の波でかき消されたか、もしいたとしても、きっととっくに無毒化しているだろう。

遊佐さん、また降りてきてくれて、ありがとう。
ほんとうにありがとう。

ちなみに。

手拍子はいらない。もうずっと言ってる。
音楽を楽しみに来ているのに、なぜ他の音をかぶせるのか、ほんとうに理解できない。

遊佐未森の歌ってるところに手拍子してる人は、美術館行って絵にモザイクかけて見るのだろうか。

※あくまでも個人の見解です!

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