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女子ヨーロッパチャンピオンズリーグ決勝 バルセロナ対リヨン観戦レビュー
女子ヨーロッパチャンピオンズリーグ決勝
この試合はDAZN配信の他、youtube配信された。
満員のユヴェントス・スタジアム。試合開始早々の時間帯、何やら聴いたことのある応援歌が聴こえてきた。私は小中学生の頃、エスパルスの熱狂的なファンだった。以下リンクの中の「ビバエスパルス」と全く同じ応援歌メロディが、女子チャンピオンズリーグ決勝の満員のスタジアムで歌われていた。雰囲気は上々の感じでスタート。
試合始まってしばらく、バルセロナのユニフォームをよくみると、「unicef」の文字が。ユニセフがスポンサーになっているようだ。
試合中は、子供や、小さな幼子を抱えた母親と思われる女性の観戦客の姿が映し出されることがあった。女子サッカーは、サッカーの観戦風景を変えるきっかけになっていると感じた。
リヨンの監督は、初の女性、元フランス代表のボンパストル氏。優勝という結果を残した。
選手だけでなく、観客席や指導者、審判など、多くのシーンで女性の存在が目立つ、新しいサッカーの景色がそこにはあった。
試合経過などスタッツはこちら
バルセロナ先発選手
1.GKサンドラ 35分、この日大活躍のヘーゲルベルグの至近距離シュートをファインセーブ。
8.右SBマルタ 9分、チーム初CKにヘディングで合わせるが、枠外。14分、GKのゴールキックのボールを競り勝ってヘディング、味方につなげる。
2.CBハーナンズ 24分、鋭い読みでインターセプト。84分、激しいプレスでファウルし、イエローカードを受ける。90分、ゴール前でセンタリングに入っていき、ヘディングシュートするが外れる。ロスタイム付近は、前線に上がっていた。
4.CBレオン コーナーキックのキッカーを務めた。70分、シンプルに縦パスを通す。最終ラインでボールに触る機会は非常に多かった。89分、相手へのチャージでファウルしてしまう。
16.左SBロルフォ 14分、左サイドをスプリントしてベストなタイミングでボールを受け、中央に決定的なパスを中央に送るが、しっかりと守り切られる。74分、左サイドから質の高いセンタリングをあげ、決定機を演出するが、ゴールに至らず。
12.インサイドハーフ ガジャーロ 適切なポジショニングで、中盤でボールを拾い、味方にしっかりつなげるシーンが多々見受けられた。
14.右MFボーンマツ 1分、ファウルで相手にFKを与える。9-10分、左サイドで良いタイミングでボールを受け、展開、決定機を演出。20-21分、中盤でボールを受け、ゲームメイク。64分、左サイドから中央に向かって力強いドリブルで仕掛けていくが、守り切られる。
11.左MFプテラス 16ー17分、高い位置でドリブルで仕掛けるが、バシャに対応されてしまう。17分、ファウルを受け、FKを獲得。18分、中盤でボールを奪い、バックパス。40分、右からのハンセンの低いクロスに鋭く反応し高速シュート、ゴールを決める。
7.右FWハンセン 10分、右サイドでボールを受け、その後、中央でボールを受け、攻撃のリズムをつくろうとするが、味方とうまくかみ合わなかった。15分、良い位置でボールを受け、仕掛けるが、しっかり対応され、中央にパスするにとどまる。21分、右サイド低い位置、スライディングでピンチをしのぐ。23分、左サイドからのロングボールを正確なトラップでコントロールし、右サイド縦パスで展開。40分、右サイドから低いクロスでゴールをアシスト。フリーキックのキッカーを務めた。
10.センターフォワード エルモソ 10分、ボーンマツからのパスを受け、ゴール前で決定的なシュートを放つも、相手GKのファインセーブでゴールならず。14分、左サイドのロルフォから決定的なパスを受けるが、しっかり相手CBに止められ、ゴール前でシュートを打てず。20分、素晴らしいポストプレーをみせる。34分、ロングボールを受け、ポストプレー。
9.左FWカルデンティ 11分、中央に鋭いパスを送るが、展開ならず。59分、交代。
バルセロナ交代選手
6.ピナ 76分、ロルフォに代わって出場。78分、ファウルしてしまう。
18.アナ 59分、マルタに代わって出場。82分、左サイドからオショアラに正確なセンタリングをあげてもらい、良いタイミングで入っていくが、シュートは枠外。
