24年6月度FOMC議事要旨を確認
みみるです。
24年6月FOMC議事要旨が公表されました。
FOMCで、声明文やパウエル議長会見がありましたが
実際どんなことが話し合われたのか、今後の金融政策へ向けてヒントになることも。
そんな議事要旨についてまとめていきます。
✅まずはFOMCのおさらい
✅経済見通し
FRBメンバーがどのような経済の見通しを持っていて、そのためどのような金融政策を行っていくのか
・年末時点の政策金利予想・・5.1%と前回4.6%から修正
・ロンガーラン金利・・・・・2.8%と前回2.6%から修正
・利下げ予想が3回から1回程度に
これを踏まえて議事要旨を確認していきましょう。
✅FOMC議事要旨
原文などは
Federal Reserve Board - Minutes of the Federal Open Market Committee, June 11–12, 2024
FRBのHPに記載されています。
経済活動と物価に関する観察
企業の価格設定力が低下したことが報告された。顧客の価格上昇への抵抗、経済活動の成長鈍化、および将来の経済状況に対する企業の再評価がその理由とされる。
インフレ見通しに関して、参加者は2%の目標に強くコミットしており、高インフレが家計の購買力を損ない、特に食料、住宅、交通といった必需品の高コストに対処するのが困難な層に影響を与えていると懸念している。
今後のインフレ率の低下を支える要因として、需要と供給の圧力の緩和、過去の金融政策の引き締めが賃金や物価に及ぼす遅延効果、賃貸市場の動向に対する住宅価格の遅延反応、追加の供給側の改善の見通しが挙げられた。
労働市場の動向
労働市場の需要と供給のバランスが改善しつつあることが指摘された。求人率の低下、退職率の低下、パートタイム雇用の増加など、多くの労働市場指標が労働市場のひっ迫度が低下していることを示している。
金融政策のスタンス
連邦準備制度は今後も国債や政府機関債の保有を減らし続ける予定。
金融政策の適切なスタンスを評価する際、経済見通しに対する新しい情報の影響を引き続き監視する。
必要に応じて、委員会の目標達成を妨げるリスクが発生した場合、金融政策のスタンスを調整する準備がある。
投票結果
上記の政策に賛成したのは、パウエル議長はじめ全員一致だった。
反対なし。
✅見通しは変更するもおおよそこれまで通り
議事要旨を見ると内容としては今まで通り
インフレリスクへの懸念・労働市場への懸念、そして金融政策の方向性の再確認という感じですね。
✅利下げはいつから行われる?
注目は今後利下げがいつになるのか。ですね。
市場予想は9月に利下げ開始、11月か12月にもう一回と年2回程度の利下げを想定してきていますね。
かねてからXなどで発信してきていますが
私も、8月のジャクソンホール会議でパウエル議長が利下げの方向性を示し、9月ないしは11月に利下げするのではと想定しています。
ジャクソンホール会議についてはこちらを参考にください。
ジャクソンホール会議とドル円や株価への影響は[米国株] - みみるの資産形成 (mimiru-investment.com)
今後もFRB関連はしっかりちぇっくしておきたいですね
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