幻契約のススメ
年1更新を目指していきたいミモザです。
今回は8月末に発売された『極争』から幻契約について、採用候補カードや現状のリストについて解説していきます。
今回も最後まで無料となっていますので、是非読んでいただけたらと思います。
それではどうぞ。
1 幻契約とは?
幻契約とは、幻相棒パルムを契約カードにした新軸の金雲デッキです。
【幻魂】というキーワード能力を持つマジックを主軸にし、最終的に大天使ミカファールXVによるフラッシュを挟まないライフバーンでのリーサルを狙います。
また、(実質)専用ブレイヴである召喚杖サモン・ピークは合体結誓により完全耐性を幻契約全てと手札に与えます。
確実に幻契約を持つ合体したスピリットが次ターンまで生き残るため、上述のライフバーンを通しやすくなっています。
(例 コンボカーパルム+サモンピークで合体結誓、アンブロフィールドを用いて盤面処理しながら4点、相手ターンを手札保護付きラムディフィールドで確実に凌ぐ。次ターンミカファール煌臨、ライフバーンで削り取る)
防げない除去、フラッシュ前バーン共に持たない対面には確定リーサルを取れ、それにはあの獄契約も該当します。
また、仮にこちらのリーサルプランが凌がれたとしても幻魂マジックはフィールドに残り除去や防御効果を発揮でき、専用の白晶防壁も持ち合わせます。
強力なバーストもあり受けも強固なデッキであると言えるでしょう。
弱点はその性質から来るリーサルの遅さ、黄耐性への対応がほぼ不可能なこと、そして難易度の高さでしょう。
捲ったカードをデッキ下に送り、そこからドローする関係上送ったカードを覚えておく必要があり、それを前提としたプレイングが要求されます。
2 構築
自分が現在回しているリストになります。
それぞれ解説していきます。
幻相棒パルム
3確
上の効果は重複するため、このデッキはパルムが多く引ければ引けるほどリーサルターンが早まります。また魂状態でも軽減になれるため、とりあえず出しておくことで案外受けのコストが足りたりします。
スピリットコンボカー パルム
3確
フィニッシュに必須なサモン・ピークをサーチする手段で、なおかつ手軽に乗れる契約煌臨。
召喚時でも効果を持ちますが、どちらにせよ強制効果なため、カシウスの槍(Mark.6)やバーストを踏んでしまう点は要注意です。
これ+サモン・ピークで丁度アンブロフィールドを撃てます。多分デザイナーズだと思うんですけど(凡推理)
幻蝶姫パランティカ
2〜3
契約煌臨元にパルムがいる時、条件を無視してただちに発動できるバースト。
強力な効果ながら破棄耐性を持ちます。
ただ現状幻魂の種類が少なく、このカードのバリューが高くならない捲れ方も少なからずします。
そのため3確とはいいにくくなっています。
今後の強化によりカードパワーが上がっていく一枚です。
補足として、本カードで複数枚マジックが捲れた場合解決する順番を事前に決定し、1枚処理したらその後マジックを使用したときの効果を処理してから次のマジックの処理に移ります。
つまり2枚捲れたらパルムの効果は2回発揮し、カウントは2増加します。同時召喚のそれと混同されやすいため注意しましょう。
雲数ノ絆神 フラグジャッジメント
0〜2
序盤にパルムをフィールドに戻し、なおかつ実質的なコアブーストとネクサス無効を行える札です。
また当然ながら契約煌臨であることからパルムのアタック/ブロック時効果ではコスト5として参照でき、アタック時にカノンフィールドをノーコストで使用することができます。
このデッキは純正では創界神に対して無力なので、当面はこのカードのお世話になることでしょう。
ただし、このカードは幻契約を持たないためサモンピークの耐性対象や各種サポートから外れる点は要注意です。
大天使ミカファールXV
3確
フィニッシャーです。
基本的にこれを出す前のターンに合体結誓を使用し攻めかけ、残ったライフをこのカードで焼き切ることがこのデッキの基本となります。
マジックをフィールドに置く効果はアヴリフィールドのみ、ミカファールとサモンピークが出ている状況ではもう必要性の薄い札ですので凌がれた際の警戒として置きますが、他の札はサモンピークの効果誘発などに使えるため残すようにしています。
召喚杖サモン・ピーク
3確
このデッキの最強カードです。
マジック1枚をハンドリソース2枚にしてくれるこのカードは、幻契約における継戦能力の要となるカードです。
ただフィールドに残りやすい幻魂マジックの性質上トラッシュに幻魂マジックがないこともままあるため、忘れずにメインの間にフィールド効果を使ってトラッシュに落としておきましょう。(3敗)
他の項でも説明しましたが、合体結誓は手札と幻契約に完全耐性を与えるもので、次ターンまでこのブレイヴと幻契約カードの生存が(ほぼ)確定します。
使い魔召喚 ピヨフィールド
3確(?)