20.オショアラ 後半から、エルモソに代わって出場。65分、浮き球の厳しいパスに、スプリントして追いつく好プレーをみせるが、最終的には相手ゴールキックとなってしまう。74分、左サイドのセンタリングに非常に良いタイミングでヘッドする決定的な場面があったが、惜しくもゴールならず。82分、左サイドから正確なセンタリングをあげるが、ゴールならず。85分、決定機になりかけるが、ゴール前で囲まれシュートに至らず。88分にはシュートを放つが枠外。
22.リーケ・マルテンス 59分、カルデンティに代わって出場。73分、左サイドで豊富な運動量をみせ、しっかりと経由し攻撃を展開するが決定機を作るには至らず。交代選手ながら、左サイドで気の利いたプレーを連発、攻撃のリズムを生み出していた。
リヨン先発選手
1.GKエンドレル 10分、エルモソの至近距離シュートを、見事な瞬発力でファインセーブ。
12.右SBカーペンター 開始してから10分以上経過したのち、故障により途中交代。
29.CBムボグ・バティ 62分、ロルフォの左サイドの突破に粘り強くついていき、相手に枠外シュートを打たせた。
3.CBルナール 22分、右サイドに正確なフィード、攻撃の起点となり、最終的にチームのゴールが決まる。34分、冷静な読みでインターセプト、攻撃の起点となる。76分、FKにゴール前で合わせシュートを放つがミートせず。
4.左SBバシャ 攻守に渡り活躍。FKのキッカーを務めた。バネのある力強いプレーは大きな武器。15分、相手の決定機、ゴール前中央でしっかりと体を張り、シュートを打たせなかった。16-17分、プテラスのドリブルの仕掛けにしっかりとついていき、最終的に奪いきった。22分、センタリングで追加点を演出。36分、ハンセンとのマッチアップに力強く勝利。70分、低い位置で囲まれながらも奪われずにドリブル、前線へ駆け上がっていくが、止められてしまう。
26.ボランチ ホラン 1分、ファウルを受け、FKを獲得。11分、カウンターになりかける運ぶドリブルをみせるが、出しどころがなく、バックパス。
6.ボランチ アンリ 5分、鮮やかなミドルシュートがゴールネットを揺らす。
20.右MFカスカリーノ 20分、右サイドに流れて、良いタイミングでボールを受けるも、センタリングは合わず。
13.トップ下マカリオ 32分、ヘーゲルベルグのパスを、ファーサイドでしっかり詰め、3点目を決める。35分、カウンターから、ヘーゲルベルグにパス、決定的な場面を演出。37分、右サイドのポジショニングから左サイドに大きくサイドチェンジ。コーナーキックのキッカーをつとめた。
28.左MFマラード 21分、ロングボールを、絶妙なトラップでボールコントロール。
14.FWヘーゲルベルグ 4分、左サイドで仕掛けるプレー、相手DFもしっかりとついてくるが、奪われずにしっかりと味方につないだ。19分、シュートを放つも枠外。22分、バシャのセンタリングをドンピシャヘッドで追加点。32分、高い位置で奪ったボールを受け、シュートを放つが枠外。32分、3点目となるゴールをアシスト。35分、マカリオからゴール前で決定的なパスを受け、枠内シュートを放つも、相手GKのファインセーブでゴールならず。
リヨン交代選手
5.ペルル・モロン 81分、カスカリーノに代わって出場。
9.ルソメ 72分、マラードに代わって出場。96分、右サイドを駆け上がり、質の高いセンタリングを上げ、決定的なチャンスを演出。
21.ブキャナン 前半早々、カーペンターに代わって出場。右サイドバックとして堅実にプレー。
23.ケイマン 80分、バティに代わって出場。
まとめ
奪っては奪い返し、の攻防の激しい試合だった。ボール支配率では五分の印象だったが、リヨンの最終ラインが、バルセロナにゴール前で簡単にシュートを打たせないように最後のところでしっかりと体を張り、守り切った。リヨンは前半のうちに3点取れたことで、ゲームを支配することができた。印象に残ったのは、バルセロナの交代出場選手22番のマルテンス選手と、リヨンの先発出場選手、4番のバシャ選手。両選手とも豊富な運動量とテクニカルなプレー・判断力でチームに貢献していた。
しかし、それにしても、まだまだ海外の女子サッカーを観るのには慣れない。日本人だと名前と顔・姿がすぐに一致して集中して観戦できるのだが、海外プレーヤーは、よほど目立つプレーをしていない限り、名前と顔・姿を一致させることにまず時間がかかり、レビューを書くのもとても大変だった。観戦機会を増やし、まずは集中してサッカーを観る力をもっと身に着けたいと思う。
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