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金雲 〜ふさ祭ベスト4〜

皆さんお久しぶりです、前回の投稿からほぼ一年が経とうとしているミモザ(@SkyStriker_poke)です。
あれ以来特に目立ったことも起きずのんびりしていましたが、今回ふさ祭という48人規模の非公認大会でベスト4という好成績を収めることができたので、今回はその際使用した2ndデッキ「金雲」に焦点を当てて行きたいと思います。
相変わらず拙い文章ではありますが最後まで読んでいただけると幸いです。

1.戦績

今回自分は導魔と金雲で出場しました。
導魔はプレイングに慣れがあるためというシンプルな理由。
金雲はサンクティファイドライトによる確殺能力の高さや環境の黄装甲の薄さ、ネクサス頼りな過去環境へのメタ性能の高さが理由です。
とはいえ相対的な安定性の低さから試行回数を稼げる2ndデッキでの採用となりました。

そして戦績は

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蒼波多すぎ
なんと3戦目以降全員契約編テーマという事態に。
流石のデッキパワーです。
また遊精にはランポが、白コンにはスタークが採用されていたため14/16が契約カードを使用するという契約スピリッツになっていました。
肝心の金雲の使い勝手ですがこれがなかなか良く、デッキチェンジを行わなかったため初戦に勝利した試合でのみの出場で、毎回一度敗北こそしていますがその後確実に勝ちを拾っています。
ケアできるカードに限界がある以上この確実性というのはやはり大きかったのでしょう。

2.構築

構築ですが導魔はODA(@ODA12506286)さんのnoteに、金雲はkomainu(@koma020116)さんのnoteに掲載されたレシピを使用したため、本記事での掲載は控えさせていただきます。
当該noteはこちらです。

導魔

金雲

じゃあ何書くんだよお前よぉ!となるかもしれませんが、今回は金雲の各種カードの詳細な使用法や、プレイング面を主に記載していこうと思います。

3.各種カード解説

後1で処理されなかったら天下無双

契約カード、本デッキの目玉です。
ターンに1回デッキトップを捲りそれが金雲ならカウント+2、手札に加える効果がメインとなります。
またこの性質上デッキのほぼ全てを金雲で染めることが重要になってきます。
また上の効果も普通に強く、後述の優秀なスピリットの展開や追加打点など、器用な動きに役立ちます。黄色なら出すスピリットは何でもいいですが上述の都合ほぼ金雲です。

かわいいからトップレア

フィニッシャー兼ドローソースです。
現状唯一の自ターン煌臨ということで除去されたフェニルをメインステップで場に戻す数少ない手段です。
煌臨時効果は4ドローという大きなハンドアドバンテージを稼ぐとともに、好きなだけ金雲を展開するというフィニッシャーに相応しい性能を持ちます。そしてターン制限がないため、煌臨する度4ドローと手札がとんでもないことになっていきます。
OC効果はアタック時に黄のマジックカードのフラッシュ効果を発揮するというもので、コストを支払う必要こそありますが後述の「サンクティファイドライト」が相手のフラッシュを挟まずに使用できるというかなり強力なものです。 
強力な反面煌臨時、ハンド増加時、ゼロカウンターと天敵は多いので注意して使用しましょう。
特にフェンリグ

クラブパンダからクラブパンダはあるある

2コス2軽減、アタック時4コス以下を展開、召喚時はネクサスブロケイドとこれも有用なカードです。
召喚時が強制な点が難点ですがサンクティファイドライトを搭載する金雲では追加展開は単純に強力と言えるでしょう。

あんまり使わないカードその1

召喚時に頼らないネクサス無力化手段です。スピリットの打点として運用することはありますがその場合ほぼバニラなので優先度は低いでしょう。
無効化できるのはLv1限定とはいえ、フェニルの性質上相手のネクサスはほぼ機能不全に陥るでしょう。

フェニルでこいつ捲れたときの快楽は異常

ホーリーサイン内蔵のハイパーカード、このカードが引けるかどうかで勝ちが決まってきます。
フェニルの効果の同名ターン制限を無視するこの効果はミズアが複数体並ぶとその数だけフェニルの効果を追加発動できます。そしてその数だけカウントと手札が増え続けます。
相手からしたら早急に除去したいところですが破壊されると手札に帰ってまたホーリーサイン効果を使うという嫌らしすぎる仕様になってます。


もう1軽減くれ

言語化するのが難しい有能カードです。
金雲はフェニルを除去されてしまった場合カウントが一気にためにくくなり、そのままずるずると負けるというパターンがよくあります。
そういった場合に出しておくことで召喚時だけでなくチャンプブロックなどでカウントをために行く動きができます。
加えて召喚時にカウント追加を行うためプリフェニやカンムリグリフォン、クラブパンダで場に出した場合更にカウント追加と手札補充を行い、そこからフェニル効果で更に追加展開といった芸当も可能です。
軽減が1しかないため、フェニルやプリフェニ、カンムリグリフォンで踏み倒したいカードです。


個人的な初期評価はクッソ低かった

フェニルが除去され、用意できない状況でのカウント供給手段です。
このカードは相手依存ではあるものの一枚で多くのカウントを貯める行為を継続して行うことができます。カウントを最速で6にするのが重要なこのデッキにとってはかなり重要な要素であると言えるでしょう。
また3コスト3軽減といった特性から単純な追加打点要員としても優秀です。

導魔新規だ!!!!!

