作品の価値について。

わたしは作品の価値はひとつではないと思ってる。

作家がこの絵には価値がないと思っていても、それを買いたいという人がいるというのは確かで、この場合、ふたつの価値がある。

作家が価値数が0だと思っているとして、買い手は100だとすると、その絵の価値は0でもあり、100でもある。

有名な批評家がいいと言ったから価値があるのか。

売れたから価値があるのか。

それは、その相手にとっての価値でしかない。

けなされても、売れなくても、自分には価値のあるものだと思っていればそれは価値のあるものになる。

その作品の価値は、作家含め受け取り手の数だけ、存在する。

そして人は、価値があると思うから、それを購入する。

たとえ、作者が価値0だと思っていても、人によっては、100にも1万にもなっていることがある。

高く買われたからと言って、0だと思っている価値を上げる必要もない。

自分が、0だと思っているならそれはそれでいい。

ひとつのものに対して、価値はひとつだけではない。

見る人によって、価値はかなりかわる。

わたしはあるひとつの作品をおかしな買い方をしようとしている。

たぶん作者には理解できないだろうし、わからないでいてほしい。

わたしには、それほどの価値があるということ。

ずっと、わからないでいて。

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