見出し画像

かたつむりは遊牧民の夢を見る

知らないよ
そんなこと僕は知らないよ
僕にはわからないことだらけだ。

僕に見えるものは
君には見えないみたいだ。

僕にはおかしいと思うことが
君には当然みたいだ。

正しさの所在は問題じゃないのに
間違っているのだろうかと僕はいつも不安になるんだ。

多数決の答えが正しいわけじゃない。
天動説がそうだったように。
でももしかしたら、万が一、地球が回っていない可能性だってゼロじゃないと思う僕は、
やっぱり生きにくい生物なんだと我ながら思うよ。

18×0=0の説明は僕にはピンとこないし、
それが地球のデフォルトだとする方が
僕にはしっくりくる。

けれども、そうじゃない世界があったって不思議じゃない、うん、僕は間違っているかもしれないと、いつも思うことで、予防線を張り巡らせているんだ。

それは、
想定外が怖いんだよ。
不慮の事故なんてもっての他だ。

完璧主義と言ってしまえばそれまでだ。
完璧じゃないことは僕のプライドを容易にズタズタにする。

間違っても失敗してもいいと思うことと、
実際に間違ったり失敗することは
大きく違うんだ。

ああ、そろそろ森に帰るとするか。
ちょっと話しすぎたみたいだ。

君のことは嫌いじゃないよ、
むしろ好きと言ってもいい。

君の目に僕は偉そうに見えるかな、
別に偉そうに見えてもいいんだけど、
そのせいで嫌われないかと心配なんだ、
ああ、嫌われても本当は構わないんだ、
嫌いなのに好きなふりをされて気づかないような馬鹿な奴でいたくないんだ、
いやそうじゃないな、
嫌いなのに好きなふりをしているかもしれないと僕が勘ぐってしまうことに、僕はとっても疲れてしまうんだ。

本当につるむのに向いていないな。

愛情を素直に受け取るのはひとつの才能なのかな。
僕は素直な方だけど、多分アンテナの感度が高くて誤作動を起こしがちなんだよ。

頭がいいことは正しさとも幸せともイコールじゃない。
幸せを求めることが正解なわけでもない。
禅問答みたいだな、気にしないでいいよ、
たわいのない独り言だ。

ああでもちょっと気にしてもらえると嬉しいんだ、ほんと正確に言葉を使うって何て難しいんだろう。

気持ちをそのまんま丸ごと伝えられたら楽だろうか?
逆にその方が、否定された時のダメージは大きいだろうか?

誰かと共有したいのだろうか、
僕は誰かを求めているんだろうか、
誰からか求められているんだろうか。
求められることを求めているんだろうか、
…ほらまた暴走が始まった。
熱暴走。

要するに、考えすぎだ。
もっとシンプルなことだ。

俯瞰するのは癖だ、悪いことじゃないけれど、
ある意味、自分から逃げているのだ。
生々しい感情から目を背けたいのだろうか。

この表現の正確性は60%くらいだな。
後の40%は違う。

そんなことばかり考えている。


いいなと思ったら応援しよう!