純ジャパのためのビジネス英語のちょっとしたコツ
純ジャパという言葉はもう死語なのかも・・・わからない人のために補足すると、
です!
私は、32歳で2年ほどアメリカにMBA留学する機会があったのですが、それまでは全くの純ジャパ!
2年間留学すると、子供の場合だと発音も含めてかなり流暢になると思うのですが、大人になってからの留学は、「ビジネスで困らない程度の英語」という感じに仕上がりました。笑
一方で、MBAという特殊な環境(ビジネス英語よりはもう少しアカデミック、仕事でもそれなりに責任を持っているエリートが多い環境)であるからこそ、気づいたビジネス英語のコツのようなものがあるように感じたので、純ジャパなりにまとめてみました。(アメリカとヨーロッパの違いもありますし、流暢な方は読むまでもない内容だと思いますので一個人の感想として読んでいただけると!)
(1)あなたの挨拶、Hello!で終わっていませんか?
日本では、「おはようございます」「こんにちは!」などなど、挨拶のみのことが多いと思うのですがアメリカ人は違います!"Good morning, Kate! How are you today?" までがセット!日本人は慣れないと、Hello!のみで終わってしまうことも多く、もちろん、それもダメではないのですが、How are you?から始まる雑談を2−3往復でもするだけで、その後の商談や会議がかなりスムーズになります。
また、名前もかならず呼んで。心理学的に名前を呼ばれた相手には親近感がわく、ということもありますが、文化的に名前を呼ぶ文化です。
挨拶をする時は必ず名前も呼ぶ。時間があればHow are youもできるだけ取り入れて。
(2)”OK"の多様はNG!
日本人はよく、返事としてOK!と言いがちなのですが、これ、「いいよ!」「いいね!」「了解!」レベルの感覚で使ってませんか?
これ、アメリカ人の感覚と少しずれているんです。OK、はアメリカ人としては、「(すごくよくはないけどまぁ)いいか」ぐらいのイメージです。
もし、アメリカ人と話す機会があれば、彼らの返事を注意して聞いてみてください。"Perfect!" "Great!" "All right!"などの英語を使っていませんか?
直訳すると、「完璧!」「すごい!」とかに相当しそうに聞こえますが、アメリカ人はこれ全部、日本人でいう「オッケー!」の感覚で使ってます。笑なんなら、"Nice" も、下手したら「ふーん」「へー」くらいの感覚です。笑
なので、アメリカ人へのリアクションは、3割増しくらいのイメージでオーバー気味に!
”OK"を多用していると、「あれ、この提案、あまり刺さっていない?」など、要らぬ心配をかけてしまいます。
(3)「XXXだからYYYだと思う」という言い方もダメ!
シチュエーションにもよるかもしれませんが、効率的なコミュニケーションが好まれるビジネスの場で、"Do you agree with this idea?" などと聞かれた際、どのように答えてますか?
" His new method to that market has a risk of xxxx, but that have a good impact on yyyyy...."
のように答えていたら、あと一歩!流暢に喋れる方なら長々と喋ってもNativeにはあまりストレスではないのですが、つたない英語を長々と聞くのは相手にも負担になります。
まずは、"Yes" "No(もしくは、Noが強すぎるようであれば"I don't think so"など)"を冒頭に持ってきて、しっかりと「発言の一番最初に」自分のスタンスを明確にしておくといいです。どちらのスタンスかが最初にわかると、少し長めの説明をつたない英語で行なっても、聞いてもらいやすくなります。
冒頭にYes, Noで、まずは自分のスタンスを示して。
(4)相槌にYeah, を使ってませんか?もしくは、Yes, Yes, Yes!と言ってませんか?
少し日常英語がしゃべれる人だと、なんとなく相槌としてYeah,と言ってしまうことありませんか?カジュアルなシチュエーションではもちろんOK、なのですが、よりビジネスの場でプロフェッショナルに見せたい時、YeahをYesに変えるだけで、少し引き締まって聞こえます。日本語で言うならば「うん」と「はい」の違いくらいでしょうか。
カリフォルニアなどのフランクな地域はまた違うかもしれませんが、私が留学していた際、東海岸からきたエリートたちが、授業で発言する際は、みなさん、必ず「Yes」を使われていました。
また、日本人でよくあるのが、「そうそう」と、相手の話を聞いていますよ、と伝えるために"Yes, Yes, Yes, Yes"と言ってしまうこと。(中華圏の人もよく言っています。) これも、ネイティブはあまりしません。Yes、と1回言うだけで十分伝わってます。
Yesを何回も言うとしつこく聞こえるので、1回はっきり言うだけで十分です。
プロフェッショナルに見せたければYeah、ではなくYesを1回で相槌を。
(5)よっぽどのことがない限り、愚痴は自分の価値を落とす
アメリカで感じたのは、アメリカ人は「ポジティブ教の信者だ」ということです。笑
ポジティブであること=いいこと、ネガティブであること=悪いこと、という感覚が染み付いています。この辺は話すと長くなるので、また別の機会に詳細を書きたいのですが、ビジネスの場で、建設的ではない、愚痴のようなネガティブな感情を表に出すことはあまり好まれません。
日本人の場合、上司の愚痴を部下の間で言い合う、みたいなことはよくある光景だと思うのですが、関係性や言い方にもよりますが、アメリカの場合、「ネガティブ感情をコントロールできない人」と思われるリスクがあります。
郷に入っては郷に従え、で、アメリカ人とのコミュニケーションは基本、ポジティブを心がけましょう。
いかがだったでしょうか。
個人的な経験をもとにしたものなので、もしかしたら一部の人にしかあてはまらないかもしれないのですが、今日もどこかで英語でお仕事をがんばっていらっしゃるどなたかのお力になれたら嬉しいです。
みみた