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そうしたら誰もわかんない
今週読んだ本が面白かったとか、YouTubeで見つけた音楽がよかったとか、気になってた化粧品を買ったとか、そういう近況を書き連ねたいのに、緊張してしまって出来なくて悲しい。実際は健やかに本を読み、寝ながらYouTubeを漁り、毎週ご褒美と名付けて化粧品を買っているのに。
このままじゃ何もしないうちに終わりそう、という気持ちとこのままとっとと終わってほしい、という気持ちを行ったり来たりして、ずっと待ち続けている。何を待っているのかはわからない。ただ、セロトニンが人工的に増強されているおかげで涙が出たり悲しくて仕方なくなったり、ということがない。やばいときに頼れる人がいなくても、理解のあるパートナーがいなくても、犬猫がいなくても生きていけるかもしれない。と思えるようになった、大きな前進。
今週読んだ本
寺地はるな「川のほとりに立つ者は」
装丁が綺麗、目立つところに陳列されていただけで買った。評価されるだろうなぁと思ったら本屋大賞候補だった。いかにも読書感想文向きで正しい。
柚木麻子「BUTTER」
ゆとたわファンクラブの読書部でおすすめしてもらった本。現実の事件を文学化した作品が好き、と自己紹介したところ、この本を教えてもらえた。すごく嬉しくて、ネット上でしか出会えないであろう人との出会いって嬉しいなぁと思うほどだった。おっこれは、もしかしてあれだね、と思いながら読破して参考文献でネタバレ。そして何よりモデル本人がこの本を読んで激昂しているブログを書いているというのが最高に面白い。「母という呪縛 娘という牢獄」でも、殺人犯の娘のTwitterが生きていて殺害した直後のツイートがネット上で確認できる。こういうのってアツい。
ネット上でしか出会えないであろう人との出会い、で思い出したことがある。中学生になる前くらいの頃にインターネットの沼にハマり、Twitterもはじめ、そこで出会った一つ上の友達、その子の影響で女王蜂の新作アルバム孔雀を買い、輪るピンクドラムをリアルタイムで見て、乙一や桜庭一樹に傾倒していた。どこに住んでいるのかも、どんな顔をしているのかも知らない。あの時の私に教えてあげたい。女王蜂はものすんごい勢いで売れたよ、輪るピンクドラムは総理が射殺された年に映画化されたよ。桜庭一樹って実在していて、サイン本買えるよ。あの子、今生きてるかなぁ。
今週買った化粧品はNARSのリフ粉2個と、オサジの香水。
NARSはついに粉が砕けて使えなくなったので駆け込み。持ち歩き用の小さいサイズが出ていたので荷物を最低限にしたい私にぴったりと思った。レジで中身を確認したら本当にそれはもう小さくてすぐ無くなることを悟り、普通サイズも買うという謎ムーブ。豊満な身体は油田だから困る。オサジの香水は、もともと菫を持っていて重宝していて他の匂いも買いたかったので、今回は藤を購入。またしても小さいサイズが好きな私、10mlサイズがあったから歓喜。香水は匂いが暮らしに馴染まなかった時に行き場がなくて困るからお試しサイズがあると本当に助かる。百貨店のカウンターが本当に苦手、握手やツーショに参加できないのと同じ理由で苦手。だからフルーツギャザリングは良い。
こんなに長く暮らしについて振り返ったのは久しぶりだけど、私はこれが健康だと思う。続けられるといいな。今週末は桐野夏生と川上未映子の新刊を読もうかな。