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隣で応援してくれる本とのはじめての出会い/「心をつかむ超言葉術」を読んで
ゆっこさんに紹介していただいた、阿部広太郎さんの「心をつかむ超言葉術」という本。
本と対話するというはじめての経験でした。
まず、とにかく読みやすい。
最近、文章を読んでもなかなか頭に入らなくて(学術論文を読まなければいけない苦痛…)、私のやる気や集中力の問題かも、と不安になることがあります。
もちろんそれもゼロではないのだろうけど、読みやすい文章はそれでも読めるんですよね。
カウンセリングの分野でも、何を言うかに注目されがちなのですが、「声」や「話し方」に着目している本に出会うと心が躍ります。
内容も大事だけど、伝え方はもっと大事だなぁと思っています。
脱線しました。
タイトルを一緒に感じてもらいたいので、「あとがき」から少し引用。
あなたは今、この文章を読んでくれている。本を手に取ってくれた理由は千差万別。人それぞれあるだろう。ただ、これだけ何かを発信するのが当たり前になった時代において、言葉をどう書けばいいのか不安もあるのだと思う。
言わせてもらいたい。絶対大丈夫だ。
絶対とか軽々しく言っちゃ駄目だけど、絶対大丈夫。
才能とは、掛けた時間だ。
言葉にもしも才能が必要だとするなら、
これから生きていく限り時間を掛けて育てていけばいい。
未来なんて、誰にもわからない。
だからこそ、言葉を選ぶことで、どう生きるかを選べる。
書く先に人は進める。
阿部広太郎「心をつかむ超言葉術」P.311-312より
このあとがきを読んで、なんだかすごーく励まされたんですよね。
書いているだけで、ちゃんと前に進んでいるよ、と言ってもらえているみたいで。
隣で語り掛けてくれるような力強さと説得力、熱量すら感じます。
今も、もう何度も読んだ文章のはずなのに、熱い気持ちが湧き上がるような感覚になります。
阿部さんは本当にそう信じてくれている、嘘偽りない、等身大の阿部さんがギュッと詰まっているように感じます。
本に語り掛けられて、応援されて、頑張ろうと思えたのは、はじめての体験でした。読みながら驚いている自分に驚きました。
もう一つ驚いたこと。
「I LOVE YOU」をどう訳しますか?というお題があったので、私も考えてみてTwitterに書いたら、なんと阿部さんが気づいてくれて返信をくれました!
もちろん、阿部さんのツイートへのリプとかではありません。しかも翌日くらいの早さで。
きっと、関心をもってくれた人の気持ちを大切にするために、こまめにチェックされているんだろうと思います。すごい方です。
本との対話ができただけでも驚きなのに、そこから本当に著者との対話につながるなんて…。すごい時代…。
これからは、対等に意見交換できる人が活躍する時代なんだろうなと感じています。
正解なんてない、わからないことの方が多い中で、それぞれの感性を大切に、伸ばしていく関わり。
やってみないと上手になんてならない。上手になってからしか応援しないのではなくて、上手になるまでのプロセスも応援できる人が、どんどん活躍する社会になっていってほしいと思います。
素敵な本との出会いに感謝。
阿部さんと、紹介してくれたゆっこさんに感謝の気持ちを込めて。