この中では珍しい召喚時効果を持たないカードです。4コス3軽減と軽いコストながら終盤になればなるほど凶悪な除去性能を誇るパワーカードになっていきます。
金雲というデッキは平気でカウント21を超えていくためその際のBPマイナスの値は合計で40000、生半可な盤面は一掃されます。
またLv2〜の効果でカウント+2してドローし、その後に除去効果を使えるため更にその数値は膨れ上がっていきます。

自ターン煌臨なら評価更に上がってた

除去された、煌臨元になったフェニルを展開しつつアタックステップを終了できなくする有能枠です。
効果が自己完結している点がかなり良く、またサンクティファイドライトで無力化できない絶甲氷盾やオーバーホイールオブフォーチュンを無力化できる嬉しいカードです。
そしてなぜかフェニルを「3体」出せるため追加打点が急に3つ湧いて来る使い方の幅が広いカードでもあります。
召喚時効果でもあるためアタック時に展開する連中との相性も良いです。
ただしASにしか煌臨できない点が少し難しく、召喚コストも維持コアが枯渇しがちな金雲にとっては軽くはありません。相手ターンに煌臨するなど使い方はよく考えましょう。

デッキ下に送る効果なの忘れがち

金雲のメイン防御札です。
リクス=テトラに似た効果ですがこちらはBPマイナスの幅が大きくまた破壊ではなくデッキの下です。
アタック時効果も追加打点をノーコストで展開できると優秀です。
相手からはこのカードが手札にあると考えるだけで若干の攻めにくさを覚えることでしょう。
ただし序盤の防御性能はさほど高くないことから速攻相手には他の防御手段を確保しましょう。
特にフェニルが後1で除去され、以降カウントが思うように増やせていない場合そもそも煌臨ができない可能性も十分ありえます。

あんまり使わないカードその2

配置するだけでカウントが増やせ、また創界神デッキ相手なら更にカウントが増えます。
Lv2効果は効果除去を抑制できる点からできる限り置いておきたいですが無理して置く必要は無いと考えます。配置時バーストを踏んでしまう点やそもそも創界神はミズアで無力化できるなど評価は芳しくない一枚です。

金雲ネクサスの使える方

場持ちのいいカウント条件式完全耐性、ドローやカウントの増加補助、相手のアタック抑制となかなか使える効果が揃っています。
序盤はカウントを貯め、中盤以降はドロー加速を行っていくのが定石になるでしょう。
アタック抑制はクロノバースドラグーンやグランウォーデンツヴァイ、プリへーリアなどフィニッシャー級のものが多く効果のないデッキ、特に契約編のカードにはとことん効果がありませんが刺さるデッキには強烈なメタとして機能する効果です。

シーズグローリー

BPマイナス7000とマジックとしては低い水準ですが本質はその後以降の効果、カウント6以上ならソウルコアを「置いたものとして」契約煌臨できるというとてつもなく強力なものです。
アタックステップにしか煌臨できない連中も煌臨できるため、除去されたフェニルを無理矢理呼び出しメイン効果を使う芸当にも役立ちます。
またプリンセスフェニルを煌臨するとどうしても受けにソウルコアが使えず脆くなるため、このカードとカンムリグリフォンを構えておくなどしておきたいです。
バースト効果も影こそ薄いですが少々つらい速攻対面では展開とライフ回復を兼ねる有力な防御札になります。

強いことしか書いてない

これまで名前がちょろちょろ出てきた禁断のカード。
攻めに使う分にはウィッグバインドの完全上位互換とも言え、また守りに使ったとしても煌臨できなくなるなど現環境ではとてつもなく強力な一枚です。
また最低1コストで撃てることやフラッシュを挟まないことが理想なことからプリンセスフェニルのOC効果で使うことで最低限の消費かつ最大限の効力を得ることができます。
手札/手元保護や耐性に弾かれる難点こそあれど、保護を与えるカードの大半はネクサスであることからクラブパンダやミズアで無効にしてしまえる点も好相性と言えるでしょう。

なぜか相手のカウントを上げる

今回唯一の不採用枠です。
バースト条件こそ優秀ですがそれ以外の効果、コストなど微妙な点が多く受動的なことから使い勝手も悪いため使うことはないとして入れませんでした。結果として多く対面したのが蒼波や血晶など唯一発動条件から外れるコアシュートを行ってくる対面なことから正解だったと思っています。

