Queen
今日はちょっと悲しいことがあった。
もう慣れてきたんだけど
慣れたから悲しくならないわけじゃない
また悲しくなるのにはかわりない。
期待しちゃいけないんだって
じゃあどうしたらいいのかな
お金で解決したらいいのかな
分からない、本当に分からないんだ。
そう、最近分かったことは、
私に分からないことは大概
他の人にも分からないってこと
私が冷静ならって場合だけど、
多分まだ今は割と冷静だと思う。
こんなこと書いてる時点で冷静じゃないか
そうかもな
冷え冷えとした心で月を見上げる
涼しくなってきた夜風に吹かれて見上げる月は
私の心のように美しい
冷たく光る月は
私の心臓
そう私は夜の女王
月夜に超絶技巧のアリアを響かせ
観るものの心を射抜いてしまう
私の悲しみは夜の奥底の蓋を開け
魑魅魍魎を世に放つ
そんなたわいもないホラを吹いて
ちょっと憂鬱な気分で階段をあがる
冷たく美しい宝石に惹かれる
私もそうありたいと願う
悲しみが美しさの根源なら
ちょっとくらいの不幸も浮かばれるのかしら
ちょっとくらいの幸福がお金で買えるなら
働くのも悪くないかしら
私の愛はどこに向かって
私の勇気はどこに向かって
世界が美しいなら
世界が美しいと私が感じられるなら
スーパーでカゴに入れる商品ひとつひとつが世界を形づくるなら
私の選択に意味があると
私の言葉に行動に意味があると
私の心が悲鳴をあげる
そんなこと私は望んでいない
そんなこと私が許すはずがない
この私が
この私が
悲しいなんて
おかしいんだ。
間違ってるのは私じゃない
謝られないのに許すなんて
そもそも成立しない
くるくると渦を巻きぺたりと貼り付くのは
薄くなった感情
ぺりぺり剥がしたらカサブタみたいに
傷が治っていたらいいな
私を守るためのケルベロスが
城の主である雪の女王に
甘えるように近づいてくる
今日も頑張りました、
褒めてくださいと。
そう、よく頑張ったのだ。
私は今日も私なりに完璧を目指した。
私の主義主張が世間一般では推奨されなくても
私がそうありたいと願うことを
私がとめる義理はない
それが他者から脅威にうつるなら
見せないようにするのは私の仕事でしょうか
ああ、そうですね、美しくはないし、賢くもないのでしょう
できないフリも大事ですから
できないフリをしないと余計な仕事が増えるのは、もう充分思い知りました。
一緒に頑張ってくれる人はそんなに多くないのです。
そもそも頑張れない人だって沢山いるのです。
書いてて悲しくなってきました。
私は許さないといけないですか?
そんなことはない、許したい人は許せばいいし、許せない人は許さなければいいだけのことです。
お片付けの時間です。
捨てるものと残すものをはっきりさせ、新しいことを始める余裕を持ちましょう。
よくある話です。
結局人類の叡智なんて文字にすればどこかで見たようなフレーズです。
それを腹に落とし込んで実行するか否かです。
そう、私は自らの王国の女王として君臨する。
それくらいのこと、できないわけがない。
悲しいことが毎日起きても
多分私は立ち上がるでしょう。
それくらいには、自分のことを信頼してる。
それくらいの実績が私にはある。
女王の風格をまとわせ、今日はパスタを茹でる。
そんな秘密を、きっと貴女も持ってるでしょう?
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