「儚恋」…先輩、貴方を好きなってもいいですか
私…高校2年生、性格おとなしい、
本を読むのが好き
彼…高校三年生、1つ上の先輩、性格明るい
誰とでも仲良くなる社交的
【1話】出逢い
高校2年私は切ない恋をした🌸
大好きな先輩には彼女がいた
だからこの気持ちはそっと封印しようと
思った…
彼に出逢ったのは高二の春
きっかけは友達が部活の先輩の練習を見に行きたいと言った事からだった
部活の練習を仲良し3人で見に行く
友達はとても嬉しそうだった
初対面のはずなのに
彼はなぜかあたしを知っていた
アタシを見るなり、
彼「あっー!君は確か、いつも電車の隅付近で本読んでる子だよね」
正直びっくりした!!
彼も電車通学だった、それからあたし達は
男3人×女3人で遊ぶようになった
カラオケに入ったり、あたしの友達の家に皆で集まったり色々話をした
中々友達が出来なかったあたしは
それはとても新鮮だった
ずっと皆で遊べたら楽しいなと思っていた
彼はあたしとは違い、いつも周りには沢山の人がいた…文化委員長、部活は柔道、
頭もよく優しいかった
ある日、一人でとぼとぼと歩きながら
下校していると、聞き慣れた声が聞こえた
彼だった
彼「〇〇ちゃん!!」
アタシはその声に振り返る
彼「やっぱり〇〇ちゃんだ」
私「〇〇先輩も今帰りですか??」
彼「うん、そうだよ」
「駅まで行くんだよね、一緒に行こう」
私「あたし徒歩なんで先輩先に行って下さい」
先輩は自転車に乗ってた
彼「後ろ乗る??」
私「いや、大丈夫です」
そうすると彼は自転車を降りて自転車を押し出した
彼「じゃぁ俺も徒歩で…駅までゆっくり話そうか」
アタシと話す為に自転車から降りてくれてんだ…少し嬉しかった
駅までの道のりがいつもより短く感じた
先輩と色んな話をした
いつも3人で遊ぶのとは違い
先輩の色んな事を知れた
駅に着くと別々の席に座った
主に夕方になると電車の中は下校する学生でいっぱいになる
もしかしたら同級生に遭遇するかもしれない
変な誤解を避ける為にも先輩とは遠くの別の席に座った
ボックス席の窓際に座るのが好きだった
隅はなぜか安心する
そしていつもの様に本を出して読む
しばらくして誰かが向かいの席に座る
聞き慣れた声がする
するとさっき駅で別れたばかりの先輩だった
彼「ほんと、いつも本読んでるよね」
「何読んでるの??恋愛もの??」
私「いえ、恋愛ものじゃないです」
「あたしあんまり恋愛もの読まなくて」
「今回はちょっとホラー系です」
彼「そんなの読んでるの??」
私「はい…なんか好きで」
彼「ふーん…で今の読んでるとこってどんな話」
私「えっ??あっーいやー」
こんな事になるのなら恋愛ものでも読んでいれば良かった…後悔するあたし
彼「ほら、早く教えてよ」
私「あの…今読んでる所は老婆が死人の髪を集めて服を編んでて」
彼「えっー!めっちゃ怖いじゃん」
あー言うんじゃなかった…後悔する私
彼「読んでてこわくないの??」
私「基本ホラー系大丈夫なんで」
彼「へぇー以外…ホラー大丈夫なんだ」
「俺、ホラー苦手…」
先輩の回答にクスクスと笑う私
私「先輩、ホラー苦手なんですね…以外」
彼「よく周りに言われる」
私「柔道されてるし、なんかお化け屋敷いっても守ってくれるイメージでした」
彼「いや!、お化け屋敷行ったら女の子はちゃんと守るよ」
私「ほんとですか??」
彼「うん…多分」
私「無理しなくていいですよ」
先輩の回答にクスクス笑う私
彼「あっその方がいいよ」
私「えっ」
彼「笑ってた方がいいよ」
「〇〇ちゃんは笑ってた方が可愛い」
私「何言ってるんですか!!」
彼「女の子は笑顔が1番だよ」
胸の奥がトクッンと鳴った気がした
彼「ねぇ他にどんな本読んでるの??」
「何か面白い本ある??」
私「星の王子様って本が好きです」
「王子様が色んな星に行って色んな人に会うんですけど」
「その中でアタシ、酔っ払いに会う話があってそこが面白くて好きで…」
彼「えっー!酔っ払いの話?」
「そんな話あるの??」
私「はい!!とても面白い話なんです」
彼「そうなんだ…今度読んで見ようかな??」
私「はい、是非…良かったら本貸しますよ」
彼「じゃぁお願いしようかな」
「あのさ…まだ連絡先交換してないよね」
「良かった、教えてくれる」
ドキドキした…
私「いいですよ」
先輩と連絡先を交換した
いつもの一人の電車通学とは違い
とても楽しかった
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