お嬢様は無茶ぶりがお好き新年編
🐶僕はこの御屋敷で執事見習いとして
働いてるカイトだ
今日は新年の準備で屋敷は忙しい
🐱「カイト、カイト、あっここにいたの」
🐶「お嬢様明けましておめでとうございます」
🐱「あけましておめでとうカイト」
「ねぇその大きな置物何??」
🐶「あっこれはですね、昨日旦那様から
飾るように言われた、龍の置物です」
🐱「ふーん、何で龍なの??」
🐶「多分、辰年だからじゃないですか??」
🐱「ねぇ、何で干支にはネコ年がないの??」
「こんなにも可愛いのに」
🐶「うーん僕も詳しくは知りませんが、
猫は神様が決めた日に遅れてしまったとか」
「確かネズミが猫に集まる日を
1日遅れて教えたとか」
🐱「何それ!
ネズミってそんなに意地悪なの??、
ひどい」
🐶「でその事がきっかけとなり、
ネズミは猫に追っ掛けられるように
なったとか....」
🐱「それは仕方ないわね、自業自得よ」
🐶「僕もそう思います」
🐱「それで猫年がないのね
なら、私達で猫年を作るのはどうかしら」
🐶「あの…お嬢様??言ってる意味が」
🐱「そうよ!!無いなら作ればいいのよ」
「今年を猫年にしましょう」
🐶「あーお嬢様?
今年はちゃんと辰年ですよ」
🐱「何言ってるの!!今年は猫年よ」
「そして猫の気持ちになる年」
🐶「嫌々、言ってる事無茶苦茶ですよ!!
今年は辰年です」
🐱「いいえ、今年は猫年、
そして、カイト
はい、これを着なさい」
🐶「まさか......」
🐱「猫の着ぐるみよ。可愛いでしょ♡」
「ほら、早くこれに着替えなさい」
🐶「何で僕が…」
🐱「つべこべ言わずにサッサっと着替えなさい
あたしの言う事が聞けないのかしら!!」
🐶「......分かりましたよ」
🐱「キャー可愛い♡貴方はネコちゃんよ」
「ほら、ニャーと鳴いてみなさい」
🐶「ニャー…」
🐱「何!!そのやる気のない鳴き声は」
「貴方、猫にもなれないの??」
🐶「にゃーーーーーー!!」
🐱「やれば出来るじゃない」
「はい猫ちゃんチュールあげるわよ」
🐶「にゃー♡」
こうして、また僕はお嬢様の無茶ぶりに
悩まされるのであった…(おわり)