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ジャクソンホール会議と今後の見通し

ジャクソンホール会議でのパウエル議長講演は無事終了。
どんな発言だったのか、そして今後の見通しについてまとめています。

✅注目されていたパウエル議長講演

今回、FRBが9月に利下げをするのではないか、と期待が高まっていました。
それをパウエル議長講演でさらに後押しするのでは、と注目されていました。

金融政策を調整する時はきた

等の発言で、市場は9月の利下げをかなり確信。

では、パウエル議長講演についてみていきます。

✅パウエル議長講演を項目別にみると

パウエル議長はジャクソンホール会議のなかで約15分講演を行いました。

Fed Chair Jerome Powell speaks at the 2024 Jackson Hole Economic Policy Symposium — 8/23/2024 (youtube.com)

CNBCのyoutubeにはライブの放送がアップされています。

  • 労働市場について
    ・労働市場については、これ以上の冷え込みを求めたり臨むことはない
    ・物価の安定に向けて前進する中で、FRBは力強い労働市場を維持、支えていくことに力を尽くす
    ・インフレの上昇リスクは後退も、雇用の下落リスクが増加している
    ・労働市場が冷えて混んできていることは間違いない

    などなど労働市場には弱気の話も。先日の雇用統計の80万人下方修正も影響を与えていそうですね。

  • 物価(インフレ)について
    ・物価目標2%へむけた軌道にあると確信を強めた
    ・インフレの上昇リスクは後退
    ・インフレは目標2%に近づいてきている
    最近の物価指標も徐々に落ち着きてきており、インフレの鈍化に自信を持ってきていますね

  • 金融政策について
    金融政策を調整する時が来た
    ・利下げのペースや幅はデータや見通し、リスク次第
    ・いまの金利水準は、リスク対応には十分

    ついに市場にも利下げを確信させる発言に。

✅ついに利下げへ・・・どうなる?

ついにパウエル議長から利下げを確信づかせる発言が出てきました。
では、今後どうなっていくでしょうか。

✅9月利下げは25bps?50bps?


Fed watch toolをみると、9月25bps利下げの予想が76%となっていますが、
50bpsを期待するのも25%ほどありますね。

コリンズ総裁など他のFRB高官の直近の発言をみると
急激な利下げは行わないのではないか、という考えもあります。


✅過度な期待には要注意

市場は24年年初、今年はFRBは6回利下げするのではないかとの予想が主流となっていました。
しかし、実態はかなりスタートが後ろずれに。

金利も年初から上昇。ハイテクの株価も5月までは伸びがいまいちなところもありましたね。

8/25時点市場は年内100bpsの利下げを期待

年内のこりのFOMCは9月11月12月の3回。
市場は100bpsの利下げを期待しています。となるとどこかで50bpsの大き目な利下げを行う必要がありますね。
過度な期待が先行しすぎていないか、それぞれの発言や発表は注意したいところです。

✅9月FOMCまで注目のイベントまとめ

9月FOMCで利下げ、そしてどんな流れとなるかデータが重要に。
そのための重要イベントを確認しましょう
次のFOMCは9/18に行われます。

8/30:PCEデフレータ
FRBも注目している指標ですね。物価の見通しに注目

9/6:雇用統計
パウエル議長は労働市場の冷え込みに言及。
失業者の伸びなどに注目したいですね。
しかし、先日の80万人下方修正などもあり、信ぴょう性が・・・?
また雇用統計は遅行指数でもあります。

毎週木曜日:新規失業保険申請件数
こちらは雇用統計と異なり、先行指数とされます。直近の動向にはこちらもチェックしておく必要があります。

9/11:消費者物価指数CPI
こちらは、物価指標で毎月の注目イベントですよね。大きなインフレ巻き戻しとなっていないかは注意。

これらの経済指標は、今後の政策や発言に影響を与える可能性があるので注意して見ておきたいですね。

✅利下げして、株価はどうなる

一番の悩みどころですよね。
一般的に金利低下=株価上昇と捉えられがちですが
景気の状態によって大きく変わります。

リセッション期での利下げは、株価は下落しています。
景気が良くないのですから当然と言えば当然かもしれません。
一方、金融緩和状態となると強い相場となりますね。

アメリカがソフトランディングできるのかどうかかかっていますね。


それぞれの指標については、以下記事もぜひ読んでみてくださいね。

PCEデフレータ
重要指標PCEデフレータをわかりやすく解説 - みみるの資産形成 (mimiru-investment.com)

雇用統計
アメリカの雇用統計をわかりやすく解説 - みみるの資産形成 (mimiru-investment.com)

消費者物価指数
消費者物価指数CPIをわかりやすく解説 - みみるの資産形成 (mimiru-investment.com)


おまけ:動画を見て特典をゲットしよう


https://note.com/mimiru_investors/n/n82ae31f2ec0e?sub_rt=share_sb

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