VtubeStudio 自作モデル 動かない で検索する人が読むnote


はじめに

 ようこそ、みゝ津ツクローです。
 本記事は「VtuberのようなLive2Dモデルを自作したが、いざVtubeStudio(VTS)にモデルを入れたら動かなかった。」という人向けのトラブルシューティングのために作成された記事です。
 モデリングを上流、VTS導入を下流として下流から原因を詰めていきます。

1. VTSのパラメータ設定画面で入力値に対応して出力値が動いてるかを確認する

設定画面上のINの値に対してOUTの値が対応して動いているかを確認します。正常に動いてない場合IN値に対応せずOUT値が変に動きます。

パラメーター設定画面(画像は角度Xが正常に動いている)

2. 上記1で正常に動いている場合~出力ファイルの確認

 物理演算を噛ませて角度XYとか作っていませんか?そうでなくても出力したファイルに「キャラ名.physics3.json」があることを確認しましょう。
 これがないと物理演算は動きません。書き出しの時のメニューで物理演算設定ファイルを書き出すにチェックを入れているか確認してください。

書出し設定画面
赤くした部分にチェックを入れましょう

3. 上記1で正常でない場合~変な物理演算が入っていないか

 OUTに設定しているパラメータが物理演算(もしくはアニメーション)によって動いている可能性があります。
 VTSでは【物理演算結果>アニメーション>キーバインド>トラッキング】の優先順位でパラメータが反映されます。
 どういうことかというと、OUT側に指定してるパラメーターをどこかで物理演算設定の出力側に設定してたらいくらアニメーションで動かそうが顔ブンブン振ろうが物理演算の出力が優先されるということです。
 なので、物理演算設定を見直して、出力パラメータ設定にOUT側に設定したパラメータが無いか探してみましょう。

4. 上記3でもない場合~デフォーマの非表示の確認

 該当のパーツ関連のデフォーマがLive2D上で非表示になってる可能性があります。非表示になってるデフォーマは書き出し時に無いものにされるのでLive2D上で大丈夫でもVTSで崩壊します。
 パーツが入ってるデフォーマ、そのデフォーマが入ってるフォルダの表示状態確認して、非表示になってたら表示状態にしましょう。

5. 上記4でもない場合~わからん

そもそもの認識の相違とかそういうレベルな可能性があります。
ざっくり色んな原因になりうるものを列挙していきます。

  • 初心者だったらVTSに.moc3ファイルしか入れてないとかもあり得ます。出力したファイルをフォルダにまとめてぜーんぶぶち込みましょう。(VTSにもともと入ってるモデルのファイル構成を参考にしましょう。)

  • そもそもカメラ動いてるか。他のモデルで動いているなら大丈夫です。

  • VTS上のパラメータ割り当ては正確ですか?→一旦自動セットアップしても良いかもしれません。(パラメータIDを初期状態から弄ってると自動セットアップで認識されず面倒くさいことになります。自作だからといってIDをParamAngleXをFaceXとかにするのはご法度です。)

  • そもそも自分で追加したパラメータだったら手動でセットアップしなければいけない場合があります。(口XならINPUT:Mouth X、OUTPUT:作った口Xパラメーター)

  • モデル新規作成時にある初期パラメータの中にはそもそもトラッキングで動かすことを想定してないパラメータがある。(「目笑顔」は自分で設定しないと動かなかったり。「照れ」は導入時の自動セットアップで口変形に対応させられるのでキーバインド差分で実装しようとしてるのならその設定を消す必要がある。etc…)

  • 物理演算XYZを使ってて入力側(例えばParamAngleX)じゃなく出力側(例えばParamAngleX2)をVTSのOUTに設定してるとか…

さいごに

 ぶつかりがちな原因はおおよそ挙げられたかと思いますが、おそらくこれ以外にもいろんな原因があるでしょう。物理演算の優先順位が逆転してて動かないとかね(それならそもそもLive2D上のマウス追従で動かないから導入まで行かない気がしますが…)
 今回のような問題があったときありがちなのが「動きが変だからモデリング見直そう」といきなり上流側のモデリングまで遡ってしまうこと。VTSで動きを確認するまでにモデリング、出力、導入、設定と各セクションに原因になりうる要素があります。今回に限らず、問題の原因を突き止めるためには順序良く遡っていくことが大切です。
 ここまで読んで下さりありがとうございました。
 以上、みゝ津ツクローでした。

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