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乳癌が話題に…

芸能人が病気になると、その病気が注目される。
最近、梅宮アンナさんが「浸潤性小葉癌」と公表したことにより、いま乳癌が注目されている。
人間ドックを受けていても、検診を受けていても見つからなかった…毎回聞かれるこのような言葉たち。
SNSで飛び交う心無い言葉たち。

梅宮アンナさんは、かなり慎重に言葉を選んで、しっかりと意図が伝わるよう心がけてお話しされてる感じがする。
医療従事者や病院が非難されないよう、自分が非難しているととられないよう、その上で、しっかり注意喚起しよう、病気への理解がすすむよう、こういう乳癌もあるということを知ってもらえるよう…。
彼女の発信で、「標準治療」について多くの人が知る機会になって欲しい。
彼女の回復を心から祈る。

医師・検査技師の方々の能力が低いわけでもなく、検査機器の精度が低いわけでもなく、それでも見つからない癌はある。
実際、私もそうだった。
では、PET検査をすればいい!という意見もあるが…
現在、保険適用されるPET検査は、癌に罹患している患者のステージ診断や転移状況を調べる際など、一定の条件下のみである。
費用は、3割負担で30,000〜40,000円程度。
それ以外は自費診療。
癌の早期発見などを目的とした自覚症状のない検査は全額自己負担。
人間ドックのオプションとして追加したり、単独健診として受けることが可能。
費用は、医療施設によって異なるが100,000円前後。
注意事項も多い。
PET検査で投与する薬剤は放射線を出すため、放射線被爆がある。
PET検査による身体への影響は過度に心配しなくても問題ないと言われているが、高頻度でPET検査を受ける場合には、被爆のリスクよりも検査を受ける利益のほうが大きくなるかどうか、医師と相談して決める必要がある。
PET検査を受ける頻度と身体への影響については未だ明確なエビデンスはない。
血糖コントロール不良の糖尿病患者、妊婦または妊娠の可能性がある方は受けられない。
また、検査後24時間は体内に微量の放射線が残っているため、妊娠中の方や乳幼児との緊密な接触、授乳の禁止などを守る必要がある。

話しが逸れた…。
何を言いたいかというと、みんながPET検査を受けるのは現実的でない。
では、どうしたらいいのか?
やはり、定期的なマンモグラフィ検査とエコー検査を受診する。
少しでも「うん?」と思ったり、不安があったら我慢しないで医師に伝えることができる診療雰囲気になって欲しい。
自分が患者になって思うこと…
日本では、まだまだ医師に対しての遠慮がある。
聞きたいことや疑問に思ったことを口にしにくい診察。
患者も医師も、十分話し尽くしたと思える医療現場になるといいな…。

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