三菱グループ決算まとめ
✅日本で最も大きな財閥の一つ三菱グループの決算をまとめていきます
今回、三菱グループのなかでも特に注目度の高そうなところをまとめました。
執筆時まだ発表されていない企業は後日追記予定です。
✅三菱UFJ
純利益(当期利益):1兆2,581億円+35.7%(前年同月比)
EPS:107.69円
株主還元:自社株買い3,000億円(発行済み株数の1.96%分
増配:50円予想を60円に
配当は前々期32円・前期41円だったんので2年で倍になったということ
これは素晴らしいですよね。
さらに先日100億円をかけて店舗を改装するとの報道もあり、利益が出ているんだと感じられますね。
2025年3月期末予想
純利益:1兆7,500億円、これまでの1兆5,000億円から2,500億円上積み。
昨年度の年間純利益が1兆4,907億円でしたので、この上期の勢いの強さが感じられますね。
✅三菱重工業
売上:2兆2,981億円+11%
純利益:1,071億円+17%
いい決算だとは思いますが、市場予想には届かず。
また通期予想も据置きでしたね。その結果株価は下落・・・
社長は日本の選挙で与野党が逆転したものの、防衛庁からの受注に大きな変化がないと発言。
その後トランプトレードに乗っていますね。
✅三菱商事
売上:9兆3,547億円-2.2%
純利益:6,180億円+32.6%
EPS:152.7円
大きな増益に見えますが、中身を見るとローソンが子会社から持ち分法適用会社に代わったことに伴う、再評価の影響。これもあって一過性の利益向上と思われます。
なかみはまずまずでしたが市場予想には未達の結果に。
✅三菱電機
売上:2兆6,455億円+4% 過去最高
純利益:1,186億円-1%
営業利益1,766億円+30% 過去最高
空調や自動車機器の値上げが主力のFA関連事業が補うかたちで営業利益を押上げ。
✅三菱地所
売上:6,410億円+9%
純利益:500億円+20.4%
EPS:39.7円
✅日本郵船
売上:1兆3,168億円+13%
純利益:2,656億円
株主還元:1,000桶運から1,300億円に増額
しかし、通期予想は下方修正
売上:2兆5,400億円+6%(300億円の下方修正
営業利益:2,000億円+23%(150億円の下方修正
さらに、米大統領選でトランプ氏が勝利したことにより戦闘終了の可能性が高まったと捉えられ、海運の運賃低下の思惑から株価はやや下落。
ただ高配当として注目されていますね。
✅ENEOS
売上:6兆3,484億円-4%
純利益:681億円-60%
営業利益:1,460億円-50%
原油需要が後退の思惑から原油価格が下落傾向にある事も要因となっていそうですね。
通期予想
売上:14兆円+1%
営業利益4,200億円-10%(200億円上方修正
純利益2,200億円-24%(100億円上方修正
上期だけ見るとかなり厳しいように見えますが、通期で見ると上方修正。石油事業は厳しいものの、再生エネルギー部門や金属事業が追い風になりそう。
金属というのは、かつてのJX金属、個々の行政がいいことが考えられますね。
この会社、じつは来年春に分社化して再上場するといわれています。
✅三菱HCキャピタル
売上:1兆0,699億円+13.5%
純利益:617億2,200万円+17%
EPS:43.02円
この銘柄は連続増配銘柄としても注目が高いですね。
今後リース業界は注目されていくのかも。
✅キリンホールディングス
売上:1兆6,997億円+10% 過去最高
純利益:792億円
事業利益:1,520億円+14% 過去最高
通期予想
売上:2兆3,000億円+8%
純利益960億円-15%
キリンは持ち分法定期用会社のファンケルを連結子会社化したことによる株の段階取得による差損が通期の押下げ要因と考えられます。
決して見通しが悪いという事ではないですね。
そして、肝心の事業利益は2,200億円のすえおき。
✅三菱グループは幅が広い
今回大どころを抜粋して紹介しましたが、決算はしっかり見ておきたいですね。
特に三菱グループは各業界でも存在感が強いことも多く、注目されていきます。
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