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シニアの両親とオーストリア旅行 5


シニアとの旅行で気を付けること

 両親と海外旅行に行くと知人に話したときによく言われた言葉が、とにかく予定を詰め込みすぎないようにねということ、でした。アドバイスに従い、観光の目玉になるようなところは基本的に1日一つにして、午後は中止しても良いようなスケジュールを組みました。並んだりしなくて良いように、予約できるところはなるべく予約をして、時間には余裕をもつこと。実際、両親と一緒に歩いてみて、想定していたより準備に時間がかかったり、歩く速度が遅かったりで、想定していた到着時間より大分遅くなってしまったことが何回かありました。移動経路はGoogleマップで調べていましたが、表示される時間の2倍位かかると想定しておいて丁度よかったです。

シェーンブルン宮殿

 ハプスブルク家の夏の離宮であるシェーンブルン宮殿。ウィーンの代表的な観光地なので、私は既に前回の旅行で訪問済みでしたが、ここは旅程に入れておいた方が良いだろうと思って、ウィーン最初の観光場所にこちらを選びました。チケットを買うために並ぶことがあるそうなので、2週間くらい前に公式サイトからチケットを購入。チケットは何種類かありますが、グランドツアー(日本語のオーディオガイド付き)所要時間60分で32ユーロ/人。もう少し安い金額でインペリアルツアーというのもありますが、見学できる部屋がぐっと減ってしまうので、こちらはコスパが良くないと思います。
 オンラインチケットは15分単位で時間指定が出来るので、10:15-10:30の回を予約。シェーンブルン宮殿は地下鉄駅から徒歩5分くらい、さらに入口まで(何しろ敷地が広いので)少し距離があります。指定された入場時間から数分遅れてしまったので少し心配でしたが、特に何も言われることなく入場できました。

グロリエッテ。歩いていくのは大変なので、ミニトレインで行きました。
所要時間は1時間ほどで、料金は15ユーロです。

タクシーがつかまらない

 見学が終わった後、父が具合が悪いと言い出したので、一旦エアビーに戻ることにしました。宮殿から地下鉄まで、さらに地下鉄からエアビーまでとなると結構歩くことになるので、タクシーを利用できればと思い、近くの係員に聞いたところ、近くにタクシースタンドは無いとのこと。
 そういえば旅行前に、ウィーンで便利な配車アプリはどれだろうと調べていたのに、あまり該当する情報が見つからず、結局アプリを入れない状態で来てしまったことを思い出しました。その場で登録しようと調べてみましたが、電話認証が必要だったりで、(通話ができるSIMを入れていなかった)手間取ってしまい、結局ゆっくり歩きながら地下鉄で戻ることに。このような事態を想定して、配車アプリやタクシーを呼ぶための番号など、事前にもっと調べておくべきだったと反省しました。

午後からの予定変更

 当初の予定では、シェーンブルン宮殿の後はナッシュマルクト(食品市場でレストランもたくさんある)に行き、。ランチを食べて、自炊用の食材も購入できたら良いなと思っていました。
 翌日に大事な予定(楽友協会でのコンサート)があったので、とにかく父には休んで貰おうと思い、ナッシュマルクト見学は中止です。エアビーに戻ってから持参した食材で簡単に食事を作ったり、風邪薬を飲ませたり。とりあえず寝ていれば大丈夫そう、とのことだったので母と私は夕方から外出することにしました。

旧市街の散策と、ペーター教会のコンサート

 ペーター教会では毎日のように無料コンサートが開催されていて、HPに演目が掲載されています。チケット代はかかりませんが、教会の修復と演者のサポートの為に、10ユーロ~の寄付をお願いします、と記載があります(有料のコンサートもあります)。この日は19時~声楽コンサート(日本人歌手の方でした)があるとのことだったので、行ってみることにしました。地下鉄のStephanplatz駅で降りなければならないところ、間違って一つ手間のKarlsplatz駅で降りてしまったので、途中の国立歌劇場やザッハトルテで有名なホテルザッハーを、歩きながらでもチラッと見られたのは良かったです。
 シュテファン大聖堂や、ペスト記念柱なども見て、19時少し前にペーター教会に到着。混むかもしれないと思って早めに行きましたが、演奏がもったいないと思う位に人が居ませんでした。美しい装飾が施された教会の中で、アベマリアやオンブラマイフなど、30分位のミニコンサートを堪能させてもらいました。

ペーター教会内部。折角の素晴らしいコンサートでしたが、とても空いていました。
夕食の時間帯だったからでしょうか。




 





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