あのときのセックス、ムリしてなかった?
「本当はしたくなかったけれど、相手の機嫌が悪くなるのが怖かったから」
「断ったのに聞いてくれなかったから」
「イヤだと強く言ったら嫌われると思ったから」
性暴力の被害者のケアに携わる臨床心理士、斎藤梓先生の元には、全国からさまざまな声が寄せられる。中でも多いのが、友人や上司、部下、パートナーといった「身近な人」から性暴力を受けているという相談だ。
令和2年の内閣府の調査によると、性被害のうち約7割が「顔見知り・パートナー」から受けた被害。一方、たとえ相手の行為がイヤだと感