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2017/03|福島県・宮城県 一人旅(1日目)

(2017/03/某日)記。

大学1年も終わりに近づいてきました。振り返ると、鎌倉・江ノ島での初めての一人旅に始まり、たくさん旅をすることができたなぁと思います。そして今回、ずっと考えていてやりたいと思っていた、大学1年生の集大成となるような一人旅を計画しました。

旅先は、「福島県」と「宮城県」です。

旅のはじまり

2011年3月11日から4年と半年ほど過ぎた2015年の秋。当時、私は高校生でした。その時、私はボランティア活動をしていたのですが、その中で、福島県の高校生と絵画作品を通しての交流展示会を企画しました。

ボランティア活動の中で私が一番悩んでいたのが、距離的に遠すぎて現実感が湧いてこない、ということでした。テレビやYouTubeのようなネットから流れてくる情報は、「情報」としては確かに伝わるけれども、その場所やそこに暮らす人々が纏う"雰囲気"みたいなものがどんなものなか、どうしても私には分からなかったのです。そういうこともあって、私がボランティア活動のリーダーとなったとき、(主に美術部内での活動だったので)絵の交流展示会をやろうと、思い立ったわけです。その土地で暮らす人が描いた絵(実物)があることで、何か少しでも理解へのヒントとして立ち上がってくれるのではないかと、個人的な期待も込めて。

この企画を終えての結論としては、「そうは言ってもやっぱり、現地に行ってみたい」という気持ちが強くなった、ということでした。

それから、進学を機に佐賀県を出て、茨城県に引っ越しました。あの頃と比べると、福島県や宮城県が距離的に断然近くなったわけです。あの時の気持ちを覚えているうちに、今、行っておかないといけないような気がしました。

そして少し時が経った、2017年3月上旬のある日。当時、ご協力いただいた高校の美術部の顧問の先生に、会ってくることができました。今まで、メッセージ上でしかやり取りをしたことがなかったので、実際にお会いするのは今回が初めてでした。

滞在時間は本当に短かったですが、お話しできてとても嬉しかったです。あっという間に時間が過ぎていきました。先生はとても気さくな方で、そして自分の考えを机上の空論で終わらせない強さも感じました。私も見習いたいです。

先ほど述べたように、あの企画は「佐賀県の人々に、福島県の高校生の絵を通して、福島のことを何か伝えられたら」という思いから生まれたものでした。構想から実現させるまでの間、自分の無力さを痛感し、次から次へと立ちはだかる壁にぶつかり、しかし多くの方々が実現に向けて支えてくれたことを、また改めて思い返しています。

先生とお話している時、チラチラと高校生の楽しそうな笑い声が聞こえてきました。それが、2年前に知りたいと思っていた私の答えのような気がしました。

帰り際、「花がれき」を頂きました。実物を触って、そして見ていると、つながりを感じます。何に、とは分かりませんが、頑張ろうと思いました。

先生、突然の訪問でしたが、温かく迎えてくださりありがとうございました。またお会いしたいです。

福島県、それから宮城県に行く予定なのですが、そこを訪れて思ったことを何らかの形で外へ出そうと思います(多分、絵を描きます)。

◇◇◇

「2017/03|福島県・宮城県 一人旅(2日目)」へ続く。

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