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【vol.5-5 2022秋号】クリスマス前にWEリーグを知ろう!!2022WEリーグ全チーム紹介!!

 最近、カタールワールドカップが終わりましたが、女子ワールドカップが7月から始まりますね!耳すまでは、8月~10月のWEリーグカップと10月開幕の2年目のWEリーグの試合で、全チームレビューを行ってきました。チーム毎に整理したので、気になるチーム、気になる選手、地元のチームや選手などだけでも、是非読んでいってください!

1.マイナビ仙台レディース

 WEリーグカップはパッとしなかったものの、WEリーグシーズンでは結果を残している仙台。新加入した中島選手の基礎技術の高さは一見の価値あり。負ける時に大量失点して負けていることがあり、波があるのは気になるところ。両サイドからのワイドな攻撃は、昨シーズンから継承して魅力を発揮していってほしい。

⚽WEリーグカップ
新潟戦(グループA第3節)
⚽WEリーグ
大宮戦(第4節) 千葉戦(第6節)

2.アルビレックス新潟レディース

 結果は思うように出せていないものの、守備の良さは印象に残っているし、ストライカーの道上選手の怖さは大きな武器。若い選手も積極的に起用しているので、今は苦しい時期だが、この経験がのちのち大きな力になっていく可能性は大いにある。

⚽WEリーグカップ
仙台戦(グループA第3節)  大宮戦(グループA第5節)
長野戦(グループA第6節)
⚽WEリーグ
埼玉戦(第2節)

3.ちふれASエルフェン埼玉

 田邊新監督を迎え、昨シーズンと比べ、比較的好調を維持している埼玉。特にFWの祐村はかなりノッてきていると感じる。攻撃が波に乗っている時の埼玉は、非常に躍動感があり、魅力的だ。台風の目となりそうな力をもっているチームになりつつある。

⚽WEリーグカップ
浦和戦(グループA第6節)
⚽WEリーグ
新潟戦(第2節)

4.三菱重工浦和レッズレディース

 2022年の浦和は、とにかく劇的な逆転勝利・終了間際の同点弾などが多いと感じる。安定した試合運びという点や守備の面では課題を抱えているが、攻撃の爆発力・得点力はトップクラス。GKの池田やCBの高橋など、要となる守備的な選手の負傷は大きな痛手となっているが、CBの石川の定着や、ボランチの栗島の復帰、右SB遠藤のレギュラー定着と活躍、FW島田が覚醒しつつあることなど、明るい材料も多くある。昨シーズンはほぼ固定メンバーで戦ってきたが、今シーズンは控え選手も含めた全員の成長で、質の高いサッカーでリーグを牽引していってもらいたいと願う。

⚽WEリーグカップ
大宮戦(グループA第1節)  埼玉戦(グループA第6節)
⚽WEリーグ
長野戦

5.大宮アルディージャVENTUS

 昨シーズンより、明らかに連携が良くなっている。リーグが始まってからは、FW高橋の活躍が非常に目立っている。GK望月の安定感あるプレーもチームに良い影響を与えている。非常に明るく元気な雰囲気のあるチームであり、観客動員の多さはリーグ随一。WEリーグに活気を与える面白いチームとして今後の展開に大いに期待していきたい。

⚽WEリーグカップ
浦和戦(グループA第1節) 新潟戦(グループA第5節)
⚽WEリーグ
仙台戦(第4節)

6.ジェフユナイテッド市原・千葉レディース

 昨シーズン大活躍したFW千葉の負傷は大打撃だったが、それでも、様々なところから得点の匂いがする怖いチームであることは変わりない。高校時代や大学時代に、スター的存在感で話題を振りまいてきていた今田が、ここにきて出場機会が増えてきていることも、これからの発展に向けて非常に期待感が高まる。昨シーズンは上位フィニッシュしただけに、今シーズンも、今は低調だが、巻き返していく力をもっているチームなので、期待していきたい。

⚽WEリーグカップ
神戸戦(グループB第1節)
⚽WEリーグ
仙台戦(第6節)

7.ノジマステラ神奈川相模原

 なでしこリーグ2部から移籍してきた藤原の活躍や、下部組織から上がってきた笹井の躍動など、積極的に新しい選手を抜擢し、それがことごとく当たっていて、チームに活力をもたらしている、非常に面白く魅力的なチーム。昨シーズン主力だった選手が、ベンチメンバーに回っているような状況で、そういった選手の悔しさも、どこかで前向きな力に転換して、良い意味での競争原理が働いて活力あふれるチームとしてさらなる飛躍を遂げていきそうな予感。もっともっと、このチームの魅力は多くの人に知られていくべきである!