1tでパルム+マジックの動きができる札の一つです。
未OC契約スピリットを処理できる程度には火力を発揮できますが、正直カードパワーが低いと言わざるを得ません。
順番を操作する効果は、これからの戦略を組み立てるためにしっかり順番を覚えておくようにしましょう。
大天使召喚 アヴリフィールド
3確
ピヨフィールドと同じく1tでマジックとパルムを同時に使用できるカードです。
フィニッシュに使用する煌臨札とサモンピーク両方にアクセスでき、またフィールドではアタックを一度無力化することができます。
例えばゴッドジャバドの4回ヒット時効果も、後からシンボルを0に固定するためほぼ脅威になり得ません。
戦国姫召喚 タンポポフィールド
2〜3
煌臨メタネクサスへのメタカードです。
メイン煌臨を多用するためフラグジャッジメントがあったとしても採用する価値自体はあります。
ただしこれまで金雲が搭載してきたネクサスメタと比較するとその性能は低く、また処理できるパワーラインも低いことから今後のカード次第では減っていきそうな枠です。
下から1ドローする能力はよほど事故っていない限りオープンで下に送られたカードを確保するために即発揮せず可能な限り残しておきましょう。
土の熾天使召喚 ラムディフィールド
3確
パルム専用の白晶防壁です。
最大軽減で1コスト、また使用後も10000火力を放つことができ、回収不可ながらも高い防御性能を誇ります。
また合体結誓中は手札保護が付与されているためライフ2以上だと相手からはほぼ詰みの状況を作り出すことが可能です。
砲天使召喚 カノンフィールド
3確
強力なバースト効果とフラッシュ2ドローを持つカードです。
バーストは数少ないアルティメットの煌臨時にも対応し、ロードジャバドを丁度処理できるラインになっています。
ただパルムとバーストの噛み合わせが悪く、ハンドを序盤は増やすことが容易でないためセットするのは中盤以降、または手札で嵩張った場合くらいになってしまうのが現状です。
フィールド効果はコア一つでケアされてしまうことが多いので使えると思ったタイミングで気軽に吐いて大丈夫だと考えています。
魔導女皇召喚 アンブロフィールド
3確
守り、攻め両方に活用する札です。
現環境はこのマジックの火力範囲から逃げられないカードがフィニッシャーであることが多く、また最大レベルを複数体維持するのは現実的ではなく、使用すれば大体の盤面を一掃することが可能です。
フィールド効果も単純に強力で、パルムのブロック時効果を用いるために相手ターンで使用することもあります。
エンジェルボイスLt
2〜3
パルム+マジックの動きが可能な一枚。
またピヨフィールドと違い手札が減らないのも魅力です。
ただ多くしすぎるとパランティカやコンボカーのノイズになるため、枚数は調整する必要があると考えています。
召喚ゲート
0〜3
メインで最大2ドローが可能なネクサス。
ただ同名ターン1がついてしまっているため複数引いたときの処理に困ります。
ミカファールの効果上ネクサスを減らしたくはないが、増やしすぎるとサーチ類のハズレになるという厄介な面があるため、枚数は要調整です。
Lv2効果はコンボカーで殴る時にカノンフィールドを使用できるようにするなど、たまに使います。
黄の聖遺物
0〜3
上記理由から、召喚ゲートを減らしつつ有用なネクサスを採用したいと入れたものです。
ただし中終盤で引いたときのパワーが低いのでこれも好みが出る枠だと思います。
攻めにも守りにもマジックを使用する関係上手札の枯渇が死活問題になります。
そのため継続したリソースとなるこのカードに白羽の矢が立ちました。
Lv2効果は実質的な命の果実でありながら信頼度は低いもののダメージをカットでき、またピヨフィールドと組み合わせて確定で耐えることも可能です。
3.不採用となったカード
各種AS煌臨
このデッキは案外デッキの枠がカツカツです。
パルム本体、パルムをフィールドに戻す契約煌臨、フィニッシャーとブレイヴ、幻魂マジック…と入れるべきカードが多く、防御手段もマジックで十分あるため不採用となりました。
オーバームーン
効果自体はかなり有用なのですが、枠の都合と2枚目以降がほぼ腐ってしまう点から今回は採用なしです。新規でリソース確保しやすくなったらエンジェルボイスのところに入るかもしれません。
クラウディブロウ
ソウルコアを使わずに契約煌臨ができる札ですが、流石にコストが重たいです。
サンクティファイドライト
パルムの効果では幻魂マジックしか使用できず、結局フラッシュを相手に一回渡してしまいます。
アンブロ効果も幻契約側で用意できるため、採用価値は薄いです。
これを使うなら雲契約でいいです。
マスマティックダウン
耐性貫通は魅力ですが、このデッキは召喚を2回行うことすら結構珍しいです。そして広範囲除去はアンブロフィールドがあります。
ウィッチミラージュ
軽減をそこまで要求する札がアンブロフィールドくらいしかなく、ミラージュセットのコストも重いです。ラブプリンセスや黄の聖遺物の方がこのデッキにはマッチしていると思われます。
4.プレイング
基本的にパルム(1枚目)>パルム(2枚目)>各種マジックの優先順位でプレイしていきます。
カウントが6以上になった時点でリーサルに向けて動き出します、サモンピークの合体結誓を発動しアンブロフィールドを使いながらライフを詰めていきます。この時点で残ライフを2以下にしミカファールでとどめを刺すのが理想です。
上記プランを凌がれてからはお互いのリソース勝負になっていきます。
こちらはサモンピークがある限り回収効果と組み合わせてアンブロ2点を叩きつけられますが、ラムディフィールドは回収不可だったりライフ回復が煌臨時の1点のみしかなかったりするので防御に限界はあります。
またサモンピークがある限り、とある通りサモンピークを全て失った瞬間こちらからのビートプランはかなり弱いものになります。そのため相手の防御札が先に尽きるか、サモンピークが除去され尽くすかの勝負になってきます。
5.対面相性
蒼契約
不利
速さが足りない!!!
真面目に書くなら序盤の契約煌臨がカシウスベタ踏みで合体結誓の手札保護が間に合わない、フィールドのマジックが大した対策にならない(連パンのためアヴリでも過剰打点で押し切られる)、パランティカの受けバーストとしての使用がほぼ不可、エルグランデ
以上の点が主に対面して辛いところです。
獄契約
有利
耐性貫通が無く、またフラッシュ前のバーンもないためこちらのやりたいプランがそのまま通ります。
ヴァントゥースの展開も、ザッファーグの召喚制限も明確な回答があることから基本的に受けの姿勢でも大丈夫です。
しっかりと盤面を見て受けに使うコア、マジックを確保しておけば負けはないでしょう。
極契約
不利
ついぞ前までは向こう側が耐性貫通する手段がなかったため、速度に追いつけない問題を入れても五分だったのですが、新規で使い勝手のいい耐性貫通手段を手に入れてしまったため一気に不利になってしまいました。
Uトリガーでフィニッシュパーツを落とされてしまう可能性があるのも厄介なところです。
秘契約
有利
パワーラインが低く除去を的確に当てていけば息切れします。また耐性貫通も不可能で防御マジックを採用せず守りをブロックや疲労に頼っている点から単純なビートプランがそのまま通ることもあります。
超星
微有利
フラグジャッジメントの刺さりがかなりよくノヴァXルートを牽制することが可能です。
またグラサジルートではバーンまでフラッシュを介する必要があり煌臨元を処理していけるこのデッキなら対処は容易です。
ただし速さのあるデッキのためこちらがもたつくとそのまま負けてしまうでしょう。
紫エヴァ
不利
攻めに回られた瞬間こちらから打つ手がほぼなくなります。こちらからの攻めも比較的通りやすい対面ではありますがフィニッシャーの着地タイミングがどうしても相手側が一手先になってしまいます。
呪契約
有利
ダークタワー、月鬼城共に回答札があり、またこちらが多面展開をほぼ行わない点から向こうの攻めのプランを意図しなくともケアすることが可能です。
デッキバウンスの処理法が豊富なことも追い風になっています。
ただ耐性貫通、フラッシュ前バーン両方持ち合わせるため油断できない対面ではあります。
6.最後に
いかがだったでしょうか
かなりテクニカルなデッキとなっていますので、戦略を組み立てながら戦うのが好きな人は是非握っていただければと思います。
そして
公式はホーリーサインとガーデニアフィールドの金雲版をよこせ!!!!
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