大学病院へ②
午後休を取って病院へ。
駅から意外と歩く…スニーカー履いてきてよかった。
午後の日差しがツラいので、できるだけ日陰の道を選ぶ。
今日は、エコー→診察→遺伝カウンセリング→トモシンセシスの予定。
まずはエコー。
検査技師さんではなく、先生のエコー検査。
医「先日の造影MRIの結果見ました。◯◯クリニックのお手紙に書いてあったよりも、範囲が広かったんですよね…。
ですので、エコーでも確認していきますね。」
そもそもMRI画像は、癌の広がりを確認するため…範囲が広いってことは、思ったより進行してるってこと?
エコーを当てながら…
医「ここが乳頭下の腫瘍、そこから上に腫瘍がつながっています。(プローブを動かしながら)まだつながってますね…。この辺りまで広がっていますね。リンパ節は、綺麗な馬蹄状に見えていて、問題なさそうですね。部分切除は難しいので、全摘でいきましょう。」
私「大丈夫です。最初からそのつもりでしたので、未練はありません。」
私ってば、ちょっと男前(笑)
診察室へ移動。
今日は、遺伝カウンセラーさんも一緒。
医「先日いただいたプレパラートと検体を、こちら(大学病院)の病理部に出しました。その結果が、紹介元の結果(検査会社はSRL)と違っていて、浸潤性乳管癌でした。(モニターで画像見ながら)造影MRI画像では、こんな感じです。造影剤で白くなっているところが癌です。MRI画像を見ると、右の乳房が少し小さいように感じます。癌につられて、ひきつって小さくなっているように見えますね。ご自分では気づいてましたか?」
私「いえ…感じませんでした。」
医「癌の正確な進行度は、切除したものを病理に出してみないとわかりません。今のところ、リンパ節転移もなさそうなので、予定通り手術先行でいきます。追加の治療が必要かどうかは、術後に判断しましょう。」
そうか…私の癌は、非浸潤性乳管癌ではなく、浸潤性乳管癌だったんだ。
MRI画像には、私の想像以上の大きさの白い塊が写っていた。
冷静であったが、正直この画像はショックだった。
なんだか、2度目の告知をされた気分だ。
しかし、同じ検体を使っての病理検査に、こんなに開きがあるのか?
検査ラボのない病院で手術してたらどうなっていたのか?
など、疑問が…⁇
大学病院に来てよかった。
この後、遺伝カウンセリングへ移動。
遺伝カウンセラーさんと話す。
なんて感じの良い先生なんだ。
こんな先生だったら、私も学生の時、もう少し真面目に聴いていたかも…。
わが家の癌家系図を書きながら、遺伝について学ぶ。もし、BRCA遺伝子が認められた場合は、反対の乳房も同時切除することができるらしい。
私は、非浸潤性乳管癌と思っていたので、同時切除はしない考えだった。
いま、浸潤性乳管癌と知ったことで、同時切除してもいいかな…と漠然とだが考え始めている。
カウンセリングの中でひとつ、先生に褒められたことが…。
先生の話を聞きながら、両手で字を書いていることに気づく。
私「先生、両手で字が書けるんですね!スゴい!」
カ「そうなんです。元々左利きなので、字だけは右に直された世代でして。
でも、いいですね!
こういう場面では、癌と聞いてから頭の中が真っ白で、人の話を聞けない状態の人が多いのです。
その点、ミモザさんは、そういうことに気付けるくらい落ち着いて話しができてるってことです!」
ちょっと褒められて調子に乗る私…(笑)
遺伝カウンセリングが終了し、BRCA1・BRCA2の遺伝子検査を受けることの同意書を記入し、採血へ。
ちなみに、遺伝子検査の料金は保険適用で3割負担、6,0600円。
おぉ〜、高額!!
日本の医療費制度と会社の福利厚生に感謝。
そのままトモシンセシスへ。
3Dマンモグラフィだけど、撮影方法は変わらず、断層撮影の音が聞こえるくらい。
ここにくるまで、何回も受けているので、すでに慣れっこ…恥ずかしさもなくなった。
診察室へ戻って、次回受診の予約。
次回は、9月8日。
今日の遺伝子検査とトモシンセシスの結果説明に加え、麻酔科の予約を入れる。
手術前には麻酔科受診が必須らしい。
では、また再来週に…と笑顔で先生に見送られる。
今日も疲れた…。
次回までに、美容院行ってこようかな…。
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