⚽WEリーグカップ
神戸戦(グループB第2節) 広島戦(グループB第4節)
⚽WEリーグ
東京戦(第3節)

8.AC長野パルセイロ・レディース

 WEリーグカップでは、惜しくも決勝に行けなかったものの、最後の最後まで可能性を残し、最も話題を提供した長野。WEリーグカップで展開されたサッカーは多くのコアなサッカーファンを虜にし、WEリーグに新たな話題と流れを生み出した。数少ない女性監督である田代監督の采配に、今後も目が離せない。

⚽WEリーグカップ
新潟戦(グループA第6節)
⚽WEリーグ
浦和戦(第1節)

9.日テレ・東京ヴェルディ・ベレーザ

 完全に波に乗れているとは言い難いベレーザ。特に浦和など難敵相手に勝ち切ることができていないのは若いチームであるがゆえか。WEリーグファンならほぼ誰もが知っているであろう、藤野の誰も止めることができない突破は大きな武器だが、チーム全体としてのコンビネーションの質をもう一段階上げて、難敵相手にも勝ち切る力をつけていきたいところ。あまり話題にされていないが、ボランチの三浦のプレーの質が上がっているように感じるので、キャプテンシーを発揮し、ベレーザの躍進の原動力として活躍していってほしいし、ベレーザだけに留まらず、7月に控えるワールドカップでも選出され、チームの心臓になるくらいの活躍を期待していきたい。

⚽WEリーグカップ
神戸戦(グループB第4節)
⚽WEリーグ
神奈川戦(第3節) 

10.INAC神戸レオネッサ

 リーグ1の失点の少なさ。このシンプルな事実だけでも、神戸の強さを物語っている。両サイド守屋・水野の攻撃力は神戸の魅力のひとつで、特に守屋の攻守に渡る活躍はどうしても書いておかなければならないレベルになってきている。ベテラン選手・中堅選手・若手選手といった世代のバランスも非常に良い。試合運びの巧さは間違いなくリーグ随一で、90分を見通したゲーム展開について学ぶなら、神戸の試合を観るのが一番良いのではないかと思わせる強さがある。

⚽WEリーグカップ
千葉戦(グループB第1節) 神奈川戦(グループB第2節)
東京戦(グループB第4節)
⚽WEリーグ
広島戦(第4節)

11.サンフレッチェ広島レジーナ

 昨シーズン、大活躍していた柳瀬の姿が見えないのは非常に寂しいところだが、左サイドハーフの中嶋の突破力は、相変わらず魅力的で、一見の価値があるプレーを続けているし、GK木稲のビッグセーブ連発の試合も記憶に新しい。まだ大活躍とは言い難いが、長野から移籍してきた瀧澤のこれからも楽しみだ。献身的なプレーをする選手が多く、チーム全体としてのコンビネーションも感じられ、見ていてわくわくするサッカーを展開するチームだ。WEリーグ初年度からのチームで、まだ粗削りな部分もあるかもしれないが、始まり方は悪くない。これから躍進して、サッカーの楽しさ・面白さ・わくわく感を伝えられる魅力的なチームとして、質が上がっていってもらうことを願う。

⚽WEリーグカップ
神奈川戦(グループB第4節)
⚽WEリーグ
神戸戦(第4節)

まとめ・今後の展望

 もうすぐクリスマスというタイミングで、年内最後の試合が今週末開催される。リーグはまだ前半の前半が終わっただけといった状況だ。現時点の順位表を見て、そのまま変動が無い、ということはおそらく無いだろう、と思うほど、各チーム、良さが発揮される内容の試合を展開しているし、今上位のチームも全く安泰ではないだろうし、下位のチームの巻き返しの可能性も大いにありえるだろう、と思える状態にある。切磋琢磨して、ここからさらに質を上げて、WEリーグって面白い!!と感じる人が一人でも多く生まれていくことを願いたい。幸い、カタールワールドカップで、世間一般のサッカー熱は、少し上がってきている。今がチャンスなのかもしれない。耳すまも、WEリーグの魅力を今後もしっかり注目し、発見し、発信していきたいと思う。みんなで!!ウィー!!!

追伸
  ここまでで、耳すまの印象に残った選手を独断で選び、ツイートしています。あなたの心に刺さった選手がいたら、是非、教えてくださいね🎵



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