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海を見ると死にたくなる⑮/社会人1年目日記〜憂鬱と憂鬱と給料と〜


書かないことに罪悪感がわいてきてしまったので、飲み会の帰りに夜な夜な書いている。


ため息を着くことが多くなった。毎週金曜だけを楽しみに生きるようになった。
布団に入ったら死んだように眠りにつけるようになった。ワクワクすることが減った。会話を続けることに疲れてきた。


小さな積み重ねが、嫌になってきた。
逃げてしまう勇気もないのに、逃げたいという勇気もなかった。
残業代をもらわないと、お金のために仕事をしようと、そんな気持ちになる日さえあった。


1日でも自分に甘く生きたら、ステージから落とされてしまう気がした。
誰かの期待を裏切るのが怖くなった。周囲の目が怖くなった。



友達が言っていた、布団から起き上がれなくなったから仕事を辞めた、と。

いつか体が拒絶反応を示すことがあるのだろうか。キャリアに傷をつけてでも、逃げる選択肢しか見えないようになるのだろうか。



「仕事」に対して理想しか描けていなかった。想像していたほど、世界は甘くなかった。

冬の寒さも、周囲の目もどんどん厳しくなるような気がした。
苦しいと誰かに、言えなくなった。






まあ弱音ばかり吐いたけれども、なんだかんだ頑張って生きている。
同期内で実力差が出てきている、周囲に順位をつけられている、と感じてもやりすごせるようになったし、変に不和が生じるわけでもない。

別にうまくいっているのかもしれない、そう言い聞かせている。
大丈夫!頑張ってるじゃん!という人に甘えている。救われたいと縋っている、そんな自分に気づいてしまうと生きるのが少し嫌になる。


それでも金曜の夜は楽しみだし(n度目)、年末年始になれば実家に帰れるじゃん、と言い聞かせている。

次に仕事を辞めたいとはっきり口にしてしまったら、本当に終わりかもしれない。

夢を描く期間が終わり、現実を見つめる時がきた。



ここまで書いたところで日付が変わったので、少し気持ちがリセットされた。

別にマイクロマネジメントをされている訳では無いし、毎日怒られている訳でもないし、周囲に比べて上手くいっていないということもない。

色々考えていると、結局給料が少ないのではないかという結論に至るだけかもしれない。

残業しても大して貰えないお金、ベンチャーに負ける新卒の給料、実力を伸ばしてもポストに空きがなくて伸びない給料、、、そんなことばかりを考えてします。


日系企業に行った同期のボーナス自慢を聴きながら、お金の余裕は心の余裕だと毎日考える。

また懐が寒くなった、と言いそうになった。

もう1000字を超えたので書くのをやめよう、明日のために寝よう、どうしようもない今日の感情を、日付が変わる前に終わらせてしまおう。