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焦るな、遊べ。


私はその資格をもう持っている。
ワタシの時間をワタシの手に取り戻す作業中なのだ。

好きだった本は老眼で読みにくくなっている。
そろそろ老眼鏡、もしくは乱視の矯正だけが入った眼鏡が必要だ。
前より読書に入り込むにあたっての集中力というか、スタートダッシュが遅くなっている自覚がある。
しばらく読書家としての現役を離れていたせいか。老化か、トレーニング不足か、どちらだろう。

そんなわけでネットフリックスを見ている。なろう系、地面師、今際の際のアリス。
思考回路のインストール、のように次々とインプットする。
かつて浴びるように、呑み込むように、息をするようにそれらをインプットしたのは何故だろう。
この世にいたくなかった、というのも理由のひとつだ。
読書はある意味、合法的にトリップできるのだ。現実逃避とも解離ともいえる。
とはいえ、何事もしすぎはよくない。
読書だってやりすぎはよくないのだ。
(でもある程度はした方がいいと思う。)

あとは、思う存分に惰眠をむさぼる。
惰眠をむさぼる、ってとっても素敵な日本語だ。
果報は寝て待て、に近しい。
実は意外と難しい。
ついスマホに手を伸ばして時間を溶かしてしまう。
それはそれでいい面もあるのだが、残念ながら暇を持て余しているわけではないのだ。
休むことに集中する。
遊ぶことに集中する。
メリハリをつける。

そういう意味で、旅はいい。
日常から物理的に距離をとる。

当たり前のことは、決して当たり前なんかじゃないのだ。
常識なんて言葉で自分を縛りつけて、自分の不幸を他人のせいにしていないか?
そもそも幸福とか不幸とか、誰が決めるのか。
かわいそう、なんて軽々しく言うな。
そう、子どもがかわいそう、って言うの、本当によくない。
何ひとつよくない。
何もよくならない。
ご立派な感想。
私はそうしない(しなかった)という、自己満足。

やかましい黙れ。

怒ると元気になるのよね、と言われたことがある。
アドレナリンが放出されるからか。
怒りを上手に扱うこと。
コントロールとはまた違う。
コントロールなんて出来れば苦労しないのだ。
コントロールができないのが怒りだ。
どちらかと言えば、治水工事に近い。
うまく流れを読んで、美しい光景を作りあげる。

私が遊ぶためだけの庭。
私の世界の終わり。

What's a wonderful world.


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