見出し画像

初めての日帰り入院

 例のドラゴンボールのかめはめ波ではなくて、衝撃波破砕術を受けに朝一で行って終わったら仕事にと思っていたら、日帰り入院だと言われ諦めて、案内された病室ベッドで読書に耽る水曜日の昼時。ここまで既に,レントゲン,エコー、尿検査、血液検査と昨日と同じ検査を終えている。石の位置は動いてないらしい。

 通された4人部屋には私を入れて3人、もう2時間を過ぎてここで過ごしいるとカーテンで仕切られているだけなので、出入りする看護師とのやり取りで、それぞれの患者さんの症状や性格まで見えて来る。奥の爺さんが恐らく70代で一番石がデカくて重症で術後の痛みが消えず眠れず往生しているらしい。もう一人は40代前半、最初はのたうち回って駆け込んだものの術後の経過良好であるようだ。若い方が年配者に聞かれるままに,これまでの経過を伝えて、心配症の年配者を励ましている。

 さて、医療関係者の昼休みが終わった頃に、やっと生理食塩水の点滴開始、点滴台を転がしながら別の階に移動、ここから先は本は読んではダメだと言われ、泣く泣く手ぶらで処置室に行く。健康診断で胃とおしの時に乗っかる台と同じで違うのは衝撃波が突き抜ける部分が半円に切り取られた形をしていること、後からここにゼリー付き風船が押し上げられて来るのだな。テーブルの下に看護師さんが潜り込んでお尻に痛み止めの注射をぶすり。

 パンパンパンパンと風船が割れるような音と軽い衝撃を受けながら、オシッコ漏れそうになりながらギリギリまで我慢すること45分くらい。やっと終わって点滴台とカップ2つを持ってトイレに駆け込む。出たおしっこは全部このカップに取らないといけないと言う。零さないように器用に一つ一杯になったら、いったん止めてまた一つ、ふーっ、やれやれだわ。

 その後は再び病室に戻り残りの点滴をしながら静養と、大量の薬の処方と「結石患者さんへ」と書かれたパンフレットを渡されて、食生活の注意事項をあれこれと説明されて、次は4週間後の受診だとのこと。最期に会計さんがやって来て、おあいそは締めて78,490円也だと。持ち合わせがないので、コンビニに走って支払いを済ます。昨日が年金支給日で良かった。こうして初めての日帰り入院は終わった。20241016

いいなと思ったら応援しよう!

Hajime Susukida
ここで頂く幾ばくかの支援が、アマチュア雑文家になる為のモチベーションになります。