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2017/03|福島県・宮城県 一人旅(4日目)

(2017/03/某日)記。

まだ真っ暗な朝。宿のご主人に「会津川口駅」まで車で送ってもらいます。日が暮れて真っ暗になった時に到着して、まだ日が出てない真っ暗な時に出発したので、宿の外観や周りの景色を全然把握できずに去ることになるとは。なかなか行ける場所ではないですが、今度はちゃんと明るいときに。

始発の電車に乗って、本日最初の目的地「大内宿」を目指します。宿のご主人にオススメされて、観光サイトで調べて一目惚れし、まさか行こうとするなんて、勢いが良すぎますよね・・・。最寄り駅(とは言え「大内宿」までは山道を6キロ弱登ったところにある)会津鉄道会津線「湯野上温泉駅」まで向かいます。

「湯野上温泉駅」について早速問題発生です。なんと3月はまだバスもタクシーも運休とのこと・・・。どうする、どうする!?・・・歩くか!

2017年03月撮影

ということで、ひたすら歩きます。九州民からすると、見たことのない雪景色を見ることができて感動ものでしたが、今思うと本当に危ないことをしました。客観的に見ると無謀極まりないので、3キロほど歩いたところで、一台の車がその様子を見て路駐しました。運転手は「大内宿」の住民の方でした。こんな山道を一人で登っているのに驚いて、乗せてくださいました…。お名前も分からない優しい人、本当にありがとうございました。そして帰りも、別の方ですが、なんと出発点の「湯野上温泉駅」まで乗せてくださいました。いくら危ない山道を歩いているとはいえ、見ず知らずの赤の他人に何故そんなに優しいのですか…(泣)

感謝してもしきれない。送ってくださった方のおかげで、だいぶ時間を短縮でき、静寂に包まれた早朝の「大内宿」を見ることができました。

2017年03月撮影|大内宿
2017年03月撮影|大内宿
2017年03月撮影|大内宿

この後、団体の観光客がどっと押し寄せてきて、真っ白な雪道があっという間に無くなったので、本当に良いタイミングでこの場所に居ることができました。静寂に包まれたあの白い景色と時間は、忘れられないです。

「大内宿」をあとにして、次は「塔のへつり」へと向かいました。こちらの最寄り駅は「塔のへつり駅」で、駅から歩いてすぐなので、誰にも迷惑をかけずに目的地へ難なく辿り着きました。

2017年03月撮影|塔のへつり
2017年03月撮影|塔のへつり
2017年03月撮影|塔のへつり

「へつり」とは地元の言葉で「断崖」のことらしいです。長い年月をかけて浸食と風化を繰り返してできた奇形岩がおもしろくもあり、自然の壮大さも感じます。

今までで一番の長旅でした。福島県も宮城県も広くて、私が巡ったところなんてほんの一部で、勉強不足の面もたくさんあったけれども、「色んな方向から1つの場所を見る」旅ができたのではないかと。また、今回の旅は本当に「いい大人」に恵まれたと思います。出会った方々の優しさのおかげで、「大人になるのも悪くはないかもしれない、世界はそんなに悪くないのかもしれない」と思えます。皆さん、どうか健やかに過ごしてもらいたい。

2017年3月の今、行くことができて本当に良かったです。まだ言語化するのが難しいですが、これからの自分の制作活動の指針になってくれたような、そんな感覚も覚えました。

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