4.プレイング

まず考えるのは「カウントを6にすること」です。
このデッキではカウントを6にすることで効果が強力になる、使用できるようになるカードがリクス=テトラ、カンムリグリフォン、プリンセスフェニル、クラウディブロウ、サンクティファイドライトと多数あり、それらを使えないと金雲というデッキは勝ちに行くことがほぼ不可能です。
そのためならバーストでもメタカードでもなんでも踏み抜きましょう、最終的にサンクティファイドライトで何も使わせず勝つんですから過程はどうでもいいんです。
もう一つ重要なことはプリンセスフェニルに固執しすぎない点です。プリンセスフェニルは強力なカードではありますがソウルコアを使用して攻める関係上受けが脆くなり、4ドローからフェンリグを誘発しやすいです。またどうしても引くのを待っている間に詰められてしまっては元も子もありません。
そんなことをしている暇があるならさっさと攻めてサンクティファイドライトで対面を蒸発させた方が早いです。
一つ懸念があるとするなら一度目のアタックでのフラッシュタイミングで防御札を使われることですが、使えるコアが無いこともよくあります。また防御札がライフ減少時誘発しかない場合など、こちらに優位な状況であることも少なくなく、それを逃すのはもったいないです。そのためサンクティファイドライトと打点が揃ったなら雑に攻めても大丈夫だと考えています。

小ネタとして、プリンセスフェニルの煌臨に対してグラナードゴレムを提示された場合、プリンセスフェニルの煌臨時効果で横に展開、プリンセスフェニルを消滅させることで参照元を無くし不発に終わらせることができます。知ってるのと知らないのでは大きく変わるため、必ず覚えておきましょう。

弱点としてはやはりフェニルです。これが後1、先2で除去されてしまうと出鼻をくじかれカウントを思うように貯めることができなくなります。
逆にそれらを行うのが難しいデッキが対面の場合、優位に立ち回れるでしょう。
またフェンリグやファラオムなどバーストへの耐性も無くゼロカウンターも厳しいです。
そして黄への重装甲はすべてのカードが超えることができないためさっさと次の対面に移ったほうが建設的です。

6/10追記分
肝心の攻め方について説明していなかったので追記を。
主にプリフェニが絡むルート、絡まなかったルートの2つがあり、そのどちらでもサンクティファイドライトが、確実性を期すならファルシエルも必要になるでしょう。
プリフェニのプランは確実だが遅い、普通のプランは安定しないが速いという認識で大丈夫です。
速攻プラン
早急に打点を並べ、追加打点を用意できるスピリット(クラブパンダ、フェニル、ファルシエル、カンムリグリフォン、プリフェニ)で使い終わったスピリットを消滅させながら展開、フラッシュサンクティで5点を叩ききるプランです。
速攻プランをかける場合は、相手の使用可能コアを確認してからサンクティファイドライトを撃つか考えましょう。序盤コアがかなり枯渇しがちな金雲にとって、サンクティファイドライトの1コストですら惜しくなることがあります。
相手が防御札を使うぎりぎり、例えば白以外の対面なら4コスト支払うことが大半で、それまではサンクティファイドライトを撃たなくていいということになります。
アタックし終えたスピリットを消滅させながらサンクティファイドライトを撃つ、こうでもしないと打点と妨害の両立は難しいです。
対面知識の話になってしまうのですが、覇皇などの氷刃や絶甲、コアをほぼ使わない防御札が搭載され、かつカウンター性能の高い対面は速攻プランの旨味が少ないです。プリフェニルートのほうが確実でしょう。
ならどういった対面に速攻をかけるのか、契約組です。(血晶を除く)契約組は防御手段を主に手札に頼り、採用する防御札は主に白晶や絶甲、クリアウォールであることが大半です。
また契約組の内赤紫緑青は後1で殴ってアドを稼ぐためコアにも余裕が生まれます。
加えてカウントを貯めないと攻めに動きにくい性質上カウントを貯めやすい金雲は一歩先を行きます。コアがあってもカウントがない、といった事態を招きやすい契約組には速攻プランの刺さりがいいと言えるでしょう。ただし血晶だけはカウントを貯める速度が尋常ではなく、ジェリームという手札やネクサスに関係しない一面除去もあるため熟考する必要があります。

プリフェニプラン
カウントを8にし、プリフェニのOC効果で確実にサンクティファイドライトを発動するプランです。
こちらは盤面打点が最大4つで良い点やプリフェニの4ドローも相まって欲しいスピリットやサンクティを用意しやすい利点があります。
撃てば勝ちまであるサンクティをフラッシュ挟まず撃てるため特筆すべきことはあまりありませんが、プリフェニにソウルコアを使用しているため守りが薄くなりがちです。返されるのは稀ですがあり得ることではあるためカウンターを警戒しておきましょう。


5.最後に

金雲は銀嶺ほどじゃないにせよ世間一般からの評価は蒼波などに比べると低く、またその評価にも異論はありません。ただしこのように絶望的に勝てない実力差ではなく、しっかり勝ちを拾っていくことが可能なデッキです。
転醒編初期や高額パーツを採用する緋炎、蒼波などに比べると比較的安く組めるため、一回組んで回してみてはどうでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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