24年3Qインテューイティブサージカル決算
✅24年3Qインテューイティブサージカル決算が発表されました
わかりやすく読めるようにまとめました。
まず、どんな会社？
インテューイティブ・サージカル（Intuitive Surgical,）は、
低侵襲治療とロボット支援手術の先駆者です。
代表的な製品である「ダ・ヴィンチ（da Vinci）手術システム」は、外科手術の精度向上と患者の負担軽減を目的とし、世界中の医療機関で広く採用されています。
また、肺などの体内構造にアクセスできる「Ionシステム」も展開しています。インテューイティブは、技術の進歩と医療従事者への教育を通じて、医療の質を向上させることを目指しています。
こちらがダビンチシステム。
こっちがionシステム
では、決算内容についてみていきましょう。
✅インテューイティブサージカルの決算
2024年第3四半期（3Q）の業績は以下の通りです。
売上: 20億4,000万ドル（前年同期比17%増）
営業利益: 5億7,700万ドル（前年同期比24%増）
純利益: 5億6,500万ドル（前年同期比36%増）
1株あたりの利益（EPS）: 1.56ドル（前年同期の1.16ドルから上昇）
売上の内訳をみていきます。
手術システム（da Vinciシステム）: 4億4,500万ドル（前年同期比17%増）
手術用機器およびアクセサリ: 12億6,000万ドル（前年同期比18%増）
サービス: 3億2,800万ドル（前年同期比12%増）
これらの成長の背景には、da Vinciシステムによる手術件数の18%増加と、システム設置台数の増加が挙げられます。特に、379台のda Vinci手術システムが新たに設置され、そのうち110台が最新モデルであるda Vinci 5でした。また、Ionシステムの手術件数も＋73%と大幅増加。
✅売上上昇の要因分析
インテューイティブの売上増加には以下の要因が影響したとされています。
da Vinciシステムの普及: 全世界でda Vinciシステムによる手術件数が前年同期比18%増加し、インプラントやアクセサリの需要が拡大しました。
Ionシステムの成長: 肺がんなどの診断に使用されるIonシステムの手術件数が73%増加し、新たな市場を切り開いています。
リーシング（リース）の拡大、オペレーティングリース:
379台中、220台はリース契約で設置され、特に使用ベースのリース契約が前年の93台から141台に増加しました。
✅経営陣のコメント
CEOのゲイリー・ガスハート氏
「今四半期のビジネスの中核指標は健全であり、顧客がda Vinci 5を採用していることに満足しています。私たちは、患者の治療成績を向上させるという目標に集中し続けています。」
今後の技術革新と医療の質向上に期待が高まりますね。
✅次期見通し
手術件数の増加継続: インテューイティブは今後も、da VinciおよびIonシステムを用いた手術件数が引き続き増加することを予想しています。特に、世界各国でのda Vinci 5の採用拡大が、売上成長の主要なドライバーとなる見込みです。
地域拡大と規制承認: 最近、韓国でda Vinci 5が複数の外科手術分野で承認を得ており、アジア太平洋地域での市場シェア拡大が期待されています。その他の国でも承認プロセスが進行中で、これが次期の成長要因になる可能性があります。
技術革新と製品ラインナップの強化: インテューイティブは、da Vinciシステムのさらなる改良や新技術の開発を進めており、これにより今後の市場シェア拡大と売上の持続的な成長が見込む。
リース契約の拡大: オペレーティングリース契約によるシステムの提供が増加。特に使用ベースのリースが好調です。これにより、多くの医療機関が資本コストを抑えながらda Vinciシステムを導入できるため、需要のさらなる拡大が期待されます。
特に、da Vinciの機器は毎回交換するもののため、導入が増え、手術の実績が増えれば部品交換で大きく稼ぐことができるということですね。
まとめ
インテューイティブ・サージカルは、2024年第3四半期において堅調な業績を達成。
da Vinci 5の普及やIonシステムの成長が収益の重要な推進力となり、またリース契約の拡大も新たな収益源として機能しています。
来期も、手術件数の増加と技術革新が続くと見込まれており、特にアジア地域での市場拡大が期待されます。
参入障壁も高いため、強さの維持が期待できそうです。
18日21:15時点では時間外6%上昇していますね。
そして、500ドルを突破して引け、史上最高値更新も期待